表紙で澄んだ青空の中にそびえ立っているのが「たかいたかいやま」。そしてふもとの方に小さく佇んでいるのは、慌てんぼうのやぎくん、お調子者のはりねずみくん、しっかり者のぞうくん。これから頂上をめざして出発するのです。大丈夫なのかな?だって、やぎくんの荷物の大きさといったら・・・!(笑) そんなスタートの場面を見ているだけでワクワクしてくる『ポレポレやまのぼり』。 絵本の中には登山の楽しさがぎゅっと詰まっています。さわやかな景色と空気の中ゆっくりと歩くふもと部分、意外なほど険しい岩壁、そして息をのむほどの雲海。 頂上についた後はにぎやかな食事と静かで深い闇の夜。 (ここでは、やぎくんが大活躍しますよ!) なんだか、私も一緒に山登りがしたくてむずむずしてきました。 こんな景色や楽しい時間、経験がないと描けないのでは?と思っていたら、たしろさん、キリマンジャロ山に登った時のことを思い出されながらこのお話を創られたのだそう。(本格的!)山登りの醍醐味はそのままに、こんなに愛らしいお話が完成してしまうなんて、さすがなのです。 ところで、ポレポレってどんな意味だかわかりますか?
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
今日はみんなで山登り。 先頭ではりきるハリネズミくん、鳥の声に耳をすますゾウくん、大荷物のヤギくんは、いったい何をもってきたの!? 頂上についたら、テントをたてて、ごはんをつくって・・・・。 わくわくキャンプのはじまりです!
森をぬけ、岩を登り、雲を越え、闇に包まれる・・・・。 山の絶景も見どころです。
この本を親子で読んで
「なんかさわやかな新緑の香りが通り過ぎていったね」と
うなずきあいました。
登山口あたりの青々とした緑がなんともさわやかで
山登りの期待感を高めてくれます。
ヤギさん、ハリネズミさん、ゾウさんのトリオが
何とか難所も越えて頂上にたどり着き、頂上で
頂くお夕飯の美味しそうなこと!
山で知り合ったおさるさん達や、うさぎさん達との
出会いも素敵です。
山登りのルール「あいさつしましょう。ごみを持ち帰りましょう」等
さりげなく書いてあって子供は「素敵なルールだね」と言っていました。
この絵本だけのルールじゃなくて、山登りする人に共通する
ルールなのだと説明すると自分も山に登って行き交う人々に
挨拶したいと思ったようです。
他にも語りつくせぬほど山登りの魅力がギュッと詰まっていて、
すぐにでも山に登りたくなる素敵な絵本です。 (かわゆいゆいさん 40代・ママ 女の子6歳)
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