まおなお

ママ・30代・茨城県、女2歳

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自己紹介
2歳の娘と、自営業の夫をもつ。夫には自ら稼ぐことを命ぜられ、お気楽専業主婦でいることに後ろめたさを感じる。
そんななか、唯一心がやすらぐのは、娘と一緒に絵本を楽しむ時間。娘がお話の世界に耳を傾けるようになって、ますます絵本好きが加熱。お財布と相談しつつ、せっせとコレクターのように名著を買いあさる。
好きなもの
絵本。(これはもうあたりまえか。)
サヴィニャックやモルバンなどの絵を眺めること。
通販カタログを眺める。(買うかどうかはお財布と相談)
ひとこと
少しずつ、絵本の世界を広げていこうと思っています。

まおなおさんの声

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ふつうだと思う 人間のエゴについて考えさせられる  投稿日:2006/05/23
おおきな木
おおきな木 作・絵: シェル・シルヴァスタイン
訳: ほんだ きんいちろう

出版社: 篠崎書林
評価が割れる本だと思います。そして、作者はその評価を読者にゆだねているのだと感じました。そうでなければ、この木があまりにも哀れに思えて仕方ありません。

少年の成長とともに1本の木との関係は変化してく。少年の遊び相手だった1本の木は、やがて思春期を経て大人になった少年に自分の身を捧げて対価を与える。少年の欲望は、どんどんふくらんでいくばかりだった。

私は、こうして自然破壊が繰り返されてきたように思えてならなかった。人間のエゴで、いかようにも自然を利用して、取れるものはなんでも取ってしまう欲深さを、この本は表現しているように感じました。

良い本なのか、そうでないのか、私には判断が出来ませんでした。
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ふつうだと思う 淡々としていて実は面白い  投稿日:2006/05/20
がいこつさん
がいこつさん 作・絵: 五味 太郎
出版社: 文化出版局
私よりも娘がとても気に入りました。なかなか眠れない「がいこつさん」は、何かを忘れていたような気がして、思い出そうとするのですが、思い出せません。そこで、町へと散歩に出かけます。

設定がとても奇抜で、私はあまりこの本に感情が入りませんでした。でも、娘はなぜかこの本を読んでと度々言ってきます。

忘れていたことを思い出そうとして、ああでもない、こうでもないと、がいこつさんと、語り手(もしかしたら生きていた頃のがいこつさん?)のやりとりが面白く思えたのか、とくに「それもそうだな」のセリフをとても好んでいます。

青を基調とした、淡々と物語が展開していく絵本です。
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自信を持っておすすめしたい これからの季節(梅雨)にぴったり  投稿日:2006/05/17
あめふり
あめふり 作・絵: さとう わきこ
出版社: 福音館書店
図書館で借りてきた本のなかで、毎回読んでとせがまれるこの絵本。

毎日毎日、雨が降り続き、ばばばあちゃんはうんざりしています。雲の上のあめふらしさんに、すこしはお天気にして欲しいと頼みますが、一向に雨はやみません。そこで、ばばばあちゃんのとった行動は・・・。

雨の日が続くと、娘も私も、空を見上げて「お天気になあれ」と願いをとなえます。そして、雲の上の世界に思いをはりめぐらせる娘の姿がなんとも可愛らしく私の目に映ります。

雲の上の世界がとても楽しく描かれていて、雨の日に読むのにとてもステキな絵本です。
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なかなかよいと思う ちいさくなんて、ないもん!  投稿日:2006/05/16
ちいさいみちこちゃん
ちいさいみちこちゃん 作: なかがわ りえこ
絵: やまわき ゆりこ

出版社: 福音館書店
こちらも「ぐりとぐら」でおなじみのコンビの作品です。

三つの“みちこちゃん”は、たんぽぽようちえんい入りたくてたまりません。たくさんの子どもがいるのに、どうして自分だけが入れないのか、“ちいさいみちこちゃん”には分からないのです。

みちこちゃんのお姉ちゃんは、「ようちえんからかえったらあそんであげる。」と言いますが、それでも納得しません。そこでみちこちゃんは、家へ帰って、自分の友だちであるたくさんのぬいぐるみを乳母車に乗せて、再び幼稚園に戻ってきます。

三つは、ずいぶん大きくなったようだけれど、やっぱりまだまだ赤ちゃんみたいなもの。自分の意志を、ひたすら押し通そうとします。そんなみちこちゃんが、2歳の我が子と重なって見えて、なんともほほえましい物語です。

小さい子は、自分と歳が近い子や、ちょっと年上のお兄ちゃんお姉ちゃんが大好き。なんとか幼稚園に入ることが出来たみちこちゃんが、楽しく遊んでいる様子は、娘にも伝わったらしく熱心に聞き入っていました。

幼稚園に行きたい、と言い出した子や、友だちと遊ぶのが大好きな子にオススメしたい絵本です。
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なかなかよいと思う ぐりぐらコンビの意外な物語  投稿日:2006/05/12
そらいろのたね
そらいろのたね 作: 中川 李枝子
絵: 大村 百合子

出版社: 福音館書店
ぐりとぐらシリーズでおなじみのコンビだったので、読んでみました。感想をひとことで言うと、「へぇ!こんなお話しだったんだ」です。

野原で模型飛行機を飛ばしていた“ゆうじ”は、“もりのきつね”に“そらいろのたね”と取り替えて欲しいと頼まれました。

庭の真ん中にタネを植えて大事に育てていたゆうじ。やがて、タネからは不思議な芽が生えてきます。

結末がシュールで、あれ、これで終わりなんだ!と拍子抜けしてしまいました。

「そらいろのたね」というファンタジックなタイトルや表紙のかわいらしさにひかれ、てっきりほのぼのストーリーかなと思っていたら、それは大間違い。

読んでからのお楽しみ。
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ふつうだと思う 小さくたって負けないぞ!  投稿日:2006/05/09
ティッチ
ティッチ 作・絵: パット・ハッチンス
訳: 石井 桃子

出版社: 福音館書店
文章がとてもシンプルなので、きっと原文の英語も誰にでも分かる英文で書かれているのだろうと思います。これから購入する場合は、ぜひ原書をオススメします。

3人兄弟の末っ子、ティッチ。持っているものは、ぜーんぶ、お兄ちゃんやお姉ちゃんに比べて小さい。

でも、どんなに小さなものだって、なかには誰にも負けない、大きいものがきっとあるんです。

「でも」や「ところが」の逆説の表現が絶妙です。

2歳も後半くらいになると、「そして」の順接から、「だって」「でも」などの逆説も使えるようになるんだとか。

そんなときにうってつけの絵本でもあります。
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自信を持っておすすめしたい ページをめくるのがとても楽しみ!な本  投稿日:2006/05/08
すてきなおうち
すてきなおうち 作: マーガレット・ワイズ・ブラウン
絵: J.P.ミラー
訳: 野中柊

出版社: フレーベル館
図書館で借りてきた絵本のなかで、寝る前に何度も読んでとせがまれたひとつです。マーガレット・ワイズ・ブラウンということと、絵がとても好きな感じのものなで手に取りました。

「これはだれのおうち?」という問いかけに、次々と色んな動物のおうちが出てきて、2歳の娘の関心をひきつけます。さらには、空を浮かんでいる謎の飛行物体が出てきて、親子ともども次の展開にワクワクさせられ最後の最後まで存分に楽しめました。

50年代にアメリカで発刊されたゴールデンブックスの復刻版ということで、初版が最近なのですが、復刻されたのも納得です。やっぱりウマイ!マーガレット・ワイズ・ブラウン。さらにJ.Pミラーのすてきなイラスト。飾っておきたくなる一冊です。
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なかなかよいと思う たんじょうびはすてきな日  投稿日:2006/05/07
たんじょうび
たんじょうび 作・絵: ハンス・フィッシャー
訳: 大塚 勇三

出版社: 福音館書店
幼い頃に読んだ数少ない絵本。リゼッテおばあちゃんと暮らしているたくさんの動物たちが、感謝の気持ちをこめて、おばあちゃんへのおたんじょうびのお祝を準備します。ケーキを焼いたり、お花をかざったり。そして、何よりも素晴らしい贈り物も用意して・・・。

フィッシャーの描く絵は、アニメのキャラクターのようなはっきりした線や色とはまったく異なり、一見すると落書きのような感じもします。でも、見れば見るほど引き込まれ、飽きずに何度も眺め、また物語も読み返してしまうのです。

2歳半の娘には早すぎるかもしれません。でも読んで聞かせました。その後も時々、読んでと言ってきます。内容をよく理解しているとは思えませんが、でもいい絵本は、きちんと娘の目と心にちゃんと届いているのでしょう。
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自信を持っておすすめしたい お隣さんとのほのぼのしたお付き合い  投稿日:2006/05/07
はじめまして!カジパンちゃん
はじめまして!カジパンちゃん 作・絵: きたやまようこ
出版社: 偕成社
ピッポちゃんという女の子の住む家の隣に、新しい家が建ちはじめました。どんなお家ができるのかワクワクし、お家が完成すると、今度はどんな家族が越してくるのか、とても楽しみにしていたピッポちゃん。なんと引っ越してきたのは、ヒツジさん一家だった。

お隣さんとの暖かい付き合いが幼児の知育にもなる、と書いてあるけれど、それを抜きにして、絵本として十分にたのしめる構成になっています。

お父さんのは大きいもの、お母さんのは中くらいのもの、カジパンちゃんのは小さいの、という生活に身近なものが次々と繰り返し出てきて、絵の雰囲気と溶け合ってほのぼのとした気持ちになれる物語です。
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自信を持っておすすめしたい 子どもだけじゃな大人にとっても大切な絵本  投稿日:2006/05/03
すてきな三にんぐみ
すてきな三にんぐみ 作: トミー・アンゲラー
訳: 今江 祥智

出版社: 偕成社
泥棒の三人組が、ある日、みなし子のティファニーちゃんを拾ったことから変化が起こります。2歳半の娘には、まだ内容を理解するまでにはいたりませんでした。けれども、この作品のかもしだす雰囲気や素晴らしいイラストが気に入ったようで、何度か読んでと言って持ってきます。

絵本の紹介リストには結構出てくるこの絵本。表紙には、黒づくめの衣装に黒い帽子を目深に被り、赤いマサカリが象徴的に描かれている。ぎょろりと除いた目玉をしたこの三にんぐみ、いったいどこが“すてき”だというのだろう。

読み終えて、納得しました。そして、永く読み継がれる絵本というのは、作家の揺るぎない価値観・世界観が一貫して描かれていて、それを“絵”が物語っているものであるということ。こういうものを読むと、つくづく、絵本って子どものものだけじゃないなと思います。
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