おじいさんとおばあさん、そしてねこのマツが、縁側でお茶を飲みながらくつろいでいる、和やかな昼間のひととき。 どこからどうみても、よくある普通の古い屋敷に見えるのですが・・・ この屋敷、なんと、ばけもの屋敷なのです。 真夜中になると、でるでる、そこかしこから妖怪やらつくも神から鬼まで。 夜の方が何だか賑やか? あ、ねこのマツも馴染んでいるみたい。 ところが今夜は、招かざる客が忍び込んでくる、大変だ・・・!
とにかく画面狭しとばけものたちが次々に登場しているのだけれど、 怖いというよりも、不気味さと愛らしさを併せ持つ妖怪達はあっけらかーんとしてユーモラス。 ば、びょーん!と飛び出すどびんやゆのみ茶碗たちはむしろ可愛らしくてたまらない! 悪いやつから守ってくれるし、昼間は何だかのんびりすっきりしているし、マツは楽しそうだし・・・ こんなばけもの屋敷だったらむしろ嬉しいかもしれませんね(笑)。
高谷まちこさんの描く妖怪は本当に魅力的。日本画を見ているような構図も面白いのです。 見返しにはおばけや妖怪たちの名前が出ているので、もう一回見比べながら読んでみて。 とびっきり楽しくて明るい妖怪絵本の登場です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おじいさんとおばあさんとねこのマツは、ばけもの屋敷に住んでいます。 ある夜、何も知らないどろぼうたちがやってきて、お宝をさがしていると、 「どんどろべえ!」とばけものたちが次々出てきて……。 「からかさ」や「ろくろくび」など、日本の定番妖怪から、ちょうちんや 台所の道具などのつくも神まで、妖怪大集合です。見返しにおばけたちの 名前が出ているので、どのページに登場するか、探す楽しみもあります。
『だれがだれやらわかりません』で、すっかりハマった高谷さん。
高谷さんの作品て、びっくり箱みたいです☆
この本も、気の良さそうな老夫婦が、縁側で穏やかにすごす場面から始まります。
それなのに・・・ばけものやしき〜??
“ば、びょーん!”な展開につい、♪でる、でる、でるぞぉ〜〜♪とヘンテコな節をつけてしまいます。
なので、うちの娘まで、本を読んでないときも、「だれが♪だれやら〜♪」「♪でる、でるぅ〜〜♪」とヘンテコ節を口ずさむ始末。
でも、楽しい♪
子どもは、きっとこういう雰囲気だいすき☆なんたって、びっくり箱ですから。
節をつけることで、さらに盛り上がります!ぜひ試してみてくださ〜い!! (しゅうくりぃむさん 40代・ママ 女の子6歳)
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