新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

こだぬきママ

ママ・40代・千葉県、女の子18歳 男の子15歳

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こだぬきママさんの声

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自信を持っておすすめしたい 生きものとクラス喜び  投稿日:2013/06/20
うさぎのマシュマロ
うさぎのマシュマロ 作・絵: クレア・ターレー・ニューベリー
訳: 劉優 貴子

出版社: 講談社
4歳の息子が図書館で「このごほん、よんで!」と言うのでお借りしました。この表紙の可愛さにひかれたのかなあ。いい趣味してるじゃない息子クン!

ティリーさんのおうちで飼われている猫のオリバー。家から出たことがなく、他の動物のことを知らなかった彼ですが、ある日ティリーさんがうさぎの赤ちゃんマシュマロを連れてきます。最初は驚いて怖がり、次には飛びかかろうとするオリバーですが、純真な赤ちゃんうさぎのマシュマロはそんなことは知らず・・・一体この2匹どうなるの?

優しいタッチの絵、穏やかな語り口、でも登場人(?)物が猫とウサギだけに、読みながら「どうなるの?」とハラハラドキドキしてしまいます。前半にオリバーがマシュマロに飛びかかろうとするシーンを入れることで、適度な緊張感や「次はどうなるの?」と読み手を引っ張る力が生まれているのですね。上手いなあ。基本的には淡々と落ち着いた調子で、でも派手にならない程度の緩急の付け方やわずかな沈黙の挟み方など工夫して読んでみたところ、子どもたち(4歳息子&7歳娘)もじーっと集中して聞き入っていました。

そして素敵なのはこの絵!色数も少なく、水墨画に通じるようなざっくりとした筆致なのですが、猫は猫らしくしなやかに、赤ちゃんうさぎは赤ちゃんうさぎらしくふんわりと。その動きや仕草まで伝わってくる描写の素晴らしさ!

私が個人的に気に入ったのはティリーさんの詩です。短くてシンプルで親しみやすい詩なのですが、生きものと暮らす驚き、発見、喜びに満ちあふれています。2匹と1人が暮らす「たのしいおうち」の幸せが伝わってきます。
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自信を持っておすすめしたい 湯気の向こうにある壮大なファンタジー世界  投稿日:2013/05/07
おふろだいすき
おふろだいすき 作: 松岡 享子
絵: 林 明子

出版社: 福音館書店
洋服ダンスの向こうには、異世界ナルニア国が・・・
勉強机の引き出しの中には、タイムマシンが・・・
ウサギを追って原っぱの穴に落ちたら、不思議の国が・・・

ファンタジー世界の入り口は、身近であるほど魅力的。だって、もしかしたら自分の家やいつもの公園にも、そんな入り口があるのかもしれないと思わせてくれるから。

そんなファンタジー世界の入り口を、「お風呂の湯気の向こう」「お風呂のお湯の中」に見出したところが秀逸です。はっきり見えそうで見えない向こう側。だからこそ「もしかしたら、本当に違う世界につながってるかも?」って思わせてくれるのです。

このアイディアそのものが素敵なのに加えて、空間に広がりを感じさせる林さんの絵によって、そのイメージが説得力のあるものになっている点も素敵です。

ちなみに4歳の息子殿はキャラの立ってる動物たちの会話に大喜び!2年生の娘殿はみんなが数を数えるシーンで大受けでした(息子はこの部分はちょっとポカーン)。
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なかなかよいと思う デカウサギの大人げなさが最高!  投稿日:2013/05/07
どんなにきみがすきだかあててごらん
どんなにきみがすきだかあててごらん 作: サム・マクブラットニィ
絵: アニタ・ジェラーム
訳: 小川 仁央

出版社: 評論社
相手のことをどれだけ好きかを競うちびウサギとでかウサギ。小さな体をいっぱいにつかって「すき!」という気持ちを表そうとするちびウサギは健気でとっても可愛い!しかしなんといっても・・・

このでかウサギの大人げなさがたまりません!

親子なのか、兄弟なのか、おじいちゃんと孫なのか。とりあえず体も大きくてチビよりも遅くまで起きていられるのだから、でかウサギのほうが年上なのでしょう。しかし、このでかウサギ、絶対にちびウサギに勝たせてあげないんですよね。最後の最後にちびウサギが眠ってしまった後にそっと「でも自分のほうがやっぱりもっと好きだもんね」的な一言を足すのには、思わず笑ってしまいます。

愛らしい絵、きれいな色遣い、シンプルなストーリーと、子どもにも読んであげたい素敵な絵本ですが、これはむしろ子育てを頑張っている&楽しんでいる大人(親・祖父母)のほうが、より共感して楽しめる絵本な気がします。

大人げないほど、君たちのことがとっても好きだよ、息子&娘よ!
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自信を持っておすすめしたい ぐいぐいひっぱるストーリー  投稿日:2013/05/07
いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう
いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう 作・絵: バージニア・リー・バートン
訳: 村岡 花子

出版社: 福音館書店
実家の本棚にてボロボロになったこの「ちゅうちゅう」を発見。もうすぐ50代に差し掛かる従姉のものだったらしいのですが、ページは外れているわ、中の絵にはクレヨンでなにやら加筆されているわで、とても愛されて読まれていたようなのです。それを何気なく手にとって4歳の息子に読み聞かせたところ、もう夢中で聞いてる!

白黒の地味な絵、ボロボロのページ、いまはもうない「きかんしゃ」「せきたん」や「たんすいしゃ」など、息子にはいまひとつよく分からないであろう言葉のかずかず・・・

にも関わらず、すごい勢いで惹きつけられている息子殿。これはきっとストーリーそのものに「ちゅうちゅうはどうなるの?」と、読み手をぐいぐいひっぱる力があるからなのでしょう。ドキドキ感のあるストーリーなので読み聞かせる私も楽しい♪また、絵も白黒で一見すると地味に見えるのですが、筆致に勢いがあって、暴走するちゅうちゅうの疾走感がとてもよく出ています。こんなところもかくも長きに渡って多くの子供を惹きつけてきた秘密なのでしょうね。

かくて、息子用に新しい「ちゅうちゅう」を書店に買いに走りました。

またみなさん書かれていますが、ラストがいいのです。これが「機関車トーマス」シリーズなら、トップハムハット卿にこってりとトーマスが絞られる結末なのでしょうが、「ちゅうちゅう」を可愛がっている機関士のジムはちゅうちゅうを叱らず、怪我がないことを喜んでくれます。だからこそちゅうちゅうは自分がしたことが悪かったこと、みんなが心配してくれていたことを、叱られた時以上に痛感したんじゃないかな。最後の殊勝な態度が可愛らしいです。

親としてジムのこの態度は見習わなくては!
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自信を持っておすすめしたい 対話しながら読める絵本  投稿日:2013/05/07
かくしたの だあれ
かくしたの だあれ 作・絵: 五味 太郎
出版社: 文化出版局
息子が2歳のころに大のお気に入りだった絵本です。一方的に読んであげるんじゃなくて、親子で「かくしたのだあれ?」「このわにさん!」と対話しながら読めるのが楽しく、絵本が好きになるきっかけを作ってくれた一冊です。

1歳後半〜2歳前半の子にちょうどいい難易度で、見つけにくすぎず、カンタンすぎず。いい塩梅でした。

他の方も書かれているのですが、不思議なのは何度も読んで瞬時にかくしたのがだれか見つけられるようになっていても、それでも何度も読んでもらいたがるところ。ママのおひざで一緒にワイワイ読めるのが楽しいからなのでしょうか?
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自信を持っておすすめしたい 絵本に興味を持つきっかけになった本  投稿日:2013/05/07
ころころまるちゃん みつけた
ころころまるちゃん みつけた 作・絵: LaZOO
出版社: 教育画劇
上の子(娘)が2歳の時に、とても重宝した一冊です。

それまでは絵本の選び方も、上手な読み聞かせのコツも、年齢・成長にあった絵本の選び方もさっぱりわからなかった私。その時の娘には難しすぎる絵本(例えば昔話は2歳児には理解できかなった、など)を読んで興味をもってもらえず落ち込んだり、読もうとすると勝手にページをめくって遊んでしまう娘に困り果てたり・・・と連戦連敗状態でした。

そんな時に手に取ったこの一冊に、たいへん助けられました。

この本の良さは、「まるちゃん、どこ?」と大人が投げかけて、子供がそれに応えて一緒に探す、というプロセスがあるところ。一方的に大人が読んであげるよりも、子供が能動的に参加できるので、より興味を持たせやすいようなのです。

また、子供は絵本に興味があるほど、「これってどうなってるの?」と自分でどんどんページをめくりたがります。いまになって振り返ると、それは絵本に魅力を感じてくれている証拠で決して悪いことではないとわかるのですが、当時は自分の読み方が悪いのか?子供は絵本の読み聞かせに興味が無いのかと困り果てました。が、この本は1ページあたりの文が少なく、子供が聞くことに飽きる前に一緒にまるちゃん探しに移れるため、勝手にページをめくられなくて済む!

そして、この本の読み聞かせを通じて、子どもも「勝手にページをめくらないでママに読んでもらうと、面白いお話が聞けるんだ」ということに気付き、その後、普通の読み聞かせをしていく導入になってくれました。

当時の私と同じことで悩んでおられる方には、こちらのまるちゃんシリーズや、五味太郎さんの「かくしたのだあれ」や「たべたのだあれ」は、とてもお勧めです!
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自信を持っておすすめしたい 声に出して読んでこそ!の絵本  投稿日:2013/05/07
このゆきだるまだーれ?
このゆきだるまだーれ? 作: 岸田 衿子
絵: 山脇 百合子

出版社: 福音館書店
息子が2歳のときに、クリスマスにサンタさんから贈られた絵本ですが、彼の大のお気に入り!

他の方も書いておられますが、ことば、特に擬音の響きがとても楽しくリズミカルです。同じようにそりから転げ落ちてくるのだけれど、その動物さんの個性に合わせて、落ちてくる様子が違う音で表現されているのです。それぞれのキャラクターや体格に合わせた言葉選びが、なるほど!という感じで楽しいのです。

自分で字が読めるお子さんでも、黙読しないで、読み聞かせてあげたり自分で音読したりして、言葉の響きやリズムを感じたほうが絶対に楽しい♪と思います。
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自信を持っておすすめしたい 宝石のような一冊  投稿日:2013/02/21
こりゃ まてまて
こりゃ まてまて 作: 中脇 初枝
絵: 酒井 駒子

出版社: 福音館書店
子どもが2歳のころに出会った本です。書店で見つけて、絵の素晴らしさにくぎ付けになり、気付いたら買っていました。子どもにとっては普通の本だけど、親の私にとっては美しい宝石のような一冊。

酒井駒子さんの描く子どもって、どうしてあんなに愛らしいのでしょう?

絵は紙の上で静止しているはずなのに、幼い子のぷにぷにした肌の感触や、弾む息、おぼつかない歩きぶりや、不器用で愛らしい仕草が、絵本の上で確かに息づいているのです。

文章も一見超シンプルなのですが、全編おなじ「こりゃ まてまて」という言葉だけなのに、最後に「こりゃ まてまて」される側がくるりと逆転するサプライズには「やられた!」と言う感じ。

絵本のことなんてさっぱりわからない、物ごころつかないおチビさん向けと侮るなかれ。絵も文も、「本物」のクオリティを求めて極限まで練り込まれ研ぎ澄まされた一冊だと思います。

ところで、子どもが2歳くらいまでは、いまのわが子がどんな本なら理解できるのか?食いついてくれるのか?が分からず、空振りだらけだったのですが、そんなときこの「0,1,2歳の本」はとても有用でした。こういうシリーズを出そうと思った編集者の人、偉い!
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自信を持っておすすめしたい 子どものお気に入り  投稿日:2013/02/21
ちゅっ ちゅっ
ちゅっ ちゅっ 作・絵: MAYA MAXX
出版社: 福音館書店
上の子が2歳の時に、「ママこのご本が欲しい」と自分で選んだ一冊です。赤と白だけで描かれた大胆な絵が、幼い子供を惹きつけたのでしょうか。

赤と白というはっきりとした色彩にも関わらず、タッチが柔らかいのできつい印象は全くありません。出てくる動物の表情もみんな温かくて、ふわふわした毛並みが伝わってくるみたい。

最後にだっこ&ちゅーをしてもらえるせいか?上の子も大好きでしたし、下の子も大好きな絵本です。
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自信を持っておすすめしたい シャイな子の心の成長物語  投稿日:2013/02/20
ぽんたのじどうはんばいき
ぽんたのじどうはんばいき 作: 加藤 ますみ
絵: 水野 二郎

出版社: ひさかたチャイルド
何度も読んでいるうちに、子どもの成長を描いたすごく深い物語であることに気付きました。

最初のぽんたは「自動販売機」ごしに、ライオンやキツネの女の子たちと関わります。直接言葉を交わすのではなく、また交流の仕方もあくまでも「ぽんたが一方的に相手の欲しいものを出してあげる」というかたちで。

でも歯が痛いおサルがやってきて、ぽんたは心から「相手の痛いのをなんとかしてあげたい!」と願い、自動販売機から離れて薬草を探しに行きます。

そして最後は、「お友達が欲しいの」というたぬきの女の子の願いに対して、勇気を振り絞って自動販売機の前に飛び出し、本当の自分として相手と友達になるんですよね。


これって、ぽんたが自動販売機を通じて、少しづつ人と関わる喜びを体験し、相手に喜んでもらえることで自分に自信をつけて、最終的には素の自分として相手と友達になる勇気を持てるようになる物語なのですね。

可愛い絵本だけど、深い!

シャイなお子さんをお持ちの親御には特にお勧め!きっとぽんたに共感するのではないでしょうか。そして、大人が人間関係に疲れちゃった時、自分にちょっぴり自信をなくしてしまった時にも、もう一度笑顔で人と関わってみようという勇気を分けてくれる本だと思います。
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