夏休みをとうさんの家で過ごすことになったぼく。仕事ばっかりしていたとうさんがキャンプにつれていってくれて…。美しい自然を目の前にし、無口な父と内気な息子の間に静かに通いあう愛情。コールデコット賞受賞作家アレン・セイの作品を、作家・椎名誠の訳で贈ります。
普段あまり接点がなく、会話もほとんどない父と子の心の触れ合いのお話です。
父と子って、どうしても母と子の様に、密着して心地よい関係になることはできません。
でも、同じ体験をして、運命共同体となることで、母と子とは別の強い絆を生むことができます。
このお話の父と子は、一緒に山を登り、キャンプをすることでお互いの距離を縮め、強い絆で結ばれた親子になっていくのです。
二人が心をひとつにしてたどり着いた湖の絵が美しく、感動的でもあります。
父と子の心が寄り添っていく様が丁寧に描かれた素敵な絵本です。 (金のりんごさん 40代・ママ 女の子12歳、男の子9歳、男の子7歳)
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