
わたしの おばあちゃんは、 おりょうりも おかしづくりも おそうじも、 なんでも じょうずに できる やさしい おばあちゃんだった。 でも、おばあちゃんは すこしずつ わすれんぼに なっていったの。
幼いジュリアには、おばあちゃんの身に何が起こったのかまだ理解できません。 それでもひとつひとつの現実を受け止め、おばあちゃんに寄り添います。 たとえ忘れていても、つながりは途切れないことを教えてくれる こころ温まるお話。
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認知症を患った祖母。
少しずつ症状が進行していく様子を描きながら、家族が何とか手助けしようと努力する様子も描かれています。
ただ、一人で暮らしている祖母をそのまま一人で生活させているのが心苦しい。
そして表現が全体的にお上品なところは、子供向けの絵本とはいえ、ちょっと描き足りないのかなと思えた点です。
日本の作家さんが描く認知症がしっくりくるのは、やはり日本の実情に合っているからなのかもしれませんが、もう少し訴えかけるものが強くあっても良いのかなと思いました。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子7歳)
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