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汐見台3丁目

ママ・50代・神奈川県、男の子20歳

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汐見台3丁目さんの声

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なかなかよいと思う かわいい話でした  投稿日:2014/07/16
あのひのクジラ
あのひのクジラ 作: ベンジー・デイヴィス
訳: 村上 康成

出版社: ブロンズ新社
たまたま本屋の絵本コーナーで見つけ、その題名の不思議な魅力にみせられて読んでみました。

実際に、日本の海辺に住んでいても起こりうる話のところが親近感がわきました。大概の場合、海辺に打ち上げらえたいるかやクジラは助けてあげることは出来なものですが、そこはお話しの世界! 助けてあげられて、しかもバスタブに連れて行ってあげるところがいいなと思いました。

ノイのお父さんは、ノイが寂しいからクジラを連れて帰ったと思ったみたいですが、果たしてそうなのでしょうか? 私は、ノイがクジラを一人ぼっちで可哀相と思ったから連れて帰ったのかと思いました。その答えはどこにも描いてなかったけれど、いい親子関係ですよね。

私は、ノイがクジラに色々な藩士をしてあげるページがとても好きです。バスルームのバスタブにクジラがいて、バスタブに寄りかかり、おやつを食べながらクジラに向かって話をしているノイが可愛くてたまりません。また、煮た魚を餌にもってっちゃう?! そこも可愛かったです。でも、お父さんがあんな熟睡している感じだったのに、すぐ気付いてくれるんですね。その辺も可愛らしかったです。

とても短い文ですが、クスっと笑えて、最後にほっとする気持ちになれる絵本です。お薦めです。
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なかなかよいと思う もぐっていい管理人だよね  投稿日:2014/07/16
くすのきだんちのなつやすみ
くすのきだんちのなつやすみ 作: 武鹿 悦子
絵: 末崎 茂樹

出版社: ひかりのくに
くすのきだんちシリーズもこれで何作目なのでしょうか。今日、久しぶりに本屋さんに出掛けたら、絵本売り場に夏休みに向けて特集コーナーが作られており、この『くすのきだんちのなつやすみ』を見かけたので、早速立ち読みをさせてもらいました。

もぐみたいな管理人さんって素敵ですよね。こういつでも、他の人の為になるようにと心がけているところがとてもいいなと思います。くすのきだんちシリーズ始まって以来のもぐ以外はだれもいないくすのきだんち... ほっと休めるひと時でもあったのに、結局、これまたみんなの為につくすもぐ。根っからの管理人なんですね。

個人的には、くすのきだんちにたくさんのセミがとまっているページが圧巻で、泣き声まで聞こえてきそうでした。いつでも、読んだ後に、温かい気持ちになれるこのシリーズが大好きです。
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自信を持っておすすめしたい 社会的な話題ですが、とてもよい話でした。  投稿日:2014/07/12
かぎばあさん、犯人はぼくなの
かぎばあさん、犯人はぼくなの 出版社: 岩崎書店
かぎばあさんシリーズの20作目だそうです。大人の私ですら考えさせられるような内容を、小学校中学年くらいの子の心にも届くように書かれています。

今回の主人公は、勇太くんという小学校3年生の男の子で、おばあちゃんとお母さんが野菜の無人露店をやっています。その野菜を代金を払わずに持って行ってしまう人がいて、勇太の家では困っていたのですが、それを知ったテレビ局が隠し撮りをして犯人の姿をとらえたいと取材を申し込んできました。お父さんは了解してしまったのですが、大学生のお兄ちゃんが猛反対をして、ユダヤ人の格言『かぎをかけるのは正直者のため』という言葉をもちだしてきました。その言葉に、家族は揺れます。でも、お父さんは一度約束してしまったことを覆すことが出来ないと言い、家族の心がバラバラになります。ひょんなことから翌日に、野菜を持ち逃げする中学生を目撃してしまった勇太は、その中学生の事情を知ってしまい、全力で取材を阻止することにしたのです。結局、その作戦は成功したのですが、勇太のお兄ちゃんが作戦実行者として濡れ衣を着せられてしまうのです....

このような実のところかなり社会的な内容の話なのですが、物事の善悪のことや人間は本当は弱い存在であることなどをとても分かり易く書かれていて、とてもよい話でした。

特に、かぎばあさんが説明する人間には黒目と白目があるけれども、何故、黒目で物を見るかを説明する部分が圧巻です。結構面白い話が多い「かぎばあさんシリーズ」で、我が家の4年生の息子に読ませるために適当に図書館の本棚から借りてきた1冊でしたが、大正解でした。是非、お子さんも大人の方も一度、読んでみてください。お薦めです。
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ふつうだと思う なんだか怖い話ですね  投稿日:2014/07/02
宮沢賢治の絵本 土神ときつね
宮沢賢治の絵本 土神ときつね 作: 宮沢 賢治
絵: 大畑 いくの

出版社: 三起商行(ミキハウス)
賢治の時代にも土神みたいな人格の人がいたのでしょうか? ちょっと後味が悪すぎる話で、子どもには向いていないと思います。賢治は読者層として誰を設定に書いていたのでしょうか? それとも賢治の心の中にあるどす黒いものみたいなものを書き連ねただけなのでしょうか? 本の前半の絵がシャガールのタッチに似ていて綺麗だなと思いました。
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ふつうだと思う これこそ雨にも負けずですよね  投稿日:2014/07/02
宮沢賢治の絵本 気のいい火山弾
宮沢賢治の絵本 気のいい火山弾 作: 宮沢 賢治
絵: 田中 清代

出版社: 三起商行(ミキハウス)
このベゴ石みたいな性格の人って、昔の典型的な日本人のような気がします。周りからなんと言われようと、さらっと流せるスルー力、今の時代、その力がまた必要になっているのではないでしょうか。

他の石がベゴをからかいはじめた理由が、暇だったから。そして、ちょっとみんなと違う形をしているからと。なんだか耳が痛いですよね。これ完全にいじめの構造です。

賢治がその作品に込めた社会に対する思いがとても伝わってきた作品でした。そして、田中清代さんが描くベコ石の表情が、宮沢賢治としてよく見かける写真の表情と似ているように感じるのは私だけでしょうか?
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ふつうだと思う はじめて終わりまで読みました。  投稿日:2014/06/30
宮沢賢治の絵本 銀河鉄道の夜
宮沢賢治の絵本 銀河鉄道の夜 作: 宮沢 賢治
絵: 金井 一郎

出版社: 三起商行(ミキハウス)
宮沢賢治と言えば、「アメニモマケズ」の名文か『銀河鉄道の夜』が代名詞のようになっていますが、私、実のところ一体何回主人公のジョバンニとカンパネルラが銀河鉄道に乗った後の一部分を読んだことでしょう。でも、決して、全部を読み続けることはありませんでした。

それは、あまりにもこの有名な物語のストーリーが“訳が分からず難解”だからです。言葉を探すのなら、突拍子がないんです、書かれていることが、思いついたままに書いているの?と思えてしまい、私の乏しい想像力では賢治の空想が高度すぎてついていけずに、面白味が全然分からないのです。分かるのは、幻想的だなということだけ。

そんな感じなのでストーリーを楽しむことが出来ないから、読むのを敬遠していました。ただ今回、レビューコンテストがあり大変失礼ながらもポイントを稼ぐチャンスだったので、頑張って読みました。そして、途中、やはり挫折しそうになりながら、ある部分はまるで速読のように、ある部分はよく分から無すぎて何度も読み返したりして読みました。

う〜ん、やっぱり分からない(笑)
結局、銀河鉄道は死人をあの世に運ぶ列車ということでいいのでしょうか? そしてたまたま、その銀河のお祭りの日に学校でその銀河のことを習ったのだけれども、主人公のジョバンニは働きながら通学しているので疲れから頭がまわらなくなっていて、先生に質問されても答えられなかった。更に、その貧しさをクラスメートから馬鹿にされていて、決して楽しい学校生活を送っているわけではないから、野原で転寝している間に、トラウマのように夢に銀河が出てきた。そして、それが死人を運ぶ鉄道だったので、ちょうどその時に死んでしまった友達のカンパネルラが乗っていたという設定だったのでしょうか? じゃあ、あの鳥を捕まえる人はなんだったのでしょうか? 

きっと、ひとつひとつの意味を考えてしまう人には不向きな本なのかもしれませんね。でも、今回どうにか最後まで読み続けられたのは、殆ど全ページにある絵のお蔭でした。絵もかなり幻想的ですが、文が分から無すぎると絵に逃げ場を求めて、続きを読み続ける気力を養いました。

他にも私みたいな人はいるのではないでしょうか? それとも、みなさんが、賢治の世界や銀河鉄道の夜の世界が分かってしまうのでしょうか? すごいなぁ。
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自信を持っておすすめしたい 私なら毎日焼ける!  投稿日:2014/06/29
いかりのギョーザ
いかりのギョーザ 作: 苅田 澄子
絵: 大島 妙子

出版社: 佼成出版社
子ども達の催しで、餃子を一緒に作ることになり、その時の読み聞かせ用に餃子の本を探して見つけたのが、この『いかりのギョーザ』です。正直なところ、表紙の絵から年少のお子さん用なのかと思って、大変失礼ながら期待していなかったのですが、読んでいくうちに、そのユーモアにノックアウトされました。

私は40年以上の人生を歩んできましたが、本当、原動力になったのは常に「怒り」でした。色々なことに対しての怒りで、前に進めたのです。だから、この本の中でフライパンが料理を作る人の心の中の怒りで火を起こすと知った時、すごく納得してしまったし、逆に同じような考えの人がいるんだと思ったら嬉しくなりました。

この本の中で、怒りから幸せを生み出すところも、やるなぁという感じです。とてもユーモラスな話で、読み聞かせでもみんな笑っていました。欲を言えば、この面白味の分かる幼稚園年長さんくらいからがお勧めです。是非読んでみてください。
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なかなかよいと思う 今でいうホラーですよね  投稿日:2014/06/28
宮沢賢治の絵本 寓話 洞熊学校を卒業した三人
宮沢賢治の絵本 寓話 洞熊学校を卒業した三人 作: 宮沢 賢治
絵: 大島 妙子

出版社: 三起商行(ミキハウス)
このレビューコンテストがあるまで、賢治に『寓話 洞熊学校を卒業した三人』という作品があることを知りませんでした。いやはや、もうすごくグロテスクで、今でいうと、もうホラーの分野の話ですよね。それを逆に賢治の時代の人は、却って弱肉強食なんてそんなものと受け止められたのでしょうか? この話の中で重要なグロテスクさを大島妙子さんの絵がさらに際立ったものにしていると思います。寓話と題にはつけられていますが、それぞれの話が何かを暗示されているのかしら?
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なかなかよいと思う 読み聞かせに向いています。  投稿日:2014/06/28
モジャキのくすり
モジャキのくすり 文: 平田 明子
絵: 高畠 純

出版社: ほるぷ出版
絵本ナビで紹介されているのを見て、「はなくそ」という言葉にインパクトがあり、図書館で予約をして順番を待っていました。

いやぁ、このモジャキのはなくそほり! 最高です。実は本当はどんな上品な人だって、はなくそほりをやっていると思うんです。指を突っ込まなくても、ティッシュを丸めてはなくそをそこにくっつけさせてとるとか。でも、それを陰でやるのが大人なんですよね。私たちは小さい頃から、鼻はほじってはいけませんと習っているので、こっそりやるんです。

そのタブー?!に挑戦したこの話、小学生の特に男子には大うけだと思います。結局、あまりの貴重だから誰もモジャキの超特別な薬を服用していなくて本当によかったです。いやいや、一人(一羽)だけ食べちゃった人いましたね。でも、他のみんなが食べてなかったので、袋だたかいと言う別の結果にならなくて、本当によかったね、モジャキ!
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自信を持っておすすめしたい 物語が読める人には誰にでもお勧めです!  投稿日:2014/06/28
かぎばあさんともう一人のボク
かぎばあさんともう一人のボク 出版社: 岩崎書店
ふしぎなかぎばあさんのシリーズの1冊ですが、この本を読み終わった途端に、すごい!と唸りました。

ちょっと不思議な話なんです。幽体分離を小学校中学年くらいからの子に分かるように書かれています。でも、実際は幽体分離ではないんです。

小さい頃から母親の言う事を本当に素直に聞いて、しっかり勉強してきたボクがある時、学校の試験で35点をとってしまいます。(ふしぎなかぎばあさんの話の中では、なぜか35点と言う点はよく出てくるんですよね!) それは前日まで香港風邪で高熱を出していたからだと本人は思いたいのですが、ママはそんなことを認めてくれません。そして、情けないの一言。

その時に、初めてボクの中に反発する自分が目覚め、塾に出掛けたのですが、そのままふらふらとゲームセンターに結局足が向いてしまいました。そして、そこで、ゲームに興じている一人の男の子を見てボクはびっくりしました。それは、もう一人のボクがゲームをやっていたからです。そしてもう一人のボクがゲームセンターを後にしたので、ついていくと、いよいよもう一人のボクは、ボクの家に向かい、ああ、一体どうなってしまうの?となった時に、もう一人のボクは姿が消えました。そして、何故かゲームをしていない僕のポケットに入っていたお金も減っていたのです。次の日も、またあのもう一人のボクが目の前に現れ、近所の年下の男の子に暴力を振るっているのです...

結局、その後にかぎばあさんが現れ、ギリシャ料理を作ってくれながら、ソクラテスの言葉を引用し、何が起きているのかを説明してくれるのですが、正直、幽体分離なんてすごい難しい現象を、こんなにも簡単な言葉で子供にも分かるようなストーリーにしているところが、本当にすごいの一言でした。そして、ソクラテスまで引用してくるところが、作者の手島さんがあとがきで書いているように、前作よりも優れた作品を書こうと言う執念に近いものが感じられ、見事結実しているなと思いました。

小学校中学年程度には、最初、ちょっと怖い感じがするかもしれませんが、その先に待っているストーリーをすごく知りたくなるような本で、とても刺激的な本だと思います。また、母親の立場としては、ついついボクのママみたいに、子どもに過剰ないい子さを求めてしまっているなと反省しきりです。

物語が読める人には年齢問わずに誰にでもお勧めな本です。もしかしたら、ふしぎなかぎばあさんシリーズの中では、1、2位を争う面白さのある本だと思います。是非、読んでみてください。
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