このケンタッキーのどこかには、白い牛がいる。 だれもつかまえられない、白い牛が……。 父さんにも、マシューさんにも、おじいちゃんにも、つかまえられない牛。 きっとわたしが、つかまえてみせる! にげだした一頭の牛をめぐる、男たちのゆかいなドタバタ振りと、少女のみずみずしい語りが魅力の絵本。
●海外の書評より● おだやかなユーモアと絶妙な文章、そして繊細なイラストがすばらしい絵本!── ニューヨーカー誌 あれこれ思いをめぐらし、声に出して何度も読みたくなる、すぐれた物語 ── スクール・ライブラリー・ジャーナル誌 何度も読み返したくなるような、こころよい響きと魅力にあふれている ── パブリッシャーズ・ウィークリー誌
何故こんなにも惹きつけられるのか…
私はこの絵本がずっと気になっています。
逃げ出した白い牛を捕まえるために、次々にやってくる助っ人のおじさんたち。
繰り返し白い牛を評するその言葉や、白い牛に翻弄されて帰ってくる様子は
穏やかなユーモアで描かれていて、全体にゆったりした時間が心地良い。
ちょっと褪せたような色遣いの、細かく描き込まれた絵からは、
デニムの、ネコの毛の、草の実の、トウモロコシの葉の質感が伝わってきて、
昔の外国の映画を見ているようでした。
そして予想通りではなかった結末にも、繰り返し読む内に、これでいいか〜と
思ってしまうのでした。 (ねがいさん 30代・ママ 女の子7歳、男の子2歳)
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