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視点が面白い
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投稿日:2011/10/09 |
1993年のイギリスの作品。
原題は、I Can
面白いのは、兄妹の兄の視線で描かれたのがこの作品で、妹の視線で描かれた「おにいちゃんとおなじ」というペアの作品があるということ。
物語は、
「いもうとは ぼくと おんなじことを したがる」
という書き出しで始まります。
それからは、ぼくが出来て、いもうとが出来ないことのオンパレード。
左側にぼく、右側にいもうとの対比が続くのですが、何とも言えず暖かい気持ちにさせられます。
それでも最後は、納得のエンディングなので、文句のつけようがありません。
妹のいる兄に読み聞かせしたい作品ですが、ペアの「おにいちゃんとおなじ」も是非読んでみたいと思います。
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奇想天外な物語
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投稿日:2011/10/09 |
2003年のイギリスの作品。
原題は、『FIND-A-SAURUS』
物語は、
「ある日、ママから恐竜の話を聞いたマーティは・・…
ステゴザウルスと散歩したり、ブラキオサウルスとハンバーグを食べたり、ティラノサウルスとテレビを見たくなりました!」
という書き出しで始まります。
主人公のマーティは、恐竜は昔に死んでしまったというママの説明に納得できず、隠れるのが上手だからと思い込みます。
ベッドの下、洗濯籠、お風呂場の棚、屋根裏、物置、池まで探すのですが、勿論みつかりません。
でも、そこには何とUMAとかお化けとかがいるのです。
そんな生き物に、全く興味を示さず、恐竜一筋にマーティの行為は笑えます。
最後に、尻尾を捕らえたと思ったら、ドラゴン。
マーティの
「なーんだ・・…ただのドラゴンじゃないか!」
なんてくだりは、爆笑モノ。
ママに再度恐竜の説明を受けたマーティの答えが、恐竜は隠れるのが天才的というオチも素敵だと思います。
あちこちに恐竜は見え隠れしているし、恐竜の隠し絵がふんだんにあったりするので、子供達も大喜びの作品だと思います。
絵の色合いも、どこかファンタジーのような感じで、実にストーリーとマッチするもの。
文句なしに面白く、超オススメの作品です。
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マータイさんの入門編
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投稿日:2011/10/09 |
ケニア出身の女性環境保護活動家のワンガリ・マータイの自伝の絵本。
彼女は、2004年に「持続可能な開発、民主主義と平和への貢献」のため、環境分野の活動家としては史上初のノーベル平和賞を受賞しています。
また、2005年2月14日から10日間、京都議定書関連行事出席のため来日した際、「もったいない」という言葉を知って感銘を受け、「MOTTAINAI」キャンペーを展開し、日本でも馴染み深い人物でもあります。
ただ、残念ながら9月25日に癌で死去されました。
御年71歳でした。
ケニアでは、マータイさんの国葬を行うと発表しましたが、その功績からすると当然かも知れません。
彼女の伝記の絵本は、この作品のほか「その手に1本の苗木をーマータイさんのものがたりー」「ワンガリの平和の木」があります。
特に、ジャネット・ウィンターさんの「ワンガリの平和の木」は、グリーンベルト運動と言う言葉に相応しい構図と、その課程で女性が生き生きと変貌していく様が平易に書かれていたことで、伝記とはかくありたいと高い評価をした記憶があります。
この作品は、他の2冊とは大きく異なりました。
マータイさんの半生の記載は殆どなく、困った人がやってきたことに対し、植樹による解決法を伝えるというシーンが続きます。
正に、題名にケニアの木々とある通りの展開です。
巻末に説明がありますが、木というのは目的によって用途を考えると、実に沢山の効用があるのだと関心させられました。
そして、その際、必ず記載されている言葉が
「ザァユ・ニュンバ」(人々に平和を)
この言葉は、マータイさんの活動精神そのものです。
一本一本の木で国を変えたということを、実に分かりやすく伝えている作品です。
難しいことは一切なし。
マータイさんの政治活動とかに触れることがないので、他の2冊に比較すると低年齢向きと言えると思います。
また、この作品の絵は、油絵とプリント地の布を組み合わせて描いたもの。
アフリカ文化のテキスタイルの鮮やかな色彩が上手く表現できているので、とてもマッチした画法だと思いました。
マータイさんの入門編として、小学生のオススメの作品です。
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パパに読み聞かせして欲しい作品
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投稿日:2011/10/06 |
童心社のファーストブックシリーズである、とことこ絵本の1冊。
今、19冊が刊行されています。
主人公は、こだぬきのおーた。
表紙の絵からして、惹かれます。
物語は、パパがおーたに
「おーた、すもうを とるかい」と言うシーンで始まります。
とっても良い題材ですよね。
すもうは、今は八百長問題もあり人気に陰りも見えますが、何と言っても日本の国技。
我が身を振り返ると、息子達をすもうをとったことはありませんが、この絵本を読んで後悔しました。
すもって、パパの子供とのスキンシップにおいて、とても有効なものではないでしょうか?
何の道具も無く出来るのが良いです。
スペースがあれば出来るのですから。
そんなすもうを題材に、パパとおーたのすもうのやり取りの話ですが、何とも言えず、心暖まるお話です。
絵のバランスも良く、その表情もたまりません。
この絵本は是非パパに読み聞かせして欲しいし、実際にすもうをとって頂きたいと思います。
2歳位に、オススメです。
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不思議なキャラクター
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投稿日:2011/10/05 |
今、注目している新井 洋行さんの作品なので読んでみました。
新井さんの作品では「あけて・あけて絵本 れいぞうこ」「あけて・あけて絵本 おしいれ」が、とても気に入っています。
18.6cm×18.6cmの変形の絵本ですが、横でなく縦に開くというのが新しい感じです。
背景は黒。
火には顔があって、赤。
そして、文字が白抜きという三色刷り。
物語もシンプルで、それこそ小さな火が、だんだん大きくなって、「ごごごごー!」となる時は、燃え盛る火になります。
そして、最後は、元の火種になるというもの。
何と言っても、その火の表情が最高に良いです。
火を意識しないと、単なる不思議な生き物と言う感じなので、単純にキャラクターとして楽しめる作品です。
やはり火遊びを連想させるなら避けたいのですが、対象年齢は、それ以前の0歳〜1歳というところかと思いますので、それ程の心配は不要でしょう。
その不思議なキャラに、赤ちゃんも夢中になること必至だと思います。
ファーストブックにオススメです。
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素敵な兄弟愛
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投稿日:2011/09/27 |
2009年のスウェーデンの作品。
作のウルフ・ニルソンの作品は他に読んだことがありませんが、絵のエヴァ・エリクソンの作品は何冊か読んで感銘を覚えた記憶があります。
有名なのは、「おじいちゃんがおばけになったわけ」ですが、「パパはジョニーっていうんだ」はパパの必読書の1つです。
今回の作品も、ストーリーが実に素晴らしい。
スウェーデンの作品の水準の高さに注目です。
物語は、主人公のぼくが保育園で時計を作ったシーンから始まります。
時計は、3時を指していて、パパが迎えに来る時間ですが、パパが来ません。
だって、動かない時計ですから、3時と言うのは正しい時間でないからです。
そこで、ぼくは、1人で帰ります。
でも、早い時間だから家には誰もいないのです。
ぼくは、パパとママがトラックに轢かれたからだと勝手に思い込み、泣き出し、1人ぼっちになると思った瞬間に、弟のことを思いだすのです。
そう、保育園に弟を置いて来たってことを。
それからの展開が最高です。
パパとママがいない今、弟を守っていかないとならないと、ぼくの悪戦苦闘が始まるのですが、この優しい気持ちは何度読んでも心の琴線に触れるもの。
我家の兄弟も、年が離れていますが、同じような関係なので、なおさら共感できました。
結構2人のやり取りが長いのですが、そんなことを感じさせない位引き込まれてしまうことでしょう。
パパとママも当然帰ってくるのですが、ぼくと弟を抱きしめたというのも、納得のエンディングです。
対象は、大人もありですが、やはり、弟のいる兄に読んでやりたいところ。
きっと、何かを感じてくれること間違いのない作品だと思います。
スウェーデンの作品を、多読してみたくなりました。
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造形美が堪能出来ます
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投稿日:2011/09/25 |
1985年に月刊「こどものとも年中向き」に掲載されたのが最初の作品。
登場するのは、何の変哲もないナイフのみ。
それが、まがる、ねじれる、おれる、われる、とける、きれる、ほどける、ちぎれる、ちらばると、あり得ない形状に変化します。
その後は、のびて、ちぢんで、ふくらんでと、一連の動きを展開して終わるのですが、とにかく、そのナイフの造形が綺麗です。
この造形美があるからこそ、この変化が活きるものとなっています。
2歳位〜のお子さんが対象となりますが、言葉の意味を知るのに、とても良いきっかけになるに違いありません。
対象は年少ですが、大人でもこの変化の楽しさは、たまらないはずだと思います。
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前衛的な絵
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投稿日:2011/09/25 |
絵は、前衛画家として初めて紫綬褒章を受章している元永 定正さんの作。
三重県上野市生まれで、忍者の子孫とのこと。
文は、レオ・レオニ、ジョン・バーニンガム、イアン・フォルコナー等の訳で知られる谷川 俊太郎さんの作。
今回一寸調べてみて驚いたのは、岸田 衿子さん、佐野 洋子さんとも谷川 俊太郎さんと結婚したことがあるということ。
岸田 衿子さんと言えば、その妹が女優の岸田 今日子さんで、「かばくん」が有名です。
佐野 洋子さんと言えば、やはり「100万回生きたねこ」
背景だけ見るとそれだけで凄い作品です。
それにしても、元永 定正さんは、1922年生まれですから、御年89歳。
その新刊ですから、本当に尊敬に値します。
例によって、ストーリー性はあまりありません。
今回は、噴出しが人の会話を象徴しているもの。
その元永さんの絵に、谷川さんが少し文を加えた程度。
噴出しが、人の会話ということをイメージできるか一寸分かりませんが、この動きは、子供の心に響くものだと思います。
2歳前後のお子さん向けの絵本としてオススメします。
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キャラクターが魅力的
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投稿日:2011/09/25 |
1993年のチェコの作品。
絵は、言わずとしれたズデネック・ミレル。
「もぐらくんの絵本」シリ−ズや「しりたがりのこいぬ」シリーズが有名。
文を書いたヨゼフ・コジーシェックですが、1861年生まれとのことですから、古典的な作品にズデネック・ミレルが絵を描いて発刊したということなのでしょう。
働きもののアリが、沢山の荷物を運んでいるのですが、ぎっくり腰になってしまうシーンから、物語は始まります。
(余談ですが、働きものと言われるアリですが、2割は怠け者だそうです)
物語は、とてもシンプル。
お医者さんがやってきて、次の朝には完治するというものなのですが、絵が物語る典型的な作品です。
ごく短い文章が添えられているのですが、無くても絵だけでストーリーの展開が分かるのです。
登場するキャラクターも多く、それぞれが魅力的なので、ファーストブックの次位の作品としてオススメします。
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言葉遊びが楽しい
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投稿日:2011/09/25 |
「わははは!ことばあそびブック 」シリーズの一冊。
これは逆さ言葉遊びの1種。
最初は、
左側にミルク、右側にくるみ
2つ目は、
にわのワニ
3つ目は、
このき きのこ?
こんな感じで言葉遊びが続きます。
中川 ひろたかさんと言えば「だじゃれ」シリーズが有名ですが、それより低年齢層向き。
絵が村上 康成さんと言うのが良いです。
このとぼけた絵の感じが、言葉遊びにはピッタリ。
一発芸的なのりで、結構笑えると思います。
これなら楽しく言葉遊びも喜んでやるはず。
子供だけでなく、大人も楽しめる作品です。
シリーズの他の作品も読んでみたくなりました。
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