ぼくが今よりずっと小さかった頃、ぼくとおじいちゃんは、毎日のようにお散歩を楽しんでいました。それは、家の近くをのんびり歩くだけだけれど、冒険するような楽しさにあふれていたのです。おじいちゃんと手をつないで歩いていると、ぼくのまわりは魔法にでもかかったみたいに、どんどん広がっていくみたいで。
でも困ったことに、出会いや発見が増えるたびに、怖いことや不安も多くなっていきます。そんな時、いつもおじいちゃんはぼくの手をにぎり、おまじないのようにつぶやくのでした。
「だいじょうぶ だいじょうぶ」
この世界で生きていくのって、結構たいへん。だけど、おじいちゃんの「だいじょうぶ」は本当にすごい。その言葉には、全ての不安を包み込んでくれている様な不思議な強さがあるのです。心が落ち着いてくるのです。子どもに読んであげているうちに、その言葉の響きにいつの間にか励まされていた、という大人の方もいるのでしょうね。そして、思うのです。
「この世の中、そんなに悪いことばかりじゃないな」
作者のいとうひろしさんの言う通り、大人も子どもも、少し行き詰まったなと感じたら、こんな風にゆっくり、のんびり、歩いてみるのがいいのかもしれませんね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
子どもから大人まで広く愛されてきたロングセラーが大型版に! これが本屋のイチオシ!
小さかったころの ぼくを いつも たすけてくれたのは おじいちゃんの ことばだった。
心配しなくても「だいじょうぶ」。無理しなくても「だいじょうぶ」。 それは、おじいちゃんのやさしいおまじない。 子どもたちのしなやかな強さを育むのはもちろん、すこし疲れた大人にも前を向く力を与えてくれる絵本です。
どくしゃのみなさんへ おじいちゃん、おばあちゃんをさそって、みんなで、さんぽにでかけよう。ゆっくり、のんびり、あるいていけば、ほら、ぼくらのまわりは、こんなにも、たのしいことがあふれてる。――いとうひろし
孫には、やっぱり安心出来るおまじないを言ってあげたいと思いました
「だいじょうぶ だいじょうぶ」って言われるとおじいちゃんが言うの
だから孫は安心してそう信じると思いました。おじいちゃんと孫の関係
が素敵だと思いました。二人の優しさが伝わってきて読んでいても和み
ました。のんびり、ゆったりと生きたいと思いました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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