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どんなにきみがすきだかあててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

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ジュンイチ

パパ・60代・東京都

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ジュンイチさんの声

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なかなかよいと思う シンプルだけど、共感できる作品  投稿日:2011/09/23
いろいろペンギン
いろいろペンギン 作・絵: アントワネット・ポーティス
訳: ふしみみさを

出版社: 光村教育図書
2009年のアメリカの作品。
主人公は、エドナは南極大陸にすむペンギン。
何処までも白と黒と青の色の世界に住んでいます。

以前、北海道に住んでいた時、紋別市に流氷を見に行きました。
流氷を見た時、どこまでも白しかないという不思議な感覚にとらわれたことを鮮明に覚えています。
南極ですから、その三色しかない世界というのは、設定としては、成る程と頷けるものです。

エドナは、白でも黒でも青でもないものを探します。
すると、オレンジ色を見つけるのですが、これは南極越冬隊のイメージからすると、まさにその通りの色といえそうです。

エドナは、他にもまだあるのかな?とまた疑問を呈して終わるのですが、次の色の伏線もあって、そんなことに気付くと楽しみも倍増することでしょう。

小学生以上が対象となっていますが、どう見ても幼稚園位までが対象だと思います。
文章量は少し多いですが、シンプルな絵本でキャラクターも可愛いので、ファーストブックの次の読み聞かせでも良い位です。
今の世界を当たり前のこととして捉えないで、常に疑問を持ち続けることの大切さも諭してくれる絵本です。
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なかなかよいと思う 間抜けなオオカミの設定が楽しい  投稿日:2011/09/23
ポリーとはらぺこおおかみ
ポリーとはらぺこおおかみ 作: キャサリン・ストー
絵: マージョリー=アン・ワッツ
訳: 掛川 恭子

出版社: 岩波書店
1955年のイギリスの作品。
あとがきによると、1913年生まれのキャサリン・ストーは、精神科の医者だったのに、書くことが好きで本業の医者を廃業したそうです。
そんな作者の書くことの楽しさが滲み出ているような作品です。

原題は、Clever polly and the Stupid Wolf
オオカミって、悪役というイメージが非常に強いのですが、この作品では憎めない間抜けという感じです。

はらぺこオオカミが、女の子ポリーを食べようとしては、失敗に終わるショートストーリーが7編収められています。
おかしいのは、間抜けなオオカミが本好きだということ。
オオカミは、赤頭巾ちゃん、三匹の子豚、ジャックと豆の木、七匹の子やぎ等のストーリーを真似してポリーを食べようとするのですが、賢いポリーに展開はお見通し。
言いようにあしらわれてしまいます。
元の昔話が分っていると、そのやり取りがとても面白く、たまらないものとなるでしょう。

それにしても、オオカミがしつこくて、本当はポリーを食べたいのではなくて、ポリーのことが好きだからではないか?と思える位です。
対象年齢は、小学校2年〜4年とありましたが、その位のお子さんが楽しめる童話作品としてオススメします。
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なかなかよいと思う 絵本から童話に移行の時期のオススメ  投稿日:2011/09/23
番ねずみのヤカちゃん
番ねずみのヤカちゃん 作: R・ウィルバー
絵: 大社 玲子
訳: 松岡 享子

出版社: 福音館書店
1963年のアメリカの作品。
その作品に、日本の大社玲子さんが絵を描き、1992年に出版したもの。
この展開の話は、何処かで読んだ気がするし、後のイギリスの「教会ねずみと のんきなねこ」も同じような話だと思います。

ドドさんの家に住むおかあさんねずみと4匹の子ねずみが登場します。
ドドさんは人間で、その壁裏に住んでいるのです。
3匹は大人しいのですが、4匹目の子ねずみは、「やかましやのヤカちゃん」と呼ばれる位、声が大きいという設定です。

ある日、おかあさんねずみが、4匹に自分1人で暮らすよう話をしました。
ドドさんに気づかれないこと、ねずみ捕りに気をつけること、ねこに気をつけること等、注意されます。
でも、ヤカちゃんは声が大きいものだから、ドドさんに直ぐに気づかれてしまい、ねずみ捕りを仕掛けられたり、ねこを飼われたりしてしまうのです。

そんな展開に登場してくるのが泥棒。
泥棒とヤカちゃんのやり取りが、とっても面白く、こんなのあり?という感じです。
終わり方も実に自然な感じで、出来の良いストーリー展開だと思いました。

展開自体は、それ程長い時間経過でないので、文章が短ければ絵本として充分な内容です。
それに詳細な描写をした作品なので、絵本から童話に移行する位の時期にオススメします。
ただ、文章は長いですが、読み手の工夫次第では、充分読み聞かせ出来る作品と言えると思います。
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ふつうだと思う しんみりとさせられる話  投稿日:2011/09/23
わたしはあかねこ
わたしはあかねこ 作: サトシン
絵: 西村 敏雄

出版社: 文溪堂
2010年の「うんこ!」で人気を博した作/サトシン、絵/西村敏雄の2011年8月の作品です。

主張したいことはわかります。
オススメの対象年齢を大人向けとしている方が多いのも、理解できます。
でも、何処か引っ掛かるのです。
そんな気持ちで、感想を書いています。

物語は、
「わたしは あかねこ。
しろねこかあさんと くろねことうさんから うまれたの。
きょうだいは、しろねこちゃんと、くろねこちゃんと、
とらねこちゃんと、ぶちねこちゃん」
という書き出しで始まります。
全編、あかねこの心情で綴られていくのですが、やっぱり重すぎます。

あかねこは、自分のあかという色が好き。
他と違うことを気にすることなく、完全に肯定する気持ちしかありません。
両親と兄弟は、何とか同じ色になって欲しいと色々と試すのですが、勿論変わるはずもありません。

私らしさを理解して貰えない疎外感から、あかねこは家を出て、あおねこくんと出会います。
そして、納得できる結末へと続くのです。

あかねこの気持ちを聞くというシーンがないので、両親兄弟とも、あかねこがどう思っていたのか知らなかったのでしょう。
確かに、あかねこの気持ちを聞くべきだったかも知れません。

でも、両親兄弟の行為は、らしさを否定することではなくて、世に出た時に不憫な思いをさせたくないという気持ちからと捉えることが出来るのではないでしょうか?
疎外感を感じたのは、自ら飛び込んでいかなかったせいもある気がします。
最後、あかねこが両親兄弟と再会するシーンがないのにも、一寸違和感が残りました。
対象年齢は、難しいところ。
大人向きと言えるのでしょうが、短絡的に考える作品ではないと思います。
参考になりました。 11人

なかなかよいと思う 迷路の入門編  投稿日:2011/09/23
探検家たちの「旅迷路」
探検家たちの「旅迷路」 作・絵: アンナ・ニルセン
訳: 荒木文枝

出版社: PHP研究所
「時の迷路 恐竜時代から江戸時代まで」が良かったので、迷路の作品を読んでみました。
構成は、8つの迷路と4つの間違い探しがメイン。
そして、それぞれが有名な探検家をイメージさせる場面となっています。
やはり、探検家を選択したことで、この作品は半ば成功したも同然。
探検家のロマンというのは、やはりワクワクするものだからです。

有名な探検家の足跡を辿るのですが、最初は、ハンニバル。
像を率いるハンニバルとアルプス山脈を越えるのですが、その旅路の厳しさを上手く表現している絵になっています。
その他、11名の探検家が登場するのですが、半数は知りませんでした。
巻末にある解説が、とても役にたつと思います。

「時の迷路 恐竜時代から江戸時代まで」の完成度が高かったので、それに比べると作り込みが単純な感じがします。
時の迷路では、迷路も難易度の異なる2種類あったり、迷路の中に探し物があったりと、かなり凝ったものでしたが、この作品は、迷路と間違い探しという構成です。
これだと、遊びに変化が乏しく、ゲーム世代のお子さんには物足りないのではないでしょうか?

ただ、気軽の取り組めるので、迷路の入門編として良いと思います。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 精緻な絵が楽しい  投稿日:2011/09/19
じめんのしたのなかまたち
じめんのしたのなかまたち 作: エベリーン・ハスラー
絵: ケテイ・ベント
訳: 若林 ひとみ

出版社: 冨山房
表紙のとても綺麗な絵に惹かれて読みました。
1988年のドイツの作品。

地面の下で冬ごもりをする5匹の虫の物語です。
最初から名前しかわからず、最後に1匹は、蛾だったことが分かるのですが、分からない虫もいるので、一寸残念。
その5匹は仲良しで、トランプをしたり、それぞれの家のごちそうを見せ合ったりするのです。

それぞれの家の描写が最高に綺麗です。
木の根っ子を上手く活用した部屋に、明かりを灯した空間は、実に精緻に描かれたもの。
子供の喜びそうな秘密基地と言った表現がピッタリでしょう。
しかも、あり等の脇役も充実していて、読むたびに新しい発見のある作品です。

食料と思っていた球根が大きく割れるという事件と、繭になった1匹が居なくなるという事件が起こり、4匹に動揺が走るのですが、最後は納得のエンディングでした。

久しぶりに精緻であるとともに、ウィットに富んだ絵本との出会いでした。
ページとページも間にも、繋がりを持たせているので、こんな仕掛けはたまりません。
ストーリーも、冒険のシーンもありそれなりには良いのですが、5匹の設定が不明確な点がとても勿体無いと思います。
子供に、この虫は何?と聞かれても答えられないのでは、やはり及第点とは言えません。
そんな物足りなさはあるものの、ワクワク感を持って読むことのできる絵本であることに違いはなく、是非読み聞かせをして欲しい作品です。
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なかなかよいと思う ポップな絵が秀逸  投稿日:2011/09/19
ペンギン・カルテット ニューヨークへいく
ペンギン・カルテット ニューヨークへいく 作: ペーテル・アルヘニウス
絵: インゲラ・ペテッション
訳: ひしき あきらこ

出版社: BL出版
1996年のスウェーデンの作品。

「今年もまた、南極に冬がやってきました」
という書き出しで始まります。
かあさんペンギンは、たまごを産むと魚を食べに出かけてしまい、産まれたばかりの卵をあたためるのはとうさんペンギンの仕事。
とうさんペンギンが、足の下に卵を挟んで暖めているのですが、それぞれが思い思いのことをしていて、結構笑えます。
でもどうにも退屈。
ヴィッレ、アーネ、ラッセ、ブルーノの4羽のとうさんペンギンは、演奏旅行にでかけることにするのです。
ジャズバンド“ペンギン・カルテット”を結成し、卵をかばんにつめていざニューヨーク。
名前もジャズに由来するもので、卵をかばんに詰めてというところが、実にユニーク。
飛行機に乗ってニューヨークに行って、とんとん拍子に演奏にこぎつけるのですが、展開以上にその絵が楽しませてくれます。
ホテルについたら、水槽の魚を食して、ホテルのおもてなしに勝手に感謝したり、ニューヨークの街をウッディ・アレンが歩いていたりと小技が非常に冴えていると思います。
ただ、このテイストが理解できるのは、やはり大人かなと思えるので、読み聞かせの絵本として対象年齢を捉えると、この面白さを伝えるのは難しいかも知れません。
絵はポップで楽しく、ストーリー展開も冒険心に溢れたもので、水準としては高いと思いますが、作り手の想いが何処まで聞き手に届くか?一寸疑問です。
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なかなかよいと思う 世界を感じさせてくれる絵本  投稿日:2011/09/19
マドレンカ
マドレンカ 作・絵: ピーター・シス
訳: 松田 素子

出版社: BL出版
ピーター・シスは、1996年「星の使者」、1999年「Tibet: Through the Red Box」(未訳)、2008年「かべー鉄のカーテンのむこうに育って」と3作品でコールデコット賞オナー賞を受賞しています。

主人公のマドレンカは、ニューヨーク在住。
その家を、上からも下からも描写するのが斬新。
そのマドレンカは、歯がぐらぐらするのに気がついたところ。
みんなにしらせなきゃと、マドレンカはアパートの階段を駆けおります。
歯がぐらぐらするって、やはり嬉しいもので、みんなにその嬉しさを伝えたいと思うのは万国共通なのでしょう。
それからお店を回るのですが、それが人種のるつぼのニューヨークらしく、世界各国の人に伝えることになるのです。

パン屋のフランス人のガストンさんの挨拶は、「ボンジュール」
新聞屋のインド人のシンさんの挨拶は「サット スリ アカール」
アイスクリーム屋のイタリア人のチャオさんの挨拶は、「ボン ジョールノ」
ドイツからきたグリムおばさんの挨拶は、「グーテン・ターク」
花屋のラテンアメリカから来たエドワードさんの挨拶は、「オラ」
アジアから来たカームおばさんの挨拶は、「タシデレ」

マドレンカを祝福する人たちの故郷は、世界中の国々。
みんなは、それぞれの国の言葉で挨拶して、歯が抜けることを喜んでくれるのですが、マドレンカは「これって、人生最高の日だわ!」って思うのです。

お店屋さんのシーンは、ページの真中に穴が空いていて、次のページを覗くことができます。
そして、ページをめくると、そには、その国の表す絵が一面に広がっているのです。
良く見ると、実に精緻なもの。
例えば、フランスのページでは、星の王子さまや長靴をはいた猫が描かれているくらいです。

ちょっと世界を巡るという部分は難解ですが、その雰囲気を感じるだけでも良いと思います。
世界には、いろんな人種や国があることを少しでも理解出来できたらしめたものではないでしょうか。
読み聞かせする際に、説明が必要かも知れません。
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自信を持っておすすめしたい 題名はいただけません  投稿日:2011/09/19
チーターよりはやくはしるのは だあれ?
チーターよりはやくはしるのは だあれ? 作・絵: ロバート・E・ウェルズ
訳: せな あいこ

出版社: 評論社
「ふしぎだな?知らないこといっぱい」シリーズの1冊。
シリーズでは、「シロナガスクジラより大きいものっているの」が印象に残っています。

チーターが、動物の中で一番速いことは良く知られています。
それより速いのだから、車、電車かと思いきや、さにあらず。
何と、ハヤブサ。
これって、走るものではない筈。
原題を見ても
What’s Faster Than A Speeding Cheetah? 
ですから、「チーターよりはやくはしるのだあれ?」
という邦題には、違和感を感じずにはいられません。

それはさておき、どんどん速いものはエスカレート。
チーター→ハヤブサ→プロペラ機→ジェット機→ロケット→隕石と続きます。
ロケットより速いもので、隕石というのは目から鱗。
時速24万`っていうのですから、驚きです。

でも、最後はやはり皆さんご存知のアレです。
その速さたるや、秒速30万`というのですから、桁違い。
こうして、数値の比較があると分かり易いですね。

横開きの絵本ですが、縦に見せるページがあったり、登場する動物が次のページの乗物に搭乗したりと、見所も多い内容です。
最終ページには、月まで行くのにどれ位かかるかな?という比較表もあって、実に良く出来た絵本だと思います。
小学生低学年のお子さんにオススメします。
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自信を持っておすすめしたい ハラハラする展開  投稿日:2011/09/19
ピクニックにいこう!
ピクニックにいこう! 作・絵: パット・ハッチンス
訳: たなか あきこ

出版社: 徳間書店
「ティッチ」「ロージーのおさんぽ」が有名なパット・ハッチンスの2002年の作品です。
今回の主人公は、めんどり、かも、がちょう。
どうやら3羽は同居人のようで、ピクニックに行くというシーンで物語は始まります。
きいちご、りんご、洋梨をお弁当にしてスタートするのですが、その行進する姿が魅力的。
手を振ってではなく、羽根を振っての行進が、その表情と相まって楽しさに溢れているものです。

そして、登場するねずみ、リス、うさぎといった面々。
通常は、弱い立場で登場するのが常なのですが、ここでは、3羽のお弁当を失敬する立ち回りというのも絶妙な展開だと思います。
結局、出発点に戻ってきてしまい、更にお弁当がないと気付くと、落としちゃったと結論付けるのは、本当に間抜けな話なのですが、そのほのぼの感もたまらないはずです。

仕切り直してピクニックに出発するのですが、ある程度の年齢のお子さんだと、その後の展開が読めてしまうでしょう。
逆に言えば、年少位までだと、物語にのめり込んでハラハラしどうしの絵本ではないでしょうか?

ハッチンスの作品で、最初に目を奪われるのが、鮮やかに彩色された絵でしょう。
原色に近い色を思いっきり使っているのですが、決してくどくなくて、目に焼きつくという表現がぴったりするくらいです。
慣れてしまうと、たまらなくなります。

対象年齢は、低いですが、ストーリー展開が楽しめる作品としてオススメします。
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