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ジュンイチ

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自信を持っておすすめしたい 古典的な名作  投稿日:2011/03/21
マクドナルドさんのやさいアパート
マクドナルドさんのやさいアパート 作: ジュディ・バレット
絵: ロン・バレット
訳: ふしみみさを

出版社: 朔北社
「どうぶつに ふくを きせてはいけません」「くもり ときどき ミートボール」のジョディ・バレット/文、ロン・バレット夫妻の作品。
名前から分かる通り、奥さんが文、絵をご主人が担当しています。

この作品は、1969年の発刊で邦訳が2009年。
驚愕すべきは、40年も前にこうした発想の作品を世に送り出していること。
「どうぶつに ふくを きせてはいけません」で、「余程寒い日に犬がコートを着る以外は、断固として、動物に服を着せてはいけないと思っている」とあり、およそ40年も前に、こんなことを考えていることに驚きましたが、今回もアパートで野菜を栽培するという発想に驚きです。
実際に、今、商社などがビルでの水耕栽培を推進している光景を目にしますが、40年前の絵本の題材になっているのですから、驚愕としか言いようがありません。

主人公のマクドナルドさんは、4階建てのアパートメントの管理人。
奥さんが大事にしていたトマトが枯れてしまったので、その原因であった窓の外の生垣を取り払います。
生垣の跡地がガランとしたので、マクドナルドさんは、野菜を植えたのですが、ここからマクドナルドさんの暴走が始まります。
住人達が引っ越すと、そこに、野菜を植えてしまうのです。
階下の天井に根菜の根っ子が突き出たとか、サツマイモのツルが蛇口から出たとか、ありえないエピソードが満載で、大笑い。
しまいには、全住人が引っ越してしまうのですが、そこに、大家のレンタルさんが来て、マクドナルドさんは解雇されてしまうのです。
部屋番号に、1A 管理人、1B めうし 1C トマト 1D ニンジントマメ・・・とあって、レンタルさんが逆上するのも分かりますよね。

その後のオチが最高で、最後のページは、見るだけで愉快な気持ちにさせてくれるでしょう。
絵は、基本的にモノクロで、野菜だけがカラーというのも、お洒落。
古さを全く感じさせない古典的名作としてオススメします。
参考になりました。 1人

なかなかよいと思う 日本昔話の一つとして読み聞かせしたい  投稿日:2011/03/21
ちいさなたいこ
ちいさなたいこ 作: 松岡 享子
絵: 秋野 不矩 松岡 享子

出版社: 福音館書店
絵を描いた秋野不矩さんは、浜松市秋野不矩美術館があるくらいの日本画家。
作の松岡 享子さんは、「おふろだいすき」が有名で、沢山の訳があります。

この作品は、1974年が初版で絶版となっていたのを、こどものともコレクション2011 全10冊の1冊として復刊したものです。

日本昔話の一つと思って読んだのですが、松岡享子さんの創作と聞いて驚きました。
それだけ、日本古来の話と思える位の水準の話だということです。

「昔、あるところに、心優しい百姓の夫婦が 住んでいました。
 もう、年をとって、あまち働けなくなったので、遠くのところの 田んぼを 人に譲り、今では、家のまわりの畑に、僅かの野菜を 作って暮らしていました」
という文で始まります。
育てたかぼちゃの中に、ひときわ大きいかぼちゃがあったのですが、不思議なことにその中からお囃子が聞こえてきたのです。
中を覗くと、そこには、お囃子に合わせて踊る人の輪が見えたのです。
踊る人達が、かぼちゃの黄色に映える絵は、綺麗という言葉に相応しいもの。
日本画の素晴らしさを充分に堪能できると思います。

話は、お囃子の中心の太鼓が破れてしまうというアクシデントの発生で大きく展開するのですが、その展開にワクワクするのは間違いありません。
エンディングも、こういう展開かと納得できるもの。

小さな世界というと、子供の自分は誰しも憧れるものです。
そんな子供達の想像力を、大いにかき立ててくれることでしょう。
創作絵本というよりも、日本昔話の一つとして捉えたい作品です。
なるべく小さい頃に読み聞かせすることをオススメします。
参考になりました。 1人

なかなかよいと思う 評価が分かれる作品  投稿日:2011/03/21
コウモリうみへいく
コウモリうみへいく 作・絵: ブライアン・リーズ
訳: さいごうようこ

出版社: 徳間書店
表紙をあけると
ニューヨークタイムズ紙の
ベストセラーリストに
14週にわたってランクインした、
人気の絵本です。
とあったので、期待を持って読みました。

ブライアン・リーズは、1963年アメリカのニュージャージー州生まれで、既に20冊を越える絵本を発表しているのですが、邦訳はこの作品が最初とのこと。
その精緻な絵は、驚愕です。
主人公のコウモリですが、精緻だけでなく、程よくデフォルメが効いていて、その加減が絶妙です。
そのコウモリが、夜に海水浴に出かけるというストーリーなのですが、その発想自体も素晴らしい。
コウモリ達が、それぞれに海水浴グッズを持って飛ぶ様は、最高の構図だと思います。
夜の海水浴って、確かにこうなるのだとうと思えるシーンが目白押し。
何度見ても、新しい発見があるに違いありません。

ただ、お弁当の時間のシーンは好き嫌いが分かれるかも知れません。
食するのは虫で、あまりにもリアルだからです。

発想自体が楽しいし、精緻な絵も見応えがあるのですが、虫を食べるシーンがマイナスになる気がしてなりません。
世のおかあさんに拒絶されてしまうかも知れないからです。
ただ、個人的には、他の作品の邦訳を期待したい作家です。
参考になりました。 0人

あまりおすすめしない 絵の変化が楽しい  投稿日:2011/03/21
いもうとが ウサギ いっぴき たべちゃった
いもうとが ウサギ いっぴき たべちゃった 作: ビル・グロスマン
絵: ケビン・ホークス
訳: いとう ひろし

出版社: 徳間書店
表紙を見たら、期待させる絵。
「ウエズレーの国」「としょかんライオン」で知られるケビン・ホークスが絵を担当しているので、読んでみました。
徳間書店の本書の紹介にも、
「ユーモラスな絵と、リズムのいい言葉で贈る、ユニークな「数の絵本」。
 読み聞かせが盛り上がります!」
とあり期待はますます募ります。

このテイストを面白いと受け入れるのって、お国柄?
って思ってしまいました。
「いもうとが ウサギ 1ぴき たべちゃった
 ぜったい オエって なるはずなのに
 ぜんぜん オエって しなかった」
という文章で始まり、だんだん数を増やしていもうとが食べていくのですが、飲み込んでいく生物の数で数を学ぶって、やはり違和感があります。
最後のオチも、何?っていう感じで、ストーリー展開の厚みが全くありません。
絵自体は、行為を除けばとても楽しめるのですが、ストーリーに難があるので、非常に残念な評価をつけざるを得ない作品でした。
読み聞かせには、オススメしません。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 何度も読み返して欲しい作品  投稿日:2011/03/20
ボールのまじゅつし ウィリー
ボールのまじゅつし ウィリー 作: アンソニー・ブラウン
訳: 久山 太市

出版社: 評論社
Ehon Naviに出会う前に、息子達と親子ともどもはまっていたのが、アンソニー・ブラウンの作品です。
特に、ウィリーのシリーズはみんな大好きでした。
全部読破したのですが、投稿していない作品ばかりなので、再度読むことにしました。
この作品は1995年の発刊で、邦訳は1999年です。
「こしぬけウイリー」が1984年、「ウィリーとともだち」が1991年の作品で同じウイリーが主人公なのですが、話の連続性はありません。

「こしぬけウイリー」は自分に自信がないという設定、「ウィリーのともだち」は友達がいないという設定でしたが、今回は、サッカーが上手くないという設定です。
物語の訴求のポイントが明確なので、どの一冊を読んでも感銘できるということなのでしょう。

「ウィリーはサッカーが大好き。
 でも、サッカーシューズをもってない。
 買えないんだ」
という文章で始まりますが、この買えないんだという一文に、この話の伏線がある気がします。
ウィリーは、毎週サッカーの練習に参加するのですが、選手に選ばれたことがありません。
ある日、練習の帰り道、一人でサッカーをしている子に出会います。
流行遅れのジャージに、古いシューズといういでたちで、昔のパパが着ていたようなものらしいのです。
二人は、黙ってパスの練習をするのですが、その子は、自分のシューズを差し出すといなくなってしまいます。

ウィリーが、そのシューズで練習に参加すると見違える程上手くなって、次の試合のメンバーに選出されるのです。
ウィリーは嬉しくなって、毎日練習に明け暮れます。
試合当日、そのシューズを忘れてしまうのですが、実は、練習のお陰で本当に上手くなっていて、決勝ゴールを決めるのです。

絵を良く見ていくと、その子が誰だったのか分かります。
そのヒントが、隠絵としてあちこちに散りばめられているのが、アンソニー・ブラウンらしいところ。
ウィリーは、今まで縁起をかつぎ、歩道の継ぎ目を踏まないで歩いていたのに、全然気にしないで歩き、自信がみなぎっているさまで終わるので、最高のエンディングです。
絵の楽しさ、ストーリーの面白さに加え、諭すエピソードもあり、実に高い水準の絵本だと思います。
是非、パパに読み聞かせして欲しい作品として、オススメします。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい   投稿日:2011/03/20
ウィリーとともだち
ウィリーとともだち 作・絵: アンソニー・ブラウン
訳: あきのしょういちろう

出版社: 童話館出版
Ehon Naviに出会う前に、息子達と親子ともどもはまっていたのが、アンソニー・ブラウンの作品です。
全部読破したのですが、投稿していない作品ばかりなので、再度読むことにしました。
この作品は1991年の発刊で、邦訳は1994年です。
「こしぬけウイリー」が1984年の作品で、同じウイリーが主人公なのですが、話の連続性はありません。

「こしぬけウイリー」は、自分に自信がないというのがテーマでしたが、今回は、友達がいないというテーマです。
「ウィリーは、ひとりぼっちでした」
という文章で始まります。
ウィリーは、歩く時に背中を丸めているのに対して、周りではみんな友達と仲良く遊んでいるという構図が象徴的。
公園を歩いていると、よそ見をして走ってきたヒュー・ジェイブとぶつかってしまいます。
二人の出会いです。
ウィリーもそうですが、擬人化したゴリラのヒューの容姿が何とも言えません。
筋肉隆々でラグビーをやっていそうな感じで、確かにこういう人って、いるいるって思ってしまいます。
出会いがあって、仲良くなり、動物園とか図書館に行くのですが、動物園のオリの中にいるのは、人間の家族。
如何にもアンソニー・ブラウンらしい描き方です。

そして、図書館でウィリーは、自分に出来ることをヒューにしてあげるのですが、何とも素敵なエピソードです。
自分が他人に合わせるのでなく、自分らしさを表現して、自分に出来ることをすることで理解して貰う、そんなことを諭してくれます。
読んだ後に、ほっとした気持ちになること間違いありません。
静かな物語ですが、その分、心に染み入る作品としてオススメします。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 正統派のファンタジー  投稿日:2011/03/20
おぞましいりゅう
おぞましいりゅう 作: デイヴィッド・ウィーズナー キム・カーン
絵: デイヴィッド・ウィーズナー
訳: 江國 香織

出版社: BL出版
デイヴィッド・ウィーズナーは、1956年米国ニュージャージー州生まれ。
「かようびのよる」1992年、「3びきのこぶたたち」2002年、「漂流物」2007年でコールデコット賞を、「フリーフォール」1989年、「セクター7」2000年でコールデコット賞オナー賞受賞という超実力者。
精緻な絵、練られたストーリーに加えて、ユーモア溢れる仕掛けもあり、何度読んでも飽きることのない作品ばかりで、我家でも大人気の作家です。

今回の作品は、1987年発刊で邦訳は2006年。
夫婦初めての共作絵本となっています。

物語は、再話となっており、元は18世紀のイギリスの民間伝承の物語詩。
話は、正に正統派のファンタジー物語なので、いつものウィーズナーならではの作品を期待した向きには、肩透かしかも知れません。
でも、ウィーズナーが作品にすると選択しただけあって、展開自体が楽しめるもので、その冒険活劇に夢中になれるお子さんは多いはず。
描かれた絵は、どれも、見応えのあるものばかりで、中世の世界に誘ってくれること間違いありません。
魔法使いの部屋の妖艶さなんて、唸るしかありません。
ただ、おぞましいりゅうという邦訳ですが、見た目はとても綺麗な龍として描かれています。
おぞましいと言うと、見た目のことかと思うのですが、忌まわしいというような意味あいが近い気がしました。

正統派ファンタジーの魅力に、ウィーズナーの絵という絶妙な組合せを堪能できる作品です。
読み聞かせも勿論、小学校低学年のお子さんが自分で読むのも良いと思います。
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ふつうだと思う 分かり易い物語  投稿日:2011/03/20
のえんどうと 100にんのこどもたち
のえんどうと 100にんのこどもたち 作・絵: 甲斐 信枝
出版社: 福音館書店
1989年の月刊「こどものとも」の掲載作品。
福音館書店のこどものともコレクション2011 全10冊の中の1冊として、今回は発刊されたものになります。

あるおかのうえに、
いっぽんの のえんどうが たっていました。
という文章で物語は始まります。
沢山の子供を産むのですが、その数が100人。
それから、のえんどうのおかあさんと、子供の会話が続きます。
子供を慈しむ気持ちは人間と全く同じです。

のえんどうの種から芽がでるまでの工程を描いていて、自然科学の絵本の類になると思いますが、それにしては、絵が可愛すぎます。
また、太陽の姿がどうなのかな?という感じです。
特にある夜、やってきた太陽の姿は、真っ黒で、どう見ても太陽と思えませんでした。

物語自体は、分かり易いのですが、それに絵がついていっていないのが残念です。
ただ、豆の子供はそれぞれに表情があって可愛いので、子供受けは良いかも知れません。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う クーパーの初期の作品  投稿日:2011/03/20
ねことまほうのたこ
ねことまほうのたこ 作・絵: ヘレン・クーパー
訳: 掛川 恭子

出版社: 岩波書店
ヘレン・クーパーは、1997年に「いやだ あさまであそぶんだぃ」で、1999年に「かぼちゃスープでケイト・グリーナウェイ賞受章しています。
作者紹介で、「いやだ あさまであそぶんだぃ」がデビュー作と書かれていたのを読んだ記憶があるのですが、この作品は、1987年とかなり以前の作品ということになります。
ヘレン・クーパーは、1963年生まれで大人になるまで、カンブリア州に住み、10年ほど音楽教師を勤めたのち、絵本作家に転身という経歴なので、この作品が生まれた背景が分かりませんでした。
因みに、カンブリア州は、ロンドンから役300マイルの所に位置し、英国随一の自然美を誇る湖水地方で、詩人ワーズワースがこよなく愛し、ポターが描くピーター・ラビットの住む地として有名です。
幼少期の経験が、クーパーの作品に醸し出されているのではないかと思っています。

物語は、人間の世界に住む猫のキットが、
「つまらないなあ、まいにち、おんなじことばっかりだ。
いえをとびだして、ひろい世界を見てみたいよ」
と溜息混じりに話すところから始まります。
そこに、黄色いたこが空から落ちてくるのですが、木に引っかかってしまいます。
キットが見に行くと、何とそれは、言葉を話す魔法のたこ。
助けてくれたら、何処へでも連れて行くよと言われ、キットは外の世界を見に行くのです。
野良猫の王様になろうとしたり、山猫になろうとしたり、船に乗ったり、魔女のお供になったりと、冒険が続くのですが、隣の芝生は青かったという物語です。
それぞれのエピソードは面白いし、絵も独特の暖色系のクーパーらしさが感じられるもの。
ただ、ジャンルとしては童話に近く、小学校低学年の子供が自ら読むという類の絵本だと思います。
完成度は高いのですが、後に発刊される絵本とは一線を画すものと考えた方が良いでしょう。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 最高水準の絵  投稿日:2011/03/19
こしょうできまり
こしょうできまり 作・絵: ヘレン・クーパー
訳: かわだ あゆこ

出版社: アスラン書房
1999年のケイト・グリーナウェイ賞受章作品である「かぼちゃスープ」の続編。
一作目で完全にその魅力の虜となってしまった感があるのですが、この作品も高い水準にあり、決して期待を裏切ることのないもの。
我家での絵本の選択基準は、絵が奇麗なことなのですが、申し分ありません。
姿形、構図、色あい、デフォルメの具合とも絶妙で、細かいところまで精緻に描かれているので、何度見ても新しい発見があって、決して飽きることはないはずです。
登場するのは、例によって仲良しのねこ、りす、あひる。
今回は、ス-プに欠かせない塩が無くなったので、シティに買いに行くというストーリーです。
ねこが買ってくると言うのですが、あひるが「お願い、ぼくも連れてって」と頼み込むのです。
どうも、あひるが迷子になるのを懸念しているのですが、案の状という展開が繰り広げられます。

今回の舞台は、シティということで、多くの動物が登場するのですが、どれも魅力的。
摩天楼や、車もお洒落で、前作と違った絵を満喫できると思います。

ストーリー自体は、あまり起伏がないので、少し物足りないという感はありましたが、補って余りある絵の魅力に圧倒されることでしょう。
第三段までありますが、次回作が待ち遠しいところです。
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