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旅の男が山道に迷ってたどりついた館には1人の女がいて、男を泊めてくれました。 翌朝、女は奥の部屋を決して見ないようにと言い残して、出かけてしまうのでした…。
みるなと言われれば、みたくなるという心境をじつにうまく描いた作品だと思いました。
一つ一つのおへやがどれもすばらしいため、どんどんふすまをあけていってしまうのは、仕方がないと思います(笑)
ページをめくりながら、私たちも「次がみたい!」という気持ちが高まり、男といっしょに旅する気分になってしまう。まほうにかかったような気持ちになれるお話です。
最後は実にあっけない。。。それが、むかしばなしのよいところでしょうか。夢のようなひとときはつかのまなのかもしれない。読後はそれを思い知らされる瞬間ともいえます。 (けいご!さん 40代・ママ 女の子13歳、男の子9歳)
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