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いじめに対抗する一つの方法
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投稿日:2020/10/06 |
主人公の男の子が、お母さんといっしょに自転車の専門店「さんりんどう」に行くと、ひときわ輝く自転車がありました。
その名も、「地獄の三輪車」。
他にも色々な自転車はあったけれど、男の子は一目で気に入って、「地獄の三輪車」を買ってもらいました。
次の日、さっそく公園へ。
でも行く途中に、地獄の三輪車の目がピカッと光ったのです。
明かりに照らし出された風景は、いつもの風景ではありません。
なんと!
地獄の風景だったのです。
それを見た男の子は……。
読んでいるときは、ただただ圧倒されていました。
でも読み終わって気持ちが落ち着いたとき、
「もしかしてこれは、いじめに対抗する一つの方法かもしれない」
と思いました。
だって、いじめようと思った相手がこの男の子のようだったら、いじめっ子はやりにくくてしょうがないでしょうから。
そういう意味では、全ての年代の方々にお勧めだと思います。
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登るのも下りるのも自分の力で
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投稿日:2020/10/05 |
すーくんは、お父さんといっしょに公園に行きました。
公園に着くと、すーくんは言いました。
「お父さん、木になって」
お父さんは、木になりました。
木になったお父さんは、何も言いません。
すーくんが木に登れない時も他の時も何も言いません。
木はなんにも言わないからです。
助けてもらえないすーくんは、自分で木に登り自分で木から下ります。
木にいる間は、虫が出て来たり小鳥が飛んで来たり、犬が来たり女の子が来たり。
その間、木になったお父さんは何も言いません。
木はなんにも言わないからです。
木に登ってから下りるまでの出来事は、まるで人生のようです。
生きている間に起こるいろんな出来事は、全て自分で乗り越えなければいけないよ。
親は、なんにも言わずに見ていることしかできないよ。
この絵本を読んで、そう言われているような気持ちになりました。
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ねこの世渡り
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投稿日:2020/10/05 |
お留守番をしている間、ねこは何をしているのでしょう?
ゆっくりお昼寝?
いやいや、違うんです。
しっかりはっきり出かけてるんです。
表紙に描かれているねこの表情は、とてもふてぶてしい。
人間がいなくなるのを、待って待って待って、
「いなくなったか?うん、いなくなった」
と確かめているみたいです。
そして、いなくなったと確信したら……。
タンスの中からねこの世界へ。
人間と同じように二足歩行をして、喫茶店に入って床屋に行って釣りをして、それから……。
なんて自由な過ごし方。
思いっきり自由を満喫した後は、ちゃんと元の世界へ戻ります。
そして、愛らしい顔でお出迎え。
表紙に描かれているような表情は、露ほども見せません。
散らかし放題の部屋も、飼い主にかわいがってもらうための作戦かしら。
今まではねこに無関心でしたが、もしこれが真実だとしたら、道端のねこに話しかけてしまいそうです。
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お月様は幸せ
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投稿日:2020/09/25 |
ある晩、おばあさんは空を見上げておったまげました。
なぜって、お月様がやせ細っていたからです。
「おつきさまは、まあるくなくっちゃ!」
おばあさんは、スープをこしらえてお月様に食べさせます。
でも、お月様は細いまま。
「おつきさまは、まあるくなくっちゃ!」
次におばあさんは、ピザをこしらえてお月様に食べさせました。
お月様は少し太ったけれど、やっぱりまだまだ細いまま。
「おつきさまは、まあるくなくっちゃ!」
次におばあさんは……。
おばあさんは、お月様を太らせようと一生懸命です。
その気持ちが分かるのか、お月様も、出された料理をもりもり食べます。
そのかいあって、お月様はまあるくなったのですが……。
お月様は幸せです。
だって、こんなにも心配してくれるおばあさんがいるのですから。
どのページをめくっても、おばあさんの優しい気持ちがあふれています。
小さな小さなお子さんから小学校低学年のお子さんまで、誰にでも愛される絵本だと思います。
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パジャマもいっしょに伸びていく
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投稿日:2020/09/25 |
主人公のポコおじさんは、毎日おいしいごちそうを食べていました。毎日食べるので、この世の中で食べたことのないごちそうなんてありませんでした。
そんなポコおじさんの家に、一人の男の人がやってきました。
そして言うのです。
「そらまめはいりませんか?」
最初はいらないと言ったポコおじさんでしたが、トランクにまるまる入っている大きなそらまめを見て、食べたくてしょうがなくなり、買ってしまいました。
茹でて食べたそらまめは、おいしくておいしくてたまりません。
でも、食べ終わったとたん、左足がにょきにょきにょきと伸びて伸びて伸びて。
伸び続ける足は家を飛び出し林を抜け、よその家も貫いて、伸びる伸びる伸びる。
ついには街にまで伸びてしまって……。
伸びるのは足だけかと思ったら、パジャマもいっしょに伸びるのですね。
誰にも解決できないと悩んでいたところに、パッと現れた一人の少女。
彼女がとても簡単な方法で解決したのを見て、やっぱり無垢な子どもにはかなわないと思いました。
とてもテンポの良い絵本です。
小学校中学年までのお子さんに良いのではないかと思います。
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足と足との戦い
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投稿日:2020/09/25 |
主人公のポコおじさんが庭で水やりをしていると、大きな豆が落ちてきました。
「いい匂い!」
ポコおじさんは、さっそく茹でて食べました。
すると、ポコおじさんの左足がにょきにょきにょき。
左足は伸びて伸びて伸びて。
家を抜け出し林を抜けて新幹線の下を通って、とうとう街まで伸びてきました。
すると、向こうの方から靴下をはいた足が伸びてきます。
靴下の足は車をひっくり返し建物を壊して伸びてきたので、みんな困り果てています。
だから、ポコおじさんの足は靴下の足と戦い始めると、みんなはポコおじさんの足を応援します。
さあ、どっちが勝つでしょう?
この絵本は、35年前に出版された絵本「あしにょきにょき」の続編だそうです。
だから最初は前作とつながるところがありますが、2作続けて読んでみて、さらにおもしろくなったように感じました。
別々に読んでも続けて読んでも、おもしろくて楽しい絵本だと思います。
小学校高学年のお子さんでも、楽しく読めるのではないでしょうか。
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猫には9つの命がある
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投稿日:2020/09/24 |
主人公の猫、ラクは最初ひとりぼっちでしたが、ある本屋さんの男の子に出会い、その子の飼い猫になりました。
男の子はラクをとてもかわいがり、ラクが黙って出かけると一生懸命探しまわるくらいでした。
心配した男の子は、ラクにある約束をさせます。
「どこかに出かけたら、必ず本だなのところにもどって来ること。そして、ぼくが指笛をふいたら大きな声で返事すること」
やがてラクは寿命を迎え、死ぬ前に男の子のところを去ります。
いつも一緒にいたのに、いつの間にかいなくなっていた猫。
そして、今そばにいてくれる犬や猫は、なぜ、僕のそばにいるのか?
作家のくどうかずしさんは、この疑問をずっと抱いていたそうです。
その疑問を解消させることができたのは、
「A cat has nine lives〜猫には9つの命がある〜 」
という、世界中に言い伝えられている言葉だそうです。
この絵本は、この言葉をテーマに創ったそうです。
小学生のお子さんにお勧めです。
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認め合えば好きになる
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投稿日:2020/09/24 |
主人公のイカは、大変イカってます。
なぜなら、タコと似てると言われるからです。
それに対して、イカは猛反発。
ボクはタコよりも足が2本多いしタコと違って三角頭だしタコと違って墨を使って分身できるし、それからそれから……。
イカは、自分がタコよりも優れているところを探すのに一生懸命です。
そういう気持ちだから、似ているところを言ってくるみんながイジワルに見えます。
でも……。
実はタコも、イカと似ていると言われてイカってたんです。
でも、お互いに認め合ってからは、それぞれに良いところがあると気づきました。
すると、みんなのことも優しく見えてくるから不思議です。
たとえ最初は似ているのが嫌だったとしても、認め合えば、それほど嫌でもない気がしてきます。
他の誰かに間違えられたって自分は自分であることに変わりはありませんし、間違われているのは自分だけではありません。
嫌だなあと思うことを別の視点から見たり認めたりすれば、それほど嫌ではないかもしれない。
そんなことを教えてくれる絵本です。
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ほのぼの絵本
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投稿日:2020/09/24 |
主人公の、のらねこバルとあひるのアヒージョは、とっても仲良しです。
いつもおなかを空かせながら、食べ物と幸せを求めて旅をしています。
まず行ったのは、海です。
二人はたくさんの魚を捕まえましたが、すぐには食べません。たくさんもうけようと、お寿司屋さんを開いたのです。
でも、待っても待ってもお客さんは来ません。
だから、せっかく作ったお寿司が悪くなっちゃうと、全部食べてしまいました。
次に行ったのは南極です。
二人はたくさんの氷を持って帰りましたが、すぐには食べません。たくさんもうけようと、かき氷屋を開いたのです。
でも、待っても待ってもお客さんは来ません。
だから、せっかく作ったかき氷が溶けちゃうと、全部食べてしまいました。
次に行ったのは……。
一つ目と二つ目のエピソードが食べちゃいましただったので、三つ目もそうかしらと読んでみると、意外な展開になっています。
でもその展開がほのぼのしていて頬がゆるみます。
バルもアヒージョも、この時が一番幸せなんだろうと思わせてくれる結末になっています。
小さなお子さんから小学校中学年くらいのお子さんにお勧めです。
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愛情は伝わって
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投稿日:2020/09/22 |
主人公のまあちゃんは、とっても泣き虫な女の子です。
でも、お母さんが、
「いたいのいたいのとんでいけ」
と言うと不思議に泣き止んで、まあちゃんは、
「なみだがどっかいっちゃった」
と言うのです。
そんなまあちゃんが5歳になったとき、一羽のインコが新しく家族になりました。
まあちゃんはそのインコにピッツと名付け、とてもかわいがりました。
かわいがってかわいがってかわいがって、まあちゃんの愛情はピッツに伝わったようです。
まあちゃんが泣くと、ピッツが、
「イタイイタイトンデケ」
と、慰めてくれるようになったのです。
注がれたたっぷりの愛情は心を潤し、ピッツに、
まあちゃんのために何かをしたい。
と、思わせたのでしょう。
その気持ちは何年たっても変わらず、まあちゃんが大人になっても赤ちゃんを産んでも、ピッツに、
まあちゃんのために。
と思わせました。
その表れが、
「イタイイタイトンデケ」
という言葉なのでしょう。
そしてその愛情はまあちゃんにも伝わって、まあちゃんは、
「なみだがどっかいっちゃった」
という言葉で、ピッツにありがとうを伝えたのでしょう。
この絵本は心温かな内容ですが、読んでいくうちに切なくなりました。
そして、今まで以上に我が子をかわいがろうと、心の底から思いました。
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