父親の期待を受け、コンクールに入賞を目指し幾度となく挑戦する青年。結果を出せぬまま、やがて、父親との確執の中で心を閉ざします。そんなとき、青年はひとりの少年と出会い、入賞だけが音楽ではないと……。「生きていくこと」を問うガブリエル・バンサンの珠玉の一冊。父親の期待を受け、コンクールに入賞を目指し幾度となく挑戦する青年。結果を出せぬまま、やがて、父親との確執の中で心を閉ざします。そんなとき、青年はひとりの少年と出会い、入賞だけが音楽ではないと……。「生きていくこと」を問うガブリエル・バンサンの珠玉の一冊。
言葉も多くなく、モノクロで、
青年の独り言だけでお話が進んでいくのですが、
子どもに読み聞かせるのは無理があり、
静かに聞いていましたが、
特に最初のころはよくわかっていない感じでした。
恐らくこの本をより楽しめるのは大人なのでしょう。
それでも、この青年が父親の呪縛から解放され、
賞のためでなく、人のために弾くと決める決断がかっこいいです。
それは、あの何も言わずに見つめ続けた少年のおかげかもしれませんが、人生に悩むときにそれに気づき、行動を変えられるか。
静かに胸に響き、何度も繰り返し思い出しています。
(まことあつさん 30代・ママ 男の子6歳、男の子4歳)
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