みんなから「気持わる〜い!」といわれても、なんのとりえもないといわれてもしぶとく生きるヒキガエルの生き方にエールを送る本。
まず、表紙のインパクトが凄いです。なんとも憎めない良い味をしているものの、嫌われものであるヒキガエルがこっちを睨んでいます。
カエル嫌いのお母さんはまず手に取らないでしょう。
でも、偏見のない子供達は素直に面白がると思いますので、ぜひ中を開けて子供の反応を見て頂きたい。
内容は、可愛いアマガエルとの対比をしつつ、ヒキガエルの嫌われる理由や特性を描いているのですが、読み終わってから再度表紙を見ると、ヒキガエルの目が達観した哀愁を帯びてるように見えるから不思議。
いろいろなカエルの生態や違いも交えてあり、「目のうしろのふくらみにもっとも毒が入っている」など表紙裏のガマガマ新聞で雑学も得ることが出来るので、子供だけでなく大人が読んでも面白いはず。
作も絵も著者ということで只者じゃないなと思ったら、他にも『ガンバレ!!まけるな!!ナメクジくん!!』という嫌われものの絵本を出しているようです。 (ジンジャーさん 50代・その他の方 )
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