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ぷっくり ぽっこり

ぷっくり ぽっこり(偕成社)

穴に指をいれて、ぷっくり〜ぽっこり! 新感覚のあかちゃん絵本!

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ジュンイチ

パパ・60代・東京都

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ジュンイチさんの声

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なかなかよいと思う 木版画が美しい伝記  投稿日:2011/04/02
雪の写真家 ベントレー
雪の写真家 ベントレー 作: ジャクリーン・ブリッグズ・マーティン
絵: メアリー・アゼアリアン
訳: 千葉 茂樹

出版社: BL出版
1999年度のコールデコット賞受賞作品。

アメリカの豪雪地帯の小さな農村に生まれたベントレーが、雪に魅入られて、雪の写真家、研究家として生涯を費やした伝記です。
農夫でありながら、世界中に雪の美しさ、神秘的な魅力を伝えた功績は高く評価されているようです。

雪の研究家と言えば、
「雪は天から送られた手紙である」という言葉で知られる中谷宇吉郎氏が、日本ではつとに知られていますが、氏が雪の研究を始めたのは、ベントレーの写真集がきっかけとのこと。
そんな背景を考えながら読み進めると、ベントレーの生き様に惹き込まれて行くことでしょう。

小さい頃から、ベントレーは、雪の美しさは他の追随を許さないと思っていました。
友達が雪合戦している間も、顕微鏡で雪の観察に明け暮れていたのです。
でも、残念ながらスケッチしても、雪は描きおえる前に融けてしまいます。

そんなベントレーの気持ちを察した両親は、カメラ付きの顕微鏡を17歳の時に買ってあげるのですが、その金額は途方もないもの。
10頭の乳牛より高いというのですから、その高さが窺い知れます。

この両親の行為が、ベントレーの人生に大きく影響したのですが、親として最高の行為だと思います。
欲しいからといって、単に多くのものを与えるのではなく、子供に真に必要なものを与えることができる親になりたいものです。

その後は、亡くなるまでの経過が描かれているのですが、農夫との両立の部分の記載が全くなく、少し上辺だけの伝記の感があります。
また、雪の結晶の写真が殆どないので、その美しさが伝わってこないのが非常に残念です。
その雪に魅入られて、情熱をかけて人生を雪に注いだのですから、何がそんなに彼をかき立てたのか?という証左として、そんなページがあって良かったのではないかと思いました。
木版画の絵は、ベントレーという朴訥な人柄を象徴しているようで、とてもマッチングしていて、好感が持てました。

野心なく、一途に雪の美しさを他人にも見てもらいたいと願ったベントレー、その何ら気負いない彼の生き様が、心に染み入る作品でした。
読み聞かせよりは、小学生が自分で読んで感じる作品だと思います。
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ふつうだと思う 発想が面白い  投稿日:2011/04/02
うっかりもののまほうつかい
うっかりもののまほうつかい 作: エヴゲーニイ・シュワルツ
絵: オリガ・ヤクトーヴィチ
訳: 松谷 さやか

出版社: 福音館書店
文は、1945年に発刊のロシアの幼年雑誌「ムルジルカ」に発表されたもの。
その文に、新しく絵が挿入され、2010年に発刊された絵本です。

主人公は、発明家であり魔法使いという設定。
魔法使いなら、発明する必要がないと思うのは、野暮なことでしょうか?
最初の3シーン位は、発明家の姿が描かれています。

話の転機は、魔法使いが馬車と出会ってから。
馬車の男の子に、
「馬を猫にかえられますか?」
と聞かれて、実際に魔法を行使して馬を猫にかえるのです。
ところが、元にもどす魔法のレンズが壊れていて、直るまで待つように言われ、男の子は困り果ててしまいます。
力は馬のままの猫なので、この設定は結構楽しめるもの。
話の展開に幅が出てきて、元に戻るシーンもなかなかの出来栄えだと思います。

「うっかりもののまほうつかい」が主人公というより、猫に変身した馬が主人公といった感があります。
発想そのものは面白く、絵はいかにもロシアを彷彿させるもので、珍しい風景や生活が垣間見れる作品です。
発明家と魔法使いの両面の顔があるというのも、良いのですが、それにしては物語が中途半端な感じがしました。

パーツは良いのですが、全体から判断して厳しい評価となりました。
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なかなかよいと思う シンプルな絵が魅力的  投稿日:2011/04/02
かお かお どんなかお
かお かお どんなかお 作: 柳原 良平
出版社: こぐま社
サントリー宣伝部時代の大ヒット「アンクルトリス」が懐かしい柳原 良平さんのファーストブック向けの絵本です。
「おうちのともだち」「やさいだいすき」「むにゃむにゃきゃつきゃっ」「のりものがいっぱい」等とシリーズ化しています。

この作品は、顔があって、それが様々な表情をしているもので、シリーズの中で一番先に読めると思います。
顔の輪郭と目と鼻と口だけなのですが、違いが分かりやすく、それがこの本の魅力なのでしょう。
いつもながらに、その絵と背景の絶妙な色調のバランス感覚たるや凄いの一言。

読むときに、その表情をしてあげると、さらに楽しむことができる絵本です。
何度も読み聞かせをせがまれること必至の作品で、是非ファーストブックに加えて欲しい一冊としてオススメします。
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自信を持っておすすめしたい コラージュが綺麗  投稿日:2011/04/02
七ひきのねずみ
七ひきのねずみ 作・絵: エド・ヤング
訳: 藤本 朝巳

出版社: 古今社
エド・ヤングは、1931年中国 天津生まれ上海育ち。
この生い立ちが、絵本の原点となっています。

この作品は、1993年コールデコット賞オナー賞を受賞。
原題は、「Seven blind mice」
彼は、1968年「The Emperor and the Kite」でコールデコット賞オナー賞(絵を担当、未訳)、1990年には「ロンポポ」でコールデコット賞を受賞しています。

物語は、中国のことわざ「群盲象をなでる」を7匹のネズミで絵本にしたものです。
盲目の7匹のネズミが不思議なものに出会うシーンから始まります。
そこで、月曜日から順に1匹ずつ調べに行きます。
ところが、柱だ、へびだ、槍だ、岩だ、扇子だ、縄だと答えはバラバラ。
7匹目のねずみは、不思議なものに近づくと、端から端まで隈なく調べて意外な結論を下すのです。

黒の背景に赤、緑、黄、紫、橙、青、白色の7匹のネズミが登場します。
そのコラージュは綺麗なもの。
右側のページには、ねずみが不思議がるものがあって、次のページでは、それぞれのねずみが出す答えのものが、そのねずみの色と同じ色に変化します。
巧みな構成なので、見るものを惹きつけてしまうこと間違いありません。

不思議なものの正体は、少し大きい子だと直ぐに分かってしまうかも知れませんが、分かったとしても、最後の教訓に納得できることでしょう。
水準の高い絵本としてオススメします。
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なかなかよいと思う 共感できる絵本  投稿日:2011/03/30
いつもいっしょ
いつもいっしょ 作・絵: ケビン・ヘンクス
訳: 金原 瑞人

出版社: あすなろ書房
ケビン・ヘンクスと言えば、2005年のコールデコット賞受賞した「まんまるおつきさまを おいかけて」で知られています。
今回の作品は、1994年のコールデコット賞オナー賞を受賞しています。

物語の主人公は、ネズミの子オーエン。
オーエンのお気に入りは、黄色いタオル。
赤ちゃんのときから、ずっといっしょ。
どこに行くにも一緒なのです。
そんな時に、お隣のおばさんが、お節介な一言を言い出します。
「おたくのぼうや、もう あんなものを もちあるく
 としじゃないでしょうが」
こんな方って、いますよね。
パパもママも気になり出して、黄色いタオルを持ち歩かないようオーエンに諭すのですが、一向に聞き入れません。
でも、もう直ぐ学校に入学します。
流石に学校には持っていけません。
そこで、ママが素晴らしいアイデアを出すのですが、お隣もおばさんも納得の解決法でした。

子供の頃って、何かしらこだわりの物があって、傍から見ると何でその物が好きなのか理解し難いことってあると思います。
いつの日か、そのこだわりもなくなる日が来るのだから、それを許容してあげることができる親になりたいものです。
上手く行き過ぎという感が若干ありましたが、それよりも、こういう記憶って自分も含めてあったなと共感できました。

子供だけでなく、親も読みつつ楽しめる絵本としてオススメします。
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なかなかよいと思う 絵が可愛い  投稿日:2011/03/29
ひよことむぎばたけ
ひよことむぎばたけ 作: フランチシェク・フルビーン
絵: ズデネック・ミレル
訳: きむら ゆうこ

出版社: ひさかたチャイルド
フランチシェク・フルビーンは、チェコの詩人。
絵のズデネック・ミレルは、「もぐらくん」シリーズや「せかいで いちばんおかねもちの すずめ」などで知られています。
絵の美しさは、我家で人気です。

この作品は、1967年初版。
1978年に偕成社で邦訳されており、今回読んだのは2008年邦訳のひさかたチャイルドのもの。
ボードブックなので、1歳位が対象かと思ったのですが、結構文章が多いので意外な感じがしました。
詩人なので、原文は韻をふんだリズミカルなものだと推察するのですが、やはり邦訳にしてしまうと原文の良さが半減した感があります。

物語は、迷子になったひよこが、家を探すというもの。
からす麦、大麦、小麦、ライ麦と出てくるのですが、、日本ではなかなかお目にかからないので、一寸理解が難しいかも知れません。
何回か見比べると違いは分かるのですが、ファーストブックにしては難解な感が否めません。

絵自体は、とても綺麗なので、1歳位からでも見て楽しむことが出来ると思いますが、邦訳がついていっていないのが残念です。
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自信を持っておすすめしたい 子供のような発想の絵本  投稿日:2011/03/27
ジミーのムーンパイ・アドベンチャー
ジミーのムーンパイ・アドベンチャー 作・絵: トニー・ディテルリッジ
訳: 安藤哲也

出版社: 文溪堂
トニー・ディナルリッジは、H.ブラックの文による「スパイダーウィック家の謎」シリーズで2004年ジーナ・サザーランド賞を受賞。
「スパイダー屋敷の晩餐会」の絵で、コールデコット賞オナーを受賞しています。
2000年の作品で邦訳は2008年。
訳は、「ぼくとおとうさんのテッド」と同じく安藤 哲也さん。
言わずと知れたパパ’s絵本プロジェクトメンバーです。

原題にあるMOONPIEは、テネシー州チャタヌーガ生まれのお菓子。
マシュマロをグラハムクラッカーで挟み、チョコレートコーティングした物で、日本で言えばエンゼルパイのようなもののようです。
起源は、小麦粉精製所のチャタヌーガ・ベイカリーという会社が、1917年に炭鉱員の要望に応え、ランチに食べるスナックとして作ったもの。
名前の由来は、夜勤の炭鉱員にどの位の大きさがいいのかを聞いたところ、夜空に浮かぶ月を丸く手で囲み、「この位の大きさ」と言った所からムーンと名づけたんだそう。
ムーンパイは、人気が出て50年代に南部を中心に広がり、南部で有名なお菓子となり、アラバマ、ミシシッピー、ルイジアナ等の南部のお祭りの時に振舞われる定番となっているようです。

物語は、主人公のジミーが、ママに
「ミルクとムーンパイ、たべてもいい?」
と聞くシーンから始まります。
晩御飯が近いから、ダメといわれて、秘密の乗物に乗ったら、空に飛び出しムーンパイの王様=月に向かうのです。
この月の描写は、一見の価値あり。
こんな風に描かれた月は見たことがありません。
ここで、ムーンパイを1000個貰い、次に天の川=ミルキーウェイに向かいます。
ミルクも手に入れたところで、音の衝撃があって火星に落ちてしまい、今度は火星人との出会いがあります。
こんな奇想天外な展開の話なのですが、絵を見るだけでワクワクする冒険活劇です。
絵の発想自体が、子供のままというのが、この絵本の最大の魅力。
子供の頃、誰しもが憧れる話で、惹きこまれてしまうこと間違いありません。
有り得ないことを否定して考える年頃になる前に、是非読み聞かせして欲しい作品です。
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なかなかよいと思う お洒落な絵本  投稿日:2011/03/26
レッド・ブック
レッド・ブック 作・絵: バーバラ・レーマン
出版社: 評論社
2005年のコールデコット賞オナー賞受賞作品。
The Red bookという名前の通り、正方形の赤い表紙が特徴的。

物語は、雪道で、学校への途中で少女が赤い一冊の本を拾うシーンから始まります。
学校で開いてみると、そこには地図があって、沢山の島々があります。
クローズアップすると、島には少年がいて、同じように赤い一冊の本を拾うのですが、そこに描かれているのは、今、赤い絵本を開いていた少女。
お互いが微笑みあうのですが、少女は、行動に出ます。
それは、沢山の風船を買って、少年に会いにいくというもの。

正しく奇想天外な話なのですが、本が貴方の知らない世界へ誘うという意味合いを、表現しているような絵本です。
この絵本には、言葉がありません。
ですから、読み手の想像力によって幾らでも世界は広がるのですが、おそらく多くの人は惹きこまれてしまうことでしょう。

とてもお洒落な絵本だと思います。
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自信を持っておすすめしたい 超人気作品の記念すべき第一弾  投稿日:2011/03/26
バムとケロのにちようび
バムとケロのにちようび 作: 島田 ゆか
出版社: 文溪堂
Ehon Naviに出会う前に、息子達と親子ともどもはまっていた作品の一つが、「バムとケロ」シリーズ。
子供だけでなく、私も絵本にはまるきっかけになったシリーズと言っても過言ではありません。
全部読破したのですが、投稿していない作品ばかりなので、再度読むことにしました。

今回の作品は、1994年初版の記念すべきシリーズ第一弾。
雨の日で、バムは家の中、ケロは喜んで外で遊んでいるシーンから始まります。
綺麗好きなバムは部屋の掃除。
ケロが散らかし放題なので、大変なのですが、これって我家のよう。
綺麗に片付いたと思ったら、ケロが泥だらけで入ってきたから、さあ〜大変。
お風呂タイムからおやつ作り、果ては天井裏の本探しと、盛り沢山の展開です。
因みに探した本は、「ふしぎな ひこうきおじさん」
これは、次回作に繋がる伏線となっています。
エンディングも最高で、それこそ何度読んでも決して飽きることのない絵本です。

ストーリーは勿論良いです。
でも、このシリーズの魅力は、島田ゆかさんの描くキャラクターとその空間。
その絵に描かれた隠れキャラを探すのは、親子ともども楽しい行為で、おそらく何度読んでも新しい発見があるはず。
どのシーンも、見るだけで楽しくなること受けあいです。

ただ、残念なのは、シリーズが沢山ないこと。
新刊の「バムとケロのもりのこや」は、前作から12年も経過しています。
読者の渇望感というのも、重要な要素かも知れません。

是非、家族で楽しんで欲しいオススメの作品です。
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なかなかよいと思う 日本生まれの作家のコールデコット賞受賞作  投稿日:2011/03/26
おじいさんの旅
おじいさんの旅 作・絵: アレン・セイ
出版社: ほるぷ出版
1994年のコールデコット賞受賞作品。
邦訳は2002年。
アレン・セイを調べたら驚きました。
日本生まれの日系アメリカ人作家・イラストレーターで、本名はジェームズ・アレン・コウイチ・モリワキ・セイイ。
James Allen Koichi Moriwaki Seii
現在はオレゴン州ポートランド在住なのですが、何と、1939年神奈川県横浜市生まれなのです。
日系アメリカ人の母(正しくは帰国子女)と、韓国人の父の間に生まれ、8歳の時に両親が離婚し父親にひきとられています。
12歳の時に青山学院へ通うために母方の祖母と東京都に住むものの、すぐに祖母と同意の上で別れて暮らしたのですが、一人暮らしを始めた時、漫画家野呂新平の弟子となったのです。

そんなルーツを持つセイが描いたのは、祖父の物語。
世界を見てみたいと、セイのおじいさんは若くして日本からアメリカに渡ります。
三週間の船旅でしたが、その頃、日本から外国へ行くことは、非常に珍しいことだったはず。
広大な土地、果てしない畑、工場だらけの街、高い建物だけの大都会、大自然、多様な人種との出会い、接するもの全てが新鮮で魅力溢れるものだったのでしょう。
そして、カリフォルニアで家族を持ち、おじいさんにとって、アメリカも故郷になっていくのです。
しかし、日本のことが忘れがたく家族で日本に帰国するものの、年月が流れると今度はアメリカへの郷愁が沸いてくる、そんな想いを描いた作品です。

この作品がアメリカで受け入れられたのは、遠き故郷への想いを描いたからでしょう。
移民の多いアメリカだからこそ、多くの共感を得たのだと思います。

物語は、最後にセイがアメリカに行くところで終わります。
ルーツを巡ることになるのですが、そんな郷愁を感じずにいられない心に沁みいる作品です。
描かれた絵は、どれも、写真のような美しいものです。
家族の肖像、歴史、自分の生い立ちを辿る絵に、惹かれること間違いありません。
日本生まれの作家が、コールデコット賞を受賞したというのは非常に嬉しいことであり、もっと多くの人に知って読んで欲しい作品です。
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