どんぐりの木は、どんぐりを食べたリスに「まずい」と言われ自信をなくしてしまいます。ところが、家を探しにきたリスと出会い……。 今年はじめて実をつけたどんぐりの木は、自慢のどんぐりを食べてもらうことを楽しみにしていました。ところが、どんぐりはまだ青かったため、一口食べたリスに「まずい」と言われてしまいます。そうとは知らず、どんぐりの木は自信をなくし、やがてどんぐりをつけなくなってしまったのです。
数年がすぎたころ、1匹のリスがどんぐりの木に家を作ろうとやってきました。すると、どんぐりの木は「リスなんて嫌いだ」と、リスを穴から追い出してしまいます。それでも、このどんぐりの木を気に入っていたリスは、掃除をして、ペンキをぬって……せっせと素敵な家を完成させました。
そんなある日、お客のリスたちが「この木はどんぐりをつけないし、つけてもまずいらしい」と言います。それを聞いたリスとどんぐりの木は……。
長所も短所も、ありのままの姿を受け入れてくれるリスと出会い、どんぐりの木の心が変化していく様子を描いた心温まる絵本。
どんぐり拾いがブームの娘のために、この絵本を読んであげました。
読みながら何だか胸が締め付けられるような思いに。
いつの間にか自分が夢中になって読んでしまいました。
固く心を閉ざしたどんぐりの木に、リスはただ幸せそうに過ごす姿を見せるだけ。
でも無理に説得させようとしたり、怒ったりするよりも、どんぐりの木にとってはそれが何より心動かされることだったのですね。
最後のどんぐりの木の穏やかな表情に、安心すると共に、本当に心が温まりました。
リスが優しくどんぐりの木をなでているところでは、娘も一緒に優しくナデナデしていました。
大きくなっても、そうやって友達を優しく励ましてあげてね。 (こりえ♪さん 30代・ママ 女の子2歳)
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