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はっぱおおむじろ

ママ・30代・東京都、女の子14歳

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はっぱおおむじろさんの声

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なかなかよいと思う 親子そろって「やってみたい!」  投稿日:2014/05/21
ピッツァぼうや
ピッツァぼうや 作・絵: ウィリアム・スタイグ
訳: 木坂 涼

出版社: らんか社
おすすめの絵本と紹介されて購入しました。

雨の日、外で遊べなくてご機嫌ななめなピート。
そんなピートを元気づけようと考えてひらめいたお父さん、
「そうだ ピートでピッツアをつくったら たのしくなるかもしれないぞ」
まずはピートをテーブルにのせてこねはじめ……
ピッツァが出来上がる頃には、ピートも天気もすっかりゴキゲンに。

この絵本に出てくるような「見立て遊び」は娘ともよくやるのですが、
お父さんのなりきり度は流石本場(?)アメリカ!と言いたくなるほど。
小道具もうまく効いていて、お父さんの茶目っ気がたっぷり表わされています。

「へえー」と感心したのは、決して子供の目線で「遊び」を描いていないところ。
ピートの楽しさやわくわくだけを強調して伝えるのではなく、
親子みんなで遊んで楽しんでいる光景を、ユーモア交じりに温かく描いています。
「ピート遊んでもらえてよかったね、楽しそうだったね」で終わるのでなく、
「うちもさっそくやってみよう!」と親が自然に思えてしまう、
親子で過ごす明るく優しいひとときを、そのまま切り取ったような絵本だと思いました。

3歳の娘が喜んで読みましたが、
もっと小さいころでも理解したかもしれません。
男女問わずおすすめの絵本です。
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なかなかよいと思う ミステリアスな冒険活劇  投稿日:2014/04/20
ひみつのおかしだ おとうとうさぎ!
ひみつのおかしだ おとうとうさぎ! 作: ヨンナ・ビョルンシェーナ
訳: 枇谷 玲子

出版社: クレヨンハウス
3歳の娘が図書館で「これ借りる!」と引っ張り出してきた本です。

いいよー、と応えたものの、
その時は内心(ヒエ〜……!)と若干引いてしまった覚えがあります。
なにせ、表紙がおどろおどろしいのです。
ぎっしりと線がひしめく空間の真ん中に、ちょうど映画の「バットマン」シリーズの
ジョーカーとペンギン男を2で割ったような風貌のトロルが、動物たちを見下ろしているというもので……
もし表紙の隅に、「スウェーデンの子どもたちがベスト1の絵本に選びました!」
と書いた、かわいいピンクのシールが無かったら、もっと借りるのを渋っていたかもしれません。

「おかしをたべていいのは、どようびだけだよ」とのパパうさぎとの約束を破ってしまい
恐ろしいトロルにさらわれて、無理やりお菓子工場で働かされてしまう、おとうとうさぎ。
連れられてきたたくさんの子供たちが働く工場で、おとうとうさぎは持前の勇気でトロルの秘密を暴き、
最後はトロルを改心させて、子どもたちがすすんでお手伝いにくる楽しい工場に変えてしまう、というお話です。

おとうとうさぎの絵柄はかわいいのですが、
トロルもお菓子工場の内装も、働かされているかわいそうな子供たちすら、ちょっとおどろおどろしい感じです。
幼児向けアニメを見ていてもすぐ「怖い〜」と逃げてしまう娘にこれはどうかな、と思いましたが、
意外にも展開を追うのに夢中な様子で、一気に読み終えてしまい「面白かった!」ととても好反応でした。
お菓子を食べると髪の毛がのびる、というトロルの設定も気に入ったらしく、
読み終えてからしばらくたっても、ふと思い出したように
「私の髪も(お菓子)食べたら伸びたらいいのにー」などと言って笑っていました。

おそらく、おとうとうさぎがすぐへこたれてしまうタイプではなく、
やんちゃで勇気があって、トロルの謎も自分が解いてやる!という頼もしいキャラだったからこそ
娘も安心して読めたのかもしれません。
大人の私には若干恐ろしげに見える絵も、
先入観のない子供の目には、ミステリアスで新鮮に映るのでしょうね。

スウェーデンの子どもたちを信じて借りて良かったです!
シリーズものだそうなので、他のも読んでみたくなりました。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 面白くって、温かい  投稿日:2014/04/18
サンタさんからきたてがみ
サンタさんからきたてがみ 作: たんのゆきこ
絵: 垂石 眞子

出版社: 福音館書店
昔、私が読んだ本で、
クリスマスの前に娘にも読ませたくなり購入しました。

ねずみの郵便屋さんがうっかり雪で濡らして滲んだ手紙の宛名を、
森の動物たちがああでもない、こうでもないと好き勝手に解読していきます。
ひょんなことから、これはねずみの郵便屋さん宛てに届いた手紙だと分かって……
素朴なミステリーに頭を悩ませた後は、とびきり壮快なエンディングが待ち受けています。

雪の森の静謐さと、動物たちの服の品のいいカラフルさが調和して、
控えめでありながら不思議と温かく記憶に残る絵柄です。
「もりで いちばん おおきな もみのき」が動物たちの眼前に現れるシーンでは
薄暗い森の影を押し退けるようなまばゆい光があふれ、
読み聞かせている私の方も、思わず歓声を上げてしまうような美しさでした。

3歳なりたての娘にも話の筋は分かりやすく、
はじめから終わりまでずっと楽しそうに聞いてくれました。
クリスマス以外の時期にも読み返したくなる、
普遍性のあるやさしい童話です。
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なかなかよいと思う おばけ一家の「なんでもない日」  投稿日:2013/11/22
おばけかぞくのいちにち
おばけかぞくのいちにち 作: 西平 あかね
出版社: 福音館書店
おばけ好きの娘に借りました。

朝起きて夜眠る人間一家と、
夜起きて朝眠るおばけ一家の一日の生活を対比する、という趣向の本です。

初めて読み聞かせた時は、個人的にはとても難しく感じました。というのも、
生活時間帯が半日ずれた「人間一家」と「おばけ一家」が交互に描かれるため、
果たして子供がこんがらがってしまわないか? と心配になり、
「一方その頃ねえ……」とか「おばけは朝眠るから、朝ごはんが晩御飯なのよ」とか、
かえってややこしいような説明を勝手にさしはさみながら読んだためです。

おばけのスーパーでの商品名のひねりや、
「早く寝ないと人間になるぞ」というセリフの面白さも2歳の娘には伝わらず、
これはまだ早かったかな、としどろもどろで読み終えたのですが、
予想に反して娘には好評で「モッカイヨンデ!」とせがまれました。

かわいいおばけのお話というのも最近では珍しくなくなりましたが、
おばけ一家が、私たちとまったく同じ平々凡々とした一日を過ごす話というのは
ありそうであまりないような気がします。
素朴でありながら新鮮な本でした。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 自然の色のうつくしさ  投稿日:2013/11/18
ふくろうのそめや
ふくろうのそめや 作・絵: 奥山 多恵子
出版社: 福音館書店
図書館で見かけ、絵の美しさに一目ぼれして借りました。

色づかいが本当に見事です。
素朴で丁寧で、自然の色の美しさがありのままに表れているようです。
華美ではなく、精緻でもなく、炊き込みご飯のようなほっとする味わい。
ふくろうのとぼけた表情がまた、いい味をだしているんです。

お話は日本の昔話でおなじみのものですが、
神話を思わせるようなおおらかさが面白く、筋を知っている大人でも引き込まれてしまいます。
2歳の娘の受けもばつぐんで、借りてきて以来毎晩のように「ヨンデ!」とせがまれます。
たくさんの色が混ざって、とうとうからすの羽根は真っ黒になってしまう……
というオチが分かるものか少し気にかかりましたが、なんとなく理解してるようです。
読み終わってから「あなただったら何色に染めてもらう?」と聞くと、
得意げに、自分のなりたい色を次々答えてくれるのが楽しいです。

一つだけ気になったのが、
色を染めてもらう前の鳥が出てくるページが、モノクロになっている点。
ふくろうも背景の木々もみんなモノクロで描かれてしまって、
染めてもらう前の鳥の、まっさらな白さが際立っていない気がしました。

それでも最近読んだ本の中でも特に印象深く、
ぜひ手元に置いておきたい本だと思いました。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい 少しほろにがい幸せの味  投稿日:2013/11/17
ねぼすけスーザのおかいもの
ねぼすけスーザのおかいもの 作・絵: 広野 多珂子
出版社: 福音館書店
私が幼い頃楽しく読んだ本で、
図書館で見つけ娘にと借りてきました。

いつもはねぼすけのスーザが今日は早起き。
羊の世話で稼いだお金を持って市場へ行き、
さまざまな商品に目移りしながらウィンドーショッピングを楽しんでいる様子ですが、
実はとある目的の物を探していて……というストーリーです。

昔読んだ時には思いもよらなかったような
数々の背景に今になって気づき、しみじみと胸が痛くなりました。
幼いスーザが一生懸命働いて稼いだ全財産は、
赤い椅子が買うのに足りないどころか、
布とペンキを買っただけで無くなってしまうこと。
誰もが清貧に暮らしている国の話ということはなく、
街には高価そうな服を着た少女もいるということ。
スーザの両親の描写のないこと。
今になってようやく、椅子を見た時のおばさんの驚きと喜びが
どれほど深いものか理解できた気がしました。

と、親の私はすっかり満足してしまったのですが、
2歳の娘の反応は、ある意味興味深いものでした。
一度読んであげた後、せかすようにもう一度、もう一度と二度もねだり、
それ以降は「スーザ読もうか」と水をむけても「ヤダ……」と見向きもしないのです。
せっかく甘いオレンジや、素敵な宝石やピンクの靴が出てくるのに、
何度読んでも、それが一つも手に入らないなんて……。
と、悲しくなってしまったのかもしれません。
この絵本は決して、楽しいばかりのファンタジーではないのだと、
幼いながらに気付いているのかな? と多少親バカ気味に考えることにしました。

娘の成長を待って、ぜひもう一度読ませたい本です。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う 良作?問題作?  投稿日:2013/10/21
あさえとちいさいいもうと
あさえとちいさいいもうと 作: 筒井 頼子
絵: 林 明子

出版社: 福音館書店
林明子さんの絵が好きなので購入しました。

あさえの留守番中に、妹のあやちゃんが一人でどこかへ行ってしまい、
あさえはあわててあやちゃんを探して町を走り回る……というお話です。

町の俯瞰図の描かれたページ以外は全て、
おそらく5、6歳でしょうあさえの目線に合わせて低く描かれていて、
その視野の狭さが余計に不安をあおり、読んでいる親の私まで心細くなってしまいます。
妹がいなくなった、という「不安」のテーマを丹念に描いた、
いわば幼児向けのスリル・サスペンス小説的な絵本とも言えそうです。

お話としてはスリル満点で、最後は妹が見つかりめでたしめでたし、で面白くはあるのですが、
いかんせん読んでいる親の身にすれば、ハラハラを通り越して心臓によくありません。
皆さんも仰っているように、現代の感覚からすると幼児に留守番を任せて家を離れる親はあり得ませんし
「おとうさんのいうことをきかないこは ゴンだぞ」と叱られて俯いている女の子にも心が痛みます。

でも、考えようによっては「子供の頃読むのと、大人になってから読むのでは感想が違う」本というのは
良くも悪くもとても貴重な存在かもしれませんね。
実際、娘は親の心配をよそに無邪気に「あやちゃん探し」を楽しみ、
おしまいのページでは「アヤチャン、イタネエ」とにっこり笑顔まで見せてくれます。
娘が大きくなってもしこの本を読み返すことがあったとしたら、
ちょっぴり真面目に、それぞれの感想を語り合ってみるのも面白いかもしれません。

子供の虐待が取りざたされる昨今では賛否が分かれる絵本かもしれませんが、
単純に子供に受けるという意味でも、大人にとって考えさせられる内容という意味でも
手元において損はない絵本だと思いました。
参考になりました。 1人

なかなかよいと思う 台所合戦  投稿日:2013/10/20
ちいさなたまねぎさん
ちいさなたまねぎさん 作・絵: せな けいこ
出版社: 金の星社
娘にもなじみ深い野菜の活躍する話だったので購入しました。

シンプルでかわいいのに品のある切り絵が特徴的です。
夜の間にねずみにかじられたじゃがいもを守るために、
台所の野菜と調理道具が一致団結してねずみと戦う、素朴なお話ですが、
このねずみが暗闇に音もなく登場するシーンが、結構こわい!
他のページはかなり和やかな雰囲気なだけに、思いがけずひやりとさせられます。
このちょっと底の知れない闇の感じは最近の「キッチン」になく「台所」ならではなあ、と
思わず田舎の祖母の家を思い出して懐かしくなりました。

娘のお気に入りは、お皿やお玉など調理器具が奮起するシーン。
日々のおままごとで見慣れているからでしょうか。
反対に、意外にもたまねぎさんやじゃがいもなどの野菜グループには興味も薄く、
オチの、ねずみがたまねぎをかじって涙するところや、
にんじんが恐怖に青ざめて緑色に変色する小ネタも、いまいちぴんとこない様子でした。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う 男の子も、女の子も  投稿日:2013/10/20
ゆうちゃんのみきさーしゃ
ゆうちゃんのみきさーしゃ 作: 村上 祐子
絵: 片山 健

出版社: 福音館書店
私が幼いころ家にあった本です。
本屋で見かけ、懐かしさに思わず手に取りそのまま購入しました。

ゆうちゃんが空き缶生まれのミキサー車に乗って
はちみつ、牛乳、卵、きんいろのくだもの、雪をどっさり集め、
ミキサー車のおなかでごろごろ混ぜて「1000にんでたべてもまだのこる」ほどの
アイスクリームを作るお話です。

ダイナミックさと繊細さの同居した、不思議な絵柄が印象的。
この本では朱色や橙の使い方が鮮やかで特に目を引きます。
ミキサー車という題材から、男の子向けの絵本という印象を持たれる方もいるかもしれませんが
陽気な歌をうたい、あまーい食材をおなかに入れてごろごろと進む姿は
男女問わず応援したくなるほどキュートです。

娘は最後、山のように溢れ出てくるアイスクリームに目を輝かせ、
舐めとる真似をしてひとしきり楽しんでいました。
誰でも子供の頃に一度は考えるような、楽しい夢にあふれた作品です。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい 小さな素朴な冒険  投稿日:2013/10/18
ぼくはあるいた まっすぐ まっすぐ
ぼくはあるいた まっすぐ まっすぐ 作: マーガレット・ワイズ・ブラウン
絵: 林 明子
訳: 坪井 郁美

出版社: ペンギン社
林明子さんの絵が好きなので購入しました。

初めて読み聞かせる時は、どこか違和感を覚えてしまいました。
私としては主人公の男の子を5,6歳位の子だと思っていましたが、
花や蝶や野に咲くイチゴに対して「こわいものかな?」と問いかける様子は、まるで乳幼児のようです。
このお話のグリム童話的なナンセンスさに、
対象をありのままに描く、真面目な林さんの絵柄が多少上滑りしてしまっている印象を持ちました。

とは言え、私も娘もこの本はとてもお気に入りです。
たった一人で田舎道を歩む男の子の素朴さは、やはり林さんならではの雰囲気が出ていますし、
家屋や石畳のたたずまいだとか、犬小屋や蜂箱の模様など細かな描写は素晴らしいです。

娘は、大人があれこれ頭で考えてしまう前に、ただ純粋に物語を楽しんでおり、
男の子と手をつないで一緒に歩いているつもりになりきって、
最後はおばあちゃんの作ったおいしいチョコケーキまでちゃっかりご相伴してしまいます。
男の子の「こわいものかな?」にはお姉さんきどりで「コワナイヨ!」と返し、
イチゴを見つけるシーンでは自分も一つつまんで「オイシイネ!」とにっこり笑い、
蜂から逃げるところでは一緒になって「ウワー!」と逃げまどい……
すっかり物語に入り込んで小旅行をしている姿は、なんだかうらやましいくらい楽しそうです。

絵が大きく言葉も平易で、小さい子供に向いていると思います。
とっても良い本でした。
参考になりました。 0人

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