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シリーズの中ではファーストブック向き
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投稿日:2011/05/29 |
ヒド・ファン・ヘネヒテンは、ベルギーの絵本作家。
幼児・低学年向けの絵本を次々と執筆しており、世界的な人気絵本作家で、彼の本は世界30カ国以上で翻訳されているそうです。
彼の作品では、「ずっとママといっしょがいいの」が、印象に残っています。
物語は、遊んでいた小さい白いさかなを、おかあさんが迎えに来たシーンから始まります。
遊んでいた海の仲間にバイバイして、おかあさんと共に帰るという、シンプルな話で、一寸肩透かしをくらってしまうかも知れません。
シリーズの他の作品に比すと、話に大きな展開もないので、どちらかというと赤ちゃん向きの絵本として、読み聞かせする類と言えそうです。
黒を背景基調とした絵は、登場する色鮮やかな海の生物を際立たせていることに効果絶大で、単純なストーリーと相まって、ファーストブックとしてオススメします。
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色鮮やかな絵本
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投稿日:2011/05/29 |
ケビン・ヘンクスと言えば、2005年のコールデコット賞受賞作品の「まんまる おつきさまを おいかけて」が知られています。
この作品は、2008年の発刊で、原題は「Old Bear」
物語は、熊が冬眠しているシーンから始まります。
それは、表紙から続いているもの。
表紙は秋から初冬という感じで、熊が歩いているのです。
それから、熊が冬眠中に見た季節毎の夢が展開します。
春はピンク、夏は緑、秋はオレンジ、冬は銀世界と、とても色鮮やかな夢を見るのですが、良く見ると、熊は小熊になっています。
邦訳では、「はるまちくまさん」となっていて、単に春を待つだけのストーリーのように思えたのですが、原題が「Old Bear」としていることから、夢ということに作者の思いを託しているのでしょう。
熊が目覚めると春。
春を体感して物語は終わるのですが、全てのものが生き生きとしていて、生を受けた喜びを感じずにはいられないというエンディングは、中々のものだと思います。
そして、裏表紙は、春が描かれていて、トータルで絵本を構築する姿勢は評価に値するものでしょう。
色鮮やかな絵が満喫できる作品です。
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黒色の使い方が絶妙
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投稿日:2011/05/29 |
ヒド・ファン・ヘネヒテンは、ベルギーの絵本作家。
幼児・低学年向けの絵本を次々と執筆しており、世界的な人気絵本作家で、彼の本は世界30カ国以上で翻訳されているそうです。
彼の作品では、「ずっとママといっしょがいいの」が、印象に残っています。
物語は、小さい白いさかなが、おかあさんを捜すシーンから始まります。
何と言っても、背景が黒だということに度肝を抜かれます。
海中を黒で表現しているのですが、それが、意外にも、白のさかなとか、登場する色鮮やかな海の生物を際立たせていることに、効果絶大です。
このテイストの絵は、中々お目にかかれません。
小さな白いさかなが、出合った海の生物に
「あなたは ぼくの おかあさん?」
と尋ねると、違うと答えて、
必ず、「色も こんなに 〇〇よ」と言うのです。
形だけでなく、色の違いにも目を向けることが出来るので、学ぶことに繋がる絵本です。
おかあさんとの出会いでエンディングを迎えるのですが、実は、さかなは白ではなく、グラデーションがかった色合いだったことに気付き、一寸したサプライズでした。
良くありがちなストーリーでありますが、その色の使い方に卓越したものを感じます。
くっきりとした絵と色なので、小さいお子さんでも充分楽しめると思います。
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抒情詩のような絵本
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投稿日:2011/05/29 |
ケビン・ヘンクスは、2005年に「まんまるおつきさまを おいかけて」でコールデコット賞、1994年に「いつもいっしょ」でコールデコット賞オナー賞を受賞しています。
この作品は、2009年の発刊で、原題は「Birds」
絵が、ローラ・ドロンゼックとあり、誰かと思ったら、ケビン・ヘンクスの奥様でした。
物語は、特にストーリーがある訳ではありません。
鳥について、思ったことを抒情詩にのせて語ったというような感じの作品でしょうか?
電線に止まっている鳥達が、目を離した隙にいなくなっているとか、おうちに戻れないような嵐の時はどこにいるの?とか、そんな鳥に関することが綴られています。
鳥について、子供と語りあうような、そんなシーンにあう作品だと思いますが、対象年齢は、難しいところ。
対象物について、自ら考えることが出来るようになった時、それが対象年齢と言えるかも知れません。
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かまきりの生態も学べます
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投稿日:2011/05/28 |
得田之久さんの作品は、2010年6月に新版として5冊発刊された「こんちゅうの一生」シリーズが最初の出会いでした。
1970年頃に出版した昆虫絵本の新版なのですが、その精緻な絵と2〜3年観察を続けてから、何とか1冊の本に纏めたという逸話に感銘したものです。
その得田さんの2003年6月の作品で、「あおむしチリリのおさんぽ」と同時発刊となっています。
両作品の共通点は、かまきりが登場すること。
「あおむしチリリのおさんぽ」でのかまきりは、チリリを捕まえようとする役柄ですが、この作品では、生まれたばかりのかまきりという設定です。
キリリと名付けられたかまきりの子は、悪戯好きで、やんちゃこの上ない行動ばかり。
アリに追いかけられて、絶対絶命となるのですが、仲間がやって来て事無きを得るのです。
我が身を振り返る子供もいるのでは?と思えるような良くある光景ではないでしょうか。
ここでも、穴のあいた仕掛けがあって、一箇所だけなのですが、良い仕事をしていると思います。
デフォルメの効いた絵は、親しみ易いもので、しかも、昆虫の生態を正確に描いており、昆虫好きならずともオススメしたい作品です。
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昆虫好きのオススメ
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投稿日:2011/05/28 |
得田之久さんの作品は、2010年6月に新版として5冊発刊された「こんちゅうの一生」シリーズが最初の出会いでした。
1970年頃に出版した昆虫絵本の新版なのですが、その精緻な絵と2〜3年観察を続けてから、何とか1冊の本に纏めたという逸話に感銘したものです。
その得田さんの2003年6月の作品ですが、絵が、程よくデフォルトされています。
しかも、それでいて、昆虫の特徴は外していないもの。
絵調が、かなり異なるのですが、やはり昆虫画家の第一人者という肩書きに偽りはありません。
逆に、このくらいの昆虫の方が、子供には馴染みやすいかも知れません。
物語の主人公は、あおむしのチムリ。
そのチムリが散歩しているのですが、その後を、かまきりが狙ってついて行くというもの。
いつも捕まりそうになる寸前で、チムリは難を免れるのですが、そのタイミングが絶妙です。
エンディングで絶対絶命という時に、絵本に穴があって、何とか助かるのですが、チムリが全く気付いていないというのが、子供にはたまらなく楽しいところだと思います。
昆虫好きにオススメの一冊です。
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クルテクの小型ボードブック
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投稿日:2011/05/28 |
チェコの国民的キャラクターである、クルテク(チェコ語でもぐら)の小型のボードブック。
「もぐらくんとはる」の他、なつ、あき、ふゆと2006年から刊行されています。
日本では、「もぐらくんとずぼん」「もぐらとじどうしゃ」が古くから有名ですが、実に息の長い作品です。
その登場するキャラクターから滲み出てくる暖かさは、子供の心を鷲掴みにするはず。
その可愛らしさは、絵本というよりは、アニメという類かも知れませんが、色鮮やかで実に親しみ易いものです。
今回は、巣から落ちてしまったシジュウカラの雛ともぐらくんの、心暖まる触れ合いが描かれていますが、シジュウカラの雛の色合いが、何とも言えません。
およそ、鳥らしくないのですが、かなり小さいお子さんでも、小鳥と認識できるから不思議です。
文章は一寸長めですが、絵を見るだけで満足できる高い水準の絵本としてオススメします。
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ユーモアセンス抜群
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投稿日:2011/05/08 |
2010年のレイン・スミスの作品。
彼は、「くさいくさいチーズぼうや&たくさんのおとぼけ話」で1993年にコールデコット賞オナー賞受賞しています。
他にも「ヒヤシンスひめ」「ジャイアントピーチ ダールのお化け桃の冒険」などの絵も描いており、一寸暗めですが魅力的な作品を発表しています。
この絵本は、アメリカ・ニューヨークタイムズ紙「絵本部門」で23週連続ランクインを記録した作品だそうです。
物語は、PCが得意なロバが、サルに「何 もっているの?」と聞くシーンから始まります。
ロバは、本を知らないという設定らしく、
「どうやって スクロールするの?」とか「ブログはしてる?」とか有り得ない質問を連発するのですが、それがかえって、デジタル書籍と本の差異を明確に浮き彫りにする効果を醸し出しています。
本を見て、ロバが、「字がおおいよ。なおすね」という部分は、デジタルならではの発想で笑えてしまいました。
デジタルの良さも勿論ありますが、本という紙媒体にも捨てがたいものがあることを訴求している、今ならではの絵本と言えそうです。
このユーモアのセンス、私は好きです
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重厚な絵は見る価値あり
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投稿日:2011/05/08 |
オードリー・ウッド/作、ドン・ウッド/絵という夫婦による1984年の作品です。
二人は、1986年に「おふろじゃおふろじゃ」でコールデコット賞オナー賞受賞作品していますが、絵の重厚さは全く同じ。
この作品は、つみあげうたの一種。
つみあげうたとは、文章に後から文をどんどんと継ぎ足していく言葉遊びのこと。
最初のページで、
「ベッドのうえには おばあちゃんがいるの。
いびきをかいているおばあちゃん。
おばあちゃんのしたには きもちのいーいベッド。
おひるねのいえでは みんなねています」
とあり、次のページから、どんどんおばあちゃんの上に寝ていくというストーリーです。
そして、ねずみの上にのみがのっかったら、今度は、のみから下で寝ている者を起こす急展開。
みんなが起きるにつれて、家の中の色調も明るくなり、外の天気も雨から晴になるという演出が絶妙です。
ごく単純な話なのですが、その絵が見るものを魅了すること、間違いありません。
得てしてこうした作品だと、絵はもっと単純な漫画っぽいものが多いのですが、ドン・ウッドにかかると、実に重厚な絵となります。
余りに精緻な絵なので、文章の対象年齢を遥かに越えているのが、逆に勿体ない気がするくらいです。
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昔話をパロディとしたもの
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投稿日:2011/05/08 |
1993年のコールデコット賞オナー賞受賞作品。
原題は、The Stinky Cheese Man and Other Fairly Stupid Tales。
レイン・スミスは、「ヒヤシンスひめ」「ジャイアントピーチダールのお化け桃の冒険」などの絵も描いており、一寸暗めですが魅力的な作品を発表しています。
内容は、昔話をパロディとしたもので、全部で11話が掲載されています。
私自身、パロディとして良いものと悪いものがあって、昔から伝えられた作品を面白おかしく加筆してしまうというのは、その作品に対する冒涜であるとしか思えません。
この作品も、世に出すこと自体が有り得ないと思われる話があります。
昔話を知っていて、正しく理解出来るのであれば未だしも、知らないでこの作品を読んだとしたら、空恐ろしくなります。
そもそもの内容がオススメできませんし、文章量も無駄に多くて、最後まで読むのが苦痛でしかありませんでした。
こうした絵本が評価されるというのが、やはり理解出来ません。
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