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どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

『世界一受けたい授業』で紹介!京大の動物博士監修の「答えのない問いに向き合う力」を育てる新感覚の絵本

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あなたのからだをだいじにするほん

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ジュンイチ

パパ・60代・東京都

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ジュンイチさんの声

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ふつうだと思う 魅力的な半生  投稿日:2011/04/10
ウォーターハウス・ホーキンズの恐竜
ウォーターハウス・ホーキンズの恐竜 作: バーバラ・ケアリー
絵: ブライアン・セルズニック
訳: 千葉 茂樹

出版社: 光村教育図書
2002年のコールデコット賞オナー賞受賞作品。
ブライアン・セルズニックは、2008年「ユゴーの不思議な発明」でコールデコット賞を受賞しています。

題名から、何を対象にした作品か良く分からなかったのですが、ウォーターハウス・ホーキンスとは人の名前でした。
何度かこの表紙を見て、手に取ったことはあるのですが、表紙に描かれた恐竜が陳腐に思え中々読まなかったものです。

時代は、1853年のイギリス。
それまで、恐竜の化石はあったのもの、全体像が分からなかった時代に、ウォーターハウス・ホーキンスは、恐竜の模型造りを依頼されて次々に世に送り出します。
その彼の恐竜の模型造りに魅せられた一生を描いた作品で、表紙にあったのは、最初の模型のイグアノドンでした。
イグアノドンとは、似ても似つかないのですが、少ない資料から起こした初めての試みだから仕方のないこと。
それよりも、この作品は一生涯を恐竜の模型造りに捧げたウォーターハウス・ホーキンスの生き様を、受けとめて考えるべき作品でしょう。
恐竜に対する愛情が満ち溢れていて、好きなことを仕事にし評価される喜びが伝わってくる作品です。

その半生は、魅力的なものではあるのですが、その恐竜の姿が、子供達にどう映るかが少し疑問です。
恐竜は、子供にとって大好きなアイテムであり、姿形は良く知るところとなっているのですから。
これはイグアノドンではないと思われてしまうと、理解するのが難しいかも知れません。

伝記として、小学校高学年くらいが対象かと思います。
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ふつうだと思う 怒りの鎮め方  投稿日:2011/04/10
ソフィーは とっても おこったの!
ソフィーは とっても おこったの! 作・絵: モリー・バング
訳: おがわ ひとみ

出版社: 評論社
2000年コールデコット賞オナー賞受賞作品。
モリー・バングは、1981年「The Gray Lady and the Strawberry Snatcher」、1984年「Ten Nine Eight」でもコールデコット賞オナー賞を受賞しています。(両方とも未訳)
1943年生まれのモリー・バングは、1965年〜67年同志社大学で18か月間英語の教鞭を取り、その後朝日新聞ニューヨーク支社で通訳業、ユニセフなどの仕事をし20冊以上の作品を描いています。
日本に縁のある作家なのに、この作品意外が全て未訳というのは、残念です。

原題は、When Sophie Gets Angry ― Really Really Angry.
確かに、「ソフィーはとってもおこったの」という訳になりますね。

ソフィーがゴリラの人形で遊んでいたら、妹がやってきて取り合いになるシーンから始まります。
ママまで妹に見方。
ソフィーの怒ったシーンは、パンチしたり火を噴いたり活火山になったりと良い感じでその怒りを表現しています。

怒りを鎮めるのは、気にいったブナの木の上。
納得できるものの、子供が読んで楽しい作品なのか?一寸疑問でした。
どちらかというと、大人向きの絵本かも知れません。
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ふつうだと思う 英文で読みたい絵本  投稿日:2011/04/10
ツィン!ツィン!ツィン!おたのしみのはじまりはじまり
ツィン!ツィン!ツィン!おたのしみのはじまりはじまり 作: ロイド・モス
絵: マージョリー・プライスマン
訳: 角野 栄子

出版社: BL出版
1996年のコールデコット賞オナー賞受賞作品。
マージョリー・プライスマンは、2006年にも「熱気球はじめてものがたり」でコールデコット賞オナー賞を受賞しています。

最初は、トロンボーンのソロ。
次にトランペットが加わり二重奏。
次にホルンが加わり三重奏。
次々に加わって、最後は10人揃ってコンサートが始まるというお話です。

計10種類の楽器が登場しますが、演奏者たちは、その楽器に似合った人物が登場します。
みんなの楽しそうな姿が、印象的。
楽器の編成は、SOLO、DUO、TRIO、QUARTET、QUINTET、SEXTET、SEPTET、OCTET、NONET、CHAMBER GROUP OF TEN。
おそらく、英文だともっと韻を踏んだ文章になっているので、もっと小気味良く内容が伝わってくるはずで、一寸残念な感じがします。

日本語だと、絵と文で音を表現するというところまでは至らず、この絵本の本来の評価にはならない評価となりました。
ただ、音楽の知識も身につくという側面もあり、入門編として読むには適していると思います。
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自信を持っておすすめしたい ウィーズナーにしては現実的  投稿日:2011/04/09
大あらし
大あらし 作・絵: デイヴィッド・ウィーズナー
訳: 江國 香織

出版社: BL出版
1956年生まれのデイヴィッド・ウィーズナー。
彼は、2002年「3びきのぶたたち」2007年「漂流物」でコールデコット賞を、1989年の「フリーフォール」1992年「かようびのよる」2000年「セクター7」でコールデコット賞オナー賞を受賞しています。
この作品は、1990年初版で、原題はHarricane。

大型のハリケーンが来る一夜のシーンから物語は始まります。
停電の中、家族が暖炉の前で食事するのも良い感じですが、兄弟の会話が実に楽しめるもの。
嵐が過ぎ去った後、にれの木が倒れていて、それからの展開がウィーズナーならではものです。
ジャングル探検したり、7つの海を航海したり、宇宙を旅したりと、倒木とともに兄弟の想像力豊かな遊びが展開します。

「ときにはだたそこにすわって、あたりのけしきをながめた。
 木はとくべつな場所だった。
 ひみつの夢をたっぷりつつめるくらい大きくて、冒険をこっそりわけあえるくらいにちいさな場所」

こんな記載があります。
兄弟にとって倒木は恰好の遊び場だったようですが、子供なら誰しも憧れるものでしょう。
そんな心理を上手く描写した作品です。
ウィーズナーにしては一寸現実的過ぎる感がありますが、充分に楽しめる作品だと思います。
活き活きとした絵は、やはり見応えがあります。
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なかなかよいと思う お気に入りの絵が見つかるはず  投稿日:2011/04/09
ふしぎなえ
ふしぎなえ 作・絵: 安野 光雅
出版社: 福音館書店
1926年島根県津和野町で生まれた安野光雄さんは、「旅の絵本」「もりのえほん」などで知られています。
この作品は、1968年に「こどものとも」に掲載され、絵本として1971に発行されたものです。

実に今から40年前の作品なのですが、古さは全く感じません。
トンガリ帽子を被った小人のような人が登場し、日本的なものがなく、言われなければ、外国の絵本と錯覚してしまうような絵です。
その絵が、トリックアートとなっていて、文字がない絵本なのですが、単純なものもあれば、一寸考えないと分からないものもあります。

気にいった絵は、プールに飛び込んだのに、ほぼ平面移動でまたプールに飛び込める不思議なプールと、水道の蛇口から流れ出た水が川になって、それが集まって蛇口に続いているという2枚。
どちらも目の錯覚で、永久機関のような絵は、何度見ても楽しめるものです。

誰が読んでも、きっとお気に入りの一枚が見つかる絵本だと思います。
安野光雄ワールドが堪能できる作品です。
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なかなかよいと思う モノクロの絵が秀逸  投稿日:2011/04/09
夜がくるまでは
夜がくるまでは 作: イヴ・バンティング
絵: デヴィド・ウイーズナー
訳: 江國 香織

出版社: BL出版
絵がデイヴィッド・ウィーズナーによるものだったので読みました。
1956年生まれのデイヴィッド・ウィーズナーは、2002年「3びきのぶたたち」2007年「漂流物」でコールデコット賞を、1989年「フリーフォール」1992年「かようびのよる」2000年「セクター7」でコールデコット賞オナー賞を受賞しています。

西洋建築物に見られるガーゴイル(gargoyle)は雨樋から流れてくる水の排出口、建物の終端として設置されている悪魔怪物の石像のこと。
外に大きく突き出ている「ガーゴイル」が多いのは、雨水が石壁を伝って流れることで壁にある彫刻を侵食するのを避けるためだそうです。

物語は、夜になるとガーゴイルが徘徊するというもの。
それが、悪さをするのではなく、公園で仲間同士でぼやきあったりするというもの。
そのエピソードが笑えます。
雨樋だから落ち葉で喉が詰まるとか、大時計の傍で煩いとか、鳥の糞がたまらないといった、成る程と頷けるものです。
ぼやきたくなるもの無理はありません。

モノクロの絵は、ウイーズナーらしさが溢れていて、ガーゴイルの特徴を余すところ無く表現しています。
やはり、モノクロだから良いのでしょう。

文章に難しい言葉が多く、抒情詩のような雰囲気があるので、小学校高学年くらいが自分で読む類の絵本だと思います。
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自信を持っておすすめしたい 恐竜好きにたまらない作品  投稿日:2011/04/03
タイムフライズ 時をとびぬけて
タイムフライズ 時をとびぬけて 作・絵: エリック・ノーマン
出版社: BL出版
1995年のコールデコット賞オナー賞受賞作品。
1923年生まれのエリック・ローマンは、2003年に「はなうたウサギさん」でコールデコット賞を受賞しています。

肉食恐竜に見つめられらた鳥の驚きの表情が、印象的な表紙です。
物語は、1羽の鳥が、恐竜の化石を展示している博物館に入り込むシーンから始まります。
重厚な造りの博物館で、様々な種類の恐竜の化石があり、柱の上にプテラノドンのガーゴイルがあります。
鳥は、その化石の間を飛び回るのですが、だんだんと博物館が太古の景色に変化してきます。
最初に、バラサウロロフスと思われる恐竜の化石が、頭の方から骨格に肉付いてきて、次のページでは、プテラノドンが現実化して鳥と一緒に飛び回っています。

プロントサウルスと思われる恐竜と対面した鳥が驚いて羽根を広げていたり、ティラノサウルス・レックスと思われる恐竜と目が合って驚いているシーンなど、鳥が困惑する様が、実に精緻に描かれています。
鳥は、その恐竜に丸呑みされるのですが、尾の方がまだ現実化していない骨格のままだったので、そこから逃げ出すという展開です。
鳥は、後方を見つつ博物館から脱出できるのですが、安堵の気持ちが窺える飛び方をしています。

文字のない絵本ですが、重厚な色合いの絵が醸し出す雰囲気、分かり易いストーリー展開からすると文字がない方が、この絵本にはあっていると思います。
本当にタイムフライしたのか、単なる幻想だったのか、分かりかねますが、見る者を圧倒する迫力のある絵に、惹き込まれることは間違いありません。
恐竜の骨格が鎮座する博物館の絵は、何かが起こりそうだと思わせる雰囲気があって、その表現力には目を見張るものがあると思います。

恐竜ファンならずとも、是非見て欲しい作品です。
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自信を持っておすすめしたい 何度も読み返して欲しい作品  投稿日:2011/04/03
フリーフォール
フリーフォール 作・絵: デイヴィッド・ウィーズナー
出版社: BL出版
1956年生まれのデイヴィッド・ウィーズナーの1989年のコールデコット賞オナー賞受賞作品。
彼は、他に2002年「3びきのぶたたち」2007年「漂流物」でコールデコット賞を、1992年「かようびのよる」2000年「セクター7」でコールデコット賞オナー賞を受賞しています。

この絵本には、文字がありません。
他のデイヴィッド・ウィーズナーの文字のない作品は、絵が物語ることが実感でき、絵本本来の魅力を存分に味わうことが出来きたのですが、一寸展開が難解な感がありました。
作/セーラ・L・トムソン、絵/ロブ・ゴンサルヴェスの「どこでもない場所」「真昼の夢」「終わらない夜」のコンセプトと似通った作品です。

お話は、主人公の僕が、本を読んでいる途中で寝入ってしまったシーンから始まります。
パッチワークの掛布団が、山の斜面の模様になり、それがチェス板になって、チェスの駒が人となり動き出します。
そこに僕は、パジャマのまま登場し、冒険の始まりです。
宮殿の壁面が竜に変化したり、階段が本になったり、山がクロワッサンになったりとその発想は、デイヴィッド・ウィーズナーならではのもの。
最後のページに、夢に登場したものがあちこちに置かれていて、思わず何度も読み返してしまいました。

話の展開が急のため一寸難解なので、面白さに到達するのに時間がかかるかも知れません。
ページ数がもっとあれば、話の繋がりが容易に出来るので、その点が残念ですが、デイヴィッド・ウィーズナーワールドが堪能出来る作品です。
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自信を持っておすすめしたい 非常に水準の高い作品  投稿日:2011/04/03
せかいいち大きな女の子のものがたり
せかいいち大きな女の子のものがたり 作: アン・アイザックス
絵: ポール O.ゼリンスキー
訳: 落合 恵子

出版社: 冨山房
1995年のコールデコット賞オナー賞受賞作品。
残念ながら、現在は絶版となっているようです。
絵を描いたゼリンスキーは、1985年「Hansel and Gretel」、1987年「Rumpelstiltskin」でコールデコット賞オナー賞を、1998年「Rapunzel」でコールデコット賞を受賞しています。
全てグリム童話の再話ですが、未訳となっています。
「Rapunzel」は、2010年のディズニー映画「塔の上のラプンツェル」のこと。
訳は、落合恵子さん。
彼女が邦訳した理由が何となく分かる絵本だと思います。

「勇敢な男の子や力持ちの男の子、知恵のある男の子の話は、
 これまでに沢山語り継がれ、描かれてきました。
 けれども これは、勇敢で力持ちで知恵のある大きな女の子の
 お話です」
と最初に書かれていますが、正にその通りの作品です。
時代は、1815年の西部時代。
主人公のアンジェリカは、生まれて2歳で丸太小屋を建ててしまいます。
12歳の時には、沼に埋まった幌馬車を引き上げたりと、スケール感は想像を遥かに越えたもの。
そんな時、現れたのが、「じごくのならずもの」と呼ばれる巨大な熊。
テネシー中の貯蔵庫を襲いからっぽにしてしまいます。

そこで、退治した者に、その毛皮を与え英雄として褒め称えるというお触れを出すのですが、荒くれ者の猛者に混じって、女性では、アンジェリカだけが参加します。
アンジェリカは、嫌味を言われるのですが、そんなの関係なし。
小気味良い返しの言葉に、すっとすることでしょう。
結局、猛者どもは、全員歯が立たずアンジェリカと熊が戦います。
空に投げ飛ばした熊が落ちてこないので、竜巻を使って熊を引っ張ったり、戦いの様子は、上から雲海に上部だけ見えたりと、その奇想天外な面白さは、言うこと有りません。
オチも納得のもの。

スケールの大きな話は、秀逸な出来栄えですが、絵も実に楽しめるものです。
本物の木を削った薄い板に絵を描いたようですが、西部開拓時代の雰囲気にとても合っています。
絵自体もかなり精緻に描きこんでいるので、色んな発見があります。
退治された熊の爪は、インディアン達が、削ってカヌーにしていたりして、そんなウィットもこの絵本の魅力だと思います。

非常に水準の高い絵本として、読み聞かせを是非オススメしたい作品です。
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なかなかよいと思う 木が語るアンネの日記  投稿日:2011/04/02
アンネの木
アンネの木 作: イレーヌ・コーエン=ジャンカ
絵: マウリツィオ・A.C・クゥアレーロ
訳: 石津 ちひろ

出版社: くもん出版
2009年初版のフランス絵本。

原題の木は、アンネ・フランクが第二次世界大戦中の隠家の窓から見えたマロニエの木。
「アンネの日記」にも登場しています。

この木は、アンネ・フランクにとって自由の象徴であり、こうした記録は風化させないという意味合いから、木が語るというのは、有効な手法だったと思います。
2010年8月にこの木は、倒壊してしまうのですが、その苗木が広島県福山市のホロコースト記念館に寄贈されており、館長が訳者である石津ちひろさんであることは、物語を読み進める背景として知っておきたいものです。

外に出ることを許されない環境下にあって、彼女は、この木で四季を感じ、生への希望を見出していたのでしょう。
「雪に閉ざされる寒い冬のあとには、
 命のはじける春がかならずやってくるのだと、
 心の底から信じていたのです」
心の琴線に触れる一文です。
色調を押さえた絵は、この内容、文に似つかわしいもので、心情に通じるような雰囲気を醸し出していて、好感が持てました。

「アンネの日記」とともに、小学校高学年以上に読んで欲しい作品です。
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