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春の植物の絵が秀逸
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投稿日:2011/03/19 |
国内500万部、海外150万部の超ロングセラー絵本シリーズ。
おとうさん、おかあさん、おじいさん、おばあさん、そして兄妹10ぴきの物語なのですが、シリーズでこれだけ外れがないのも例がないのではないでしょうか?
今回のお話は、ピクニック。
行先は春の野原。
家族団欒、自然の雄大さなどがいつもテーマになって描かれていますが、今回は特に14匹よりも自然に重きを置いた描写になっています。
14匹を描く視線が遠くにあるのです。
その分、自然界の営みが克明に描かれています。
植物の説明が最初と最後にあるので良く分かりますが、さながら図鑑のような趣も醸し出している程です。
一番好きな構図は、最後のタンポポ。
主人公は、自分と主張しているのですが、見事な構図だと思います。
いつもと少し変わった14匹の描かれ方だと思いますが、自然を感じることが出来る絵本です。
ピクニックに行きたくなるようなそんな一冊です。
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親子で遊べる絵本
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投稿日:2011/03/19 |
「なぞなぞなーに」は四季の4冊が出ているので、はるのまきから読んでみました。
「あさになると ひらき
よるになると
とじるもの な〜に?」
というなぞなぞで始まるのですが、次のページの答えは、め。
目が答えなのですが、絵の中には芽が描かれていて、春に因んだということなのでしょう。
その他も、鼻と花、歯と葉などがあって、なぞなぞだけでなく、同音意義語を考えることにも繋がる絵本です。
ただ、はるのまきと銘うっているのに、春のなぞなぞになっていないことに違和感を持ちました。
全体を通じて、春が旬の
ワラビ、イタドリ、タンポポ、フキ、ヨモギ、ツクシ、ヤブカンゾウといった植物を描いているのですから、春に因んだなぞなぞでないのが残念でした。
なぞなぞは、親子の対話ができるので、純粋に遊べる絵本だと思います。
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ファンタジーとブラックユーモアの結合
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投稿日:2011/03/19 |
Ehon Naviに出会う前に、息子達と親子ともどもはまっていたのが、アンソニー・ブラウンの作品です。
全部読破したのですが、投稿していない作品ばかりなので、再度読むことにしました。
この作品は1982年の発刊で、邦訳は1994年です。
「クマくんのふしぎなエンピツ」の続編と言えるのですが、テイストは大きく異なっていて、この作品は、現在のアンソニー・ブラウンの作風に近いものとなっています。
不思議な鉛筆を持って、くまくんは、町に出かけるシーンから始まります。
くまくんが、出合ったのは猫。
くまくんは、猫のために色々な食べ物を描いてあげると、実物になって、猫は大満足。
でも次の瞬間に、野良猫を駆除する人に捕まってしまいます。
不思議な鉛筆を使って、くまくんは追いかけると、そこは、動物を駆除する施設のようで、犬、豚、牛、鶏、羊も捕まっていました。
それから、くまくん主導による華麗な脱走が決行されるのですが、着いた先は、羊が沢山いる牧草地。
ところで、羊だけは、脱走することを拒んだのですが、その意図がわかりませんでした。
駆除する人が、ドクロのボタンをしていたり、走る姿がハーケンクロイツのようだったり、その容姿がナチを連想させるのですが、それは大人だけの話。
一寸怖いという印象はありましたが、子供にとっては許容範囲で、不思議な鉛筆を使用した活躍に、心躍ることだと思います。
ファンタジーと、ブラックユーモアが同時に楽しめる稀有な作品と言えるかも知れません。
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親子で一緒に楽しめる作品
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投稿日:2011/03/19 |
Ehon Naviに出会う前に、息子達と親子ともどもはまっていたのが、アンソニー・ブラウンの作品です。
全部読破したのですが、投稿していない作品ばかりなので、再度読むことにしました。
この作品は2003年の発刊ですが、最初の但し書にあるように、彼にとっても大きな意味合いのある作品のようです。
2001年6月〜2002年3月まで、ロンドンのテート美術館で「絵を見て歩こう」というプロジェクトに参加し、ロンドン市中心街の小学生に絵の見方を教えたそうです。
そこで試みたのが、シェイプ・ゲーム。
最初の人が描いた形に、別の人がその形に何かを描きこんで一つの作品にするというもので、この絵本にも、その時の作品らしいものが沢山収められていました。
その時のことから発想したのが、この作品なのでしょう。
ママが、誕生日に「みんなで、いつもとはちがうところへ行きましょう!」と美術館に行くシーンから始まります。
人の気持ちを、絵の明暗で表現することが多いアンソニー・ブラウンですが、この作品も前半は、一様に暗いもの。
でも、だんだんと絵を見ているうちに、楽しくなってきます。
絵を見ながら、自由な発想をして楽しむようになるのですが、その発想が最高です。
どれも愉快なものばかりなのですが、一番のお気に入りは、
ピーター・ブレイクの「こんにちは、ホックニーさん」
登場人物、動物が全てパパになっています。
ローラースケートをする短パンの女性しかり、犬の頭もパパ、巨大なフォークの先にはソーセージが刺さっていたりと、大爆笑間違いなしです。
そんな経験をしたから、帰りの道は正に薔薇色というに相応しい色合いの絵になっています。
所々に散りばめられた隠絵は、何度見ても楽しめるもので、美術館の入り口の隠絵だけでも、一見の価値あるものだと思います。
作品として、親子ともども楽しめる作品です。
家族にこんな提案をして、いつもと違うところに行ってみたくなる気持ちにもなりました。
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ほのぼのとした気持ちになります
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投稿日:2011/03/19 |
「14ひきのシリーズ」「ねずみの7つ子」シリーズ、「タンタンのえほん」シリーズなどで知れられるいわむら かずおさんの新シリーズ。
主人公は、野うさぎのふうとはな。
ネーミングは、風と花によるのでしょうが、良い響きです。
絵のタッチも他の作品とは一寸趣が異なり、粗い感じで描いています。
物語は、ふうとはなが、遊びに行くシーンから始まります。
「きをつけて、いっておいで。
だれかが きたら、
くさの かげで、じっとしているんだよ」
とおかあさんが言うのですが、納得の言葉です。
2匹が出会うのが、うしのおばさん。
興味津々でうしのおばさんを観察するのですが、まさに子供と同じ行為。
帰ってから、おかあさんにその出来事を報告するのも、そのままであって、自らを投影して聞き入るお子さんも多いのではないでしょうか?
淡々とした物語ですが、ほのぼのとした気持ちにさせてくれる、いわむらさんならではの作品だと思います
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珍しい原色の作品
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投稿日:2011/03/19 |
Ehon Naviに出会う前に、息子達と親子ともどもはまっていたのが、アンソニー・ブラウンの作品です。
全部読破したのですが、投稿していない作品ばかりなので、再度読むことにしました。
この作品は1979年の発刊で、邦訳は1993年です。
アンソニー・ブラウンは、1946年の生まれですから33歳の極めて初期の作品です。
今の作風とは一寸異なり、絵が原色で描かれています。
ただ、隠絵は既に全開で、原色だけに非常に見つけやすいので、子供にとっては逆により楽しめる作品かも知れません。
物語は、ジャングルなのに、何故かちびクマくんが鉛筆を持って歩いてるシーンから始まります。
そこに二人のハンターが登場するのですが、その鉛筆は、描いた途端、本物になるという不思議な鉛筆で、捕まりそうなときに、難を逃れることが出来るのです。
描いたものが、そのまま現れるというのは夢に近く、たまらないストーリーだと思います。
1982年の「くまくん まちにいく」が続編と言えるのですが、テイストがかなり異なっているので、貴重な一冊と言える作品だと思います。
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リズム感が良い絵本
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投稿日:2011/03/19 |
石津ちひろ/文、山村浩二/絵のコンビによる作品。
擬人化したくだものが、海水浴に行くというストーリーで、最初にスイカが登場。
「かいすいよくには いかない スイカ」
というフレーズで、バナナとキウイとイチゴの海水浴への誘いをスイカが断っているのですが、スイカの表情が一寸怖い感があります。
結局、最後にスイカも海水浴場に登場するのですが、ゲタを履いていたりするので、日本妖怪のように見えてしまいました。
いかにも、ゲゲゲの鬼太郎に登場しそうな雰囲気と言えるのではないでしょうか?
テンポの良い短文に、くだものたちが合わせて描かれているという構成なので、分かり易い内容だと思います。
例えば、
「ミカンが つかんだ
かめ かんだ」
なんてフレ−ズは、絵とともに結構笑えるはずです。
絵としては、小さいブドウとかサクランボが、気にいりました。
続編の「おやおや、おやさい」の方が、キャラクター的に楽しめる気がしますが、知っているくだものが多いので、2歳位から楽しめる作品だと思います。
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擬人化された物の表情がGood
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投稿日:2011/03/19 |
作者のユリ・シュルヴィッツ は、1935年ポーランド ワルシャワ生まれ。1959年アメリカに渡り創作活動を始めます。
1969年に「空とぶ船と世界1のバカ」でコルデコット賞、1980年の「たからもの」と1999年の「ゆき」で、コルデコット賞オナー賞を受賞しています。
最近では、「おとうさんのちず」が、高く評価されています。
初版、邦訳とも2006年の作品で、原題は、So sleepy story。
「ねむい ねむい よるが くると、
おつきさまも おうちも ねむい ねむい」
という書き出しで始まるのですが、全ての物が擬人化されているのが、最大の特徴です。
テーブルやカーテンや絵から、椅子や皿や時計に至るまで、夜なので静かに眠っているのです。
そこに、外から楽しい調べが聞こえてくると、みんな踊りだします。
お皿とか椅子が楽しいそうに踊る姿を見て、気にいるお子さんは多いはず。
2時間位、踊りが続くのですが、その不思議な調べが聞こえなくなると、またみんな眠りにつくのです。
とても単純な話なのですが、擬人化された動きがとてもコミカル。
カーテンの表情なんて、実に上手く表現したものだと関心してしまいました。
2歳位からのお子さんでも、充分に楽しめる作品としてオススメします。
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素晴らしい仕掛け絵本
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投稿日:2011/03/16 |
著者紹介によると、エルゼ・ヴェンツ−ヴィエトールは、1882年、現ポーランド西部ゾーラウの生まれ。
1901年にミュンヘンの工芸美術学校に入学し、1903年にはじめて本に挿絵をつけて以来、150冊を越す本にたずさわり、1973年没とのこと。
この作品の作成年度は分かりませんでしたが、かなりの古典であることは間違いありません。
それにしても、斬新な作りの絵本です。
最初のページは、
10にんの ちいさな てんしが そらを とんでいました。
すると、すっぽり ゆきに うまった のはらに、
おなかを すかせた どうぶつたちが いるのが みえます。
という文章で、単色の暗い色合いで絵が描かれています。
そのページの上には、一人の天使の頭が飛出しています。
ページをめくると、
1ばんめの てんしが まいおりて、どうぶつたちに たべものを やりました。
とあり、暖色の絵があって、上には、そのてんしが歌う顔が飛出しています。
そんな繰り返しが10あって、最後のページでは、10にんのてんしが歌っているという構図になるのです。
それぞれの文章は、心を落ち着かせてくれるものす。
暖色で描かれた絵は、見る者の心を暖かくしてくれることでしょう。
クリスマスの夜に相応しい作品であり、プレゼントにも最適だと思います。
エルゼ・ヴェンツ−ヴィエトールの作品は、洋書で沢山お目にかかるのですが、邦訳がありません。
絵がとても綺麗なので、邦訳されることを切に期待したいところです。
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一言の重みを感じる絵本
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投稿日:2011/03/16 |
ペギー・ラスマンは、1996年のコールデコット賞受賞作品、「バックルさんとめいけんグロリア」で知られています。
他に「たいへんたいへん、あかちゃん、まって!」「おやすみゴリラくん」等があり、気に入っている作者の一人です。
主人公のルビーは、転校生の女の子。
前に座るアンジェラの真似ばかりするので、アンジェラに嫌われてしまいます。
確かに、真似をする行為ってあるけれど、ここまでされると、真似される方に嫌気がさすのも無理ないところ。
そこで、ハート先生が、優しく諭すのですが、あろうことか、ルビーはハート先生の真似を始めてしまうのです。
「日曜日にオペラを見に行きました」と言ったハート先生の真似をして、「わたしもオペラに行きました」と発表するルビーでしたが、ハート先生の凄いのは、ここから。
「他に、何かしなかったの?」
と優しく聞くのです。
心の扉を開くのは、難しいことですが、ふとしたきっかけで変るもの。
そこまで考えたハート先生の一言に、感銘せざるを得ません。
またそのエンディングが、素晴らしく、一読して欲しい作品です。
小学校低学年の女の子向きの作品と言えるかも知れません。
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