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あなたのからだをだいじにするほん

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ジュンイチ

パパ・60代・東京都

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ジュンイチさんの声

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なかなかよいと思う 家族の絆が感じられる絵本  投稿日:2011/04/16
かあさんのいす
かあさんのいす 作・絵: ベラ.B.ウィリアムズ
訳: 佐野 洋子

出版社: あかね書房
1983年コールデコッド賞オナー賞受賞作品。
ベラ・B・ウイリアムズは、この「かあさんのいす」に続けて「ほんとにほんとにほしいもの」「うたいましょう おどりましょう」を発表しています。

「かあさんは、ブルータイル食堂ではたらいています。
ウェートレスをしています」
という書き出しで始まります。
次のページには、大きなビンがあって、どうも小銭を貯めているようです。
家族は、かあさんとおばあちゃんと私の3人。
疲れているかあさんが椅子に座って寝てしまっている姿は、生活感が全面に出ている感じです。
大きなビンの中の小銭は、椅子を買うことに使うとあるのですが、火事で焼けたからとあり、ここから話が時を遡るのです。

火事があって、アパートに引っ越したことや、何も無くなってしまったので椅子を買いたいという切なる希望が綴られています。
そして、ビンに小銭が一杯になった時、誰しも椅子が買えるのか、早く結末を知りたくなったのではないでしょうか?
妙に、話自体が身近に感じられ、自らを登場する人物に投影してしまっているからだと思います。
額縁のように縁取られた絵は、華やかさを添えるもので、被災した家族の暗さを微塵も感じさせないアクセントとなっています。

人の優しさや家族の絆が感じられる気持ちの良い作品です。
おじいちゃん(とうさんのとうさん)が登場し、とうさんの存在がないことが一寸気がかりでしたが、それが逆に3人の絆を上手く表現しているのだと思いました。
3部作を通して読んでみたい、そんな作品です。
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なかなかよいと思う 元気になれる絵本  投稿日:2011/04/14
とっても いいひ
とっても いいひ 作・絵: ケビン・ヘンクス
訳: 石井 睦美

出版社: BL出版
ケビン・ヘンクスは、2005年に「まんまるおつきさまを おいかけて」でコールデコット賞、1994年に「いつもいっしょ」でコールデコット賞オナー賞を受賞しています。

物語は、「なんて わるいひ なんだろう だってね…」
という書き出しで始まります。
そして、ことり、こいぬ、こぎつね、こりすの不幸な出来事が描かれています。
次は、「でもね でも そのあとでね…」
と大きな展開があって、みんな良い事が起こるのです。

何と言っても、悲しげな表情、楽しい表情と実に豊かな表現力に溢れた絵が魅力的です。
悲しそうな表情と見ると、こちらも悲しくなるし、楽しい表情と見ると、こちらも嬉しくなるから不思議。
最後は、みんなが登場し、女の子がママに言う素敵な言葉で終わるのですが、とても良い感じのエンディングだと思います。
要は気持ちの持ち様で、良くも悪くもなるもの。
そんな単純なことを諭してくれるだけでなく、読むだけで元気になれる、そんな絵本です。
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なかなかよいと思う 絵が楽しい作品  投稿日:2011/04/13
さがしてさがして みんなでさがして
さがしてさがして みんなでさがして 作: ナンシー・タフリ
訳: とうまゆか

出版社: 福武書店
1985年のコールデコット賞オナー賞受賞作品。
原題は、Have you seen my duckling?

8羽のかものひよこがお留守番しているのですが、1羽がチョウチョを追いかけて泳いでいくシーンから物語は始まります。
ママが帰って来て、1羽いないことに気付いて、みんなで探しに出かけます。
「うちのこ みかけませんでしたか」
といろんな動物達に声をかけます。
魚に尋ねるシーンでは、ママと一緒にひよこ達も仲良く水に頭を並べて突っ込んだりして、7羽のひよこの思い思いの動きは、なかなか面白いもの。
見所は、どのページにも、探しているひよこが何処かに見え隠れしているということ。
くちばしだけ見えていたり、豆粒のように小さく見えていたり、お尻だけ見えていたりと、子供と一緒に探すのも楽しいことでしょう。

何処にもやんちゃな子っているもので、最後のママの
「ああ、よかった」という言葉でのエンディングに心暖まるものを感じました。

見開きで一枚のパノラマの絵となっているので、とても読み聞かせし易い絵本です。
文字も少ないし、分かり易いストーリーなので3歳くらいから楽しめる作品だと思います。
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なかなかよいと思う 文字のない絵本  投稿日:2011/04/12
ミュージアム・トリップ
ミュージアム・トリップ 作・絵: バーバラ・レーマン
出版社: 評論社
バーバラ・れーマンは、The Red bookで2005年コールデコット賞オナー賞受賞しています。
この本も、同じく文章のない絵本です。

物語は、主人公の僕が、お馴染の黄色いスクールバスに乗るシーンから始まります。
僕の靴紐がほどけているのポイント。
向かった先は美術館。
入館して、解けた靴紐を結びなおしている間に、スクールメイトは何処かに行ってしまいます。
慌てて追いかけるのですが見つからず、入り込んだのは、迷路図が沢山置いてある部屋。
迷路を覗き込んでいると、何と、自らがその迷路の中に引きこまれてしまうのです。
僕は、様々な迷路を進みますが、上からの描写しているので僕と一緒になって迷路を進むことが出来、一瞬、同化したような不思議な感覚にとらわれます。
全ての迷路をクリアした時に、誰かからメダルを貰うですが、そのメダルをしている人とのツーショットがエンディング。
実にオシャレな終わり方です。

文字がないのですが、コマワリの絵があったり、迷路で僕はちっちゃくなったりして、絵が物語る絵本です。
想像力をかき立てられる上質な絵本として、オススメします。
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自信を持っておすすめしたい デフォルメされた動物の絵が秀逸  投稿日:2011/04/11
ぼくは、おうさま!
ぼくは、おうさま! 作・絵: レオ・ティマース
訳: ひしき あきらこ

出版社: フレーベル館
2006年のベルギーの作品。
レオ・ティマースの作品は、「うんてんするのはだあれ?」「うみのおいしゃさんモグローせんせい」を読みましたが、何と言ってもその絵が良いです。

物語は、かめの背中に冠が落ちてくるシーンから始まります。
かめは、得意になって さけびます。
「ぼくは、おうさまだ!」
それから友達と会うのですが、それぞれ自分が、おうさまだと主張します。
ヤギ、フラミンゴ、ヘビ、ブタ、ワニ、ゾウと思い思いの場所に冠を被ります。
最後に登場したのは、オランウータン。
何と、冠を被って逃走するのです。
みんなに追いかけられたオランウータンは、誰かとぶつかって立ち止まるのですが、それが冠の持ち主というオチです。
その動物は、実は物語の最初のページの前のページに描かれていて、既にストーリーは始まっていたのです。

ストーリーは単純そのもの。
それにひきかえ、レオ・ティマーニの描く絵は秀逸です。
色が鮮やかで、適度にデフォルメ効いた動物の絵は、小さいお子さんなら誰しもきっと喜ぶはず。
皆さんの評価は高くないのですが、絵を中心に考えればもっと高い評価になっておかしくないと思います。
3歳ぐらいから楽しめる絵本で、オススメです。
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なかなかよいと思う リズム感のある絵本  投稿日:2011/04/10
くつくつどんなくつ?
くつくつどんなくつ? 作: エリザベス・ウィンスロップ
絵: ジョイス・ウィリアム
訳: なかがわ ちひろ

出版社: 冨山房
ボタンの靴、ペタンコの靴、乗馬の靴、長靴、スケート靴等など沢山の靴が出てくる絵本です。
竹馬とかスキー板とか水中用の足ヒレとかは靴?という感もあるんですが、履くものという範疇で考えて良しとすべきなのでしょう。

とにかくそれぞれのシーンの絵は、綺麗で楽しいもの。
登場する子供の楽しい姿に、我が身を投影できるはずです。
それとリズム感のある文章のマッチングが良く、テンポ良く読み聞かせできる作品だと思います。
最後のオチも納得もの。
靴に履きなれてきた頃に読み聞かせするのが、ベストの作品です。
関心を持って聞いてくれることは間違いありません。
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なかなかよいと思う オチがシュール  投稿日:2011/04/10
おおきなもののすきなおうさま
おおきなもののすきなおうさま 作・絵: 安野 光雅
出版社: 講談社
1926年島根県津和野町で生まれた安野光雄さんは、「旅の絵本」「もりのえほん」などで知られています。
安野光雄さんは、字のない絵本というイメージを持っていたのですが、この絵本は1976年のストーリーのある作品です。

安野さんは、ガスタンクを見て「あんな大きなコーヒーカップがあったらどうだろう」と思ってこの絵本を描いたそうです。
その発想が〇。
文字通り、大きなものが好きな大さまが登場するのですが、その馬鹿らしい行為が笑えます。
それに付き合わされる家来が、実に健気。
ストーリー、ユーモアセンス、絵の印象など、日本の絵本作家という枠を越えた作品だと思います。
特に、精緻に描かれた絵は、目を凝らして見ると、家来の表情に至るまで丁寧に描写されているので、一見の価値あるものです。
最後のオチは、人間は自然の摂理には敵わないというもの。
全体的に良く纏まった作品で、安心して読み聞かせできると思います。
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なかなかよいと思う 馬鹿馬鹿しいナンセンス絵本  投稿日:2011/04/10
でっこりぼっこり
でっこりぼっこり 作: 高畠 那生
出版社: 絵本館
ナンセンス絵本って、我家ではあまり受け入れられないのですが、この作品はOKのようです。
あまりにも馬鹿馬鹿しい話なのですが、このセンスはありかなという感じです。

ある日、巨人がマラソンを始めたのですが、その足跡がぼっこりします。
すると、地球の反対側が、でっこりするという単純発想。
ぼっこりした足跡をプールにするのは分かるのものの、トイレ?鶏の飼育場?って何でと思わず突っ込みたくなります。
でっこりぼっこりの例にあった、爪楊枝は、あるあるって思った読者も多かったのではないでしょうか?

ナレーションの黒豹も、良い味を醸し出していて、オチは直ぐ分かるものでしたが、分かりやすい絵本だと思います。
馬鹿馬鹿しいので、小さいお子さん向きかも知れません。
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自信を持っておすすめしたい 重厚感のある絵が秀逸  投稿日:2011/04/10
おふろじゃおふろじゃ
おふろじゃおふろじゃ 作: オードリー・ウッド
絵: ドン・ウッド
訳: 江國 香織

出版社: BL出版
1986年のコールデコット賞オナー賞受賞作品。
現在重版未定というのが残念です。
オードリー・ウッド/作、ドン・ウッド/絵という夫婦による作品です。

物語は、お風呂から出ない王様を、何とか誘い出そうとするお話。
貴族達は、あの手この手を使います。
戦争をしましょうと言って入った騎士は、お風呂場で戦争ごっこをするのですが、それが実に精緻に描かれたもの。
次のお妃様の提案は、お昼ご飯にしようというものなのですが、今度はお風呂場が食卓に変身してしまいます。
そんな奇想天外な出来事がお風呂場で展開するのですが、そのシーンの絵が実に楽しいものです。
最後のオチは、なぁ〜んだという感はあるのですが、納得できるエンディングでした。
宮廷を描いた絵は、重厚感に溢れたもの。
色合いが一寸暗めな感はありますが、その色調は、その時代を象徴しているような感覚にとらわれます。
また、貴族の表情が豊かで、喜劇の舞台を見ているかのようでした。

文章は短くリズミカル。
読み手として、喜劇役者のように語ると尚一層盛り上がる作品だと思います。
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自信を持っておすすめしたい 正統派の絵本  投稿日:2011/04/10
月夜のみみずく
月夜のみみずく 作: ヨーレン
絵: ショーエンヘール
訳: 工藤 直子

出版社: 偕成社
1988年のコールデコット賞受賞作品。
ジョン・ショーエンヘール/文、ジェイン・ヨーレン /絵によるもの。
舞台は北米の農場で、ジェイン・ヨーレンのもののようです。

主人公の女の子は、ずっとずっと待っていました。
待っていたのは、父さんと一緒にみみずくを探しに行くという行為。
兄さん達から聞かされていて、首を長くして待っていたことが実現する喜びに満ちた書き出しで始まります。

音をたてたらみみずくに会えないと、父さんの後を静かに黙々と歩く女の子の姿に、どれだけこの日を待ち望んだのかが伝わってきます。
何としても、みみずくに会いたいという真摯な気持ちに、誰しもが心うたれるのではないでしょうか?
そんな女の子のみみずくに出会うまでの数時間の物語なのですが、誰しもが惹き込まれること間違いありません。

何と言ってもこの絵本が素晴らしいのは、この女の子の貴重な体験を絵本を通じて自らが体感できるということ。
それは、自然を敬う二人が成せる技で、厳しい自然の中で実際に体験しているからこそ、これだけ迫真を持って読者に語り掛けが出来るのでしょう。

その絵の構図が抜群です。
月夜に照らされた父さんと女の子が歩く森の奥深さや、最初のみみずくとの出会いのシーンなんて、計算し尽くせない臨場感に溢れたものです。
それに添えられた抒情詩のような文章は、女の子の無垢な心情を絶妙に語り、五感に訴えてきます。
絵と文の相性は、最高のコンビネーションで、見るものを大自然へと誘ってくれることでしょう。
工藤直子の訳も、読み聞かせに相応しい美しい日本語で語られています。

小学校の教科書に採用されたのも頷ける、不朽の名作というに相応しい作品です。
是非、一度は読み聞かせして欲しい作品としてオススメします。
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【連載】絵本ナビ編集長イソザキの「あたらしい絵本大賞ってなに?」

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