ここはおかしのまち。和菓子と洋菓子がお菓子を売って暮らしています。和菓子と洋菓子たちは、対立してケンカばかり。ところがある日、しらたまでもない、マシュマロでもない、正体不明の新しい住人が引っ越してきました。
「わがしでも ようがしでもない……、いったいぜんたい なにものなんだ?」
まちのみんなは怪しみました。その人は、ある時はまんじゅうに、ある時はケーキになっています。その後もどら焼きになったりシュークリームになったり、しまいにはなんだかわからないものになったりして、みんなは戸惑うばかりです。
作者は『くつやさんとおばけ』『カッパーノ』(いずれもBL出版)など、カラフルでユーモラスな画風が人気のいわさきさとこさん。本作は第11回日本童画大賞絵本部門大賞 受賞作品です。
着物を着た江戸っ子風の和菓子に、ドレスをきたヨーロッパ風の洋菓子。個性の強いキャラクターから目が離せません。新しい住人の正体はいかに?! そして、おかしのまちはいったいどうなったのでしょうか? ぜひおはなしを読んで確かめてくださいね。
(出合聡美 絵本ナビライター)
ケンカばかりのお菓子の町。そこへある日引っ越してきた住人をきっかけに…。 第11回日本童画大賞絵本部門大賞受賞作!
美味しそうなお話です。
洋菓子と和菓子って、どこが違うのでしょう。
どらやき親分とケーキ夫人の違いこそわかるけれど、どちらか分からないお菓子もいっぱいあります。
けんかしていては、取合いになりそうなお菓子もあります。
そんなところに、たまごさんの登場は絶妙です。
美味しいお話なので、和菓子派も洋菓子派も仲良くなれるお話です。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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