みなさんは、地球の本当のすがたを知っているでしょうか? さあ、太古の世界にタイムスリップして、 恒温動物だったワニをさがしに出かけ、 足のあるヘビが穴掘りをしているところを見に行きましょう。 島にくらす恐ろしい巨鳥や、 小さなゾウに会いに行きましょう。 生命が海から陸にはい上がった瞬間、 わたしたち霊長類の祖先が木から地上におりた瞬間―― この地球の歴史は、すばらしい物語にあふれています。
【目次】 進化ってなに? 地球の生命の歴史年表 進化の樹を理解しよう 自然界の大実験 ヒレが足になったころ トカゲが水中へかえったころ 爬虫類に翼が生えていたころ ワニが世界を支配していたころ ヘビに足があったころ 鳥に歯があったころ クジラが陸を歩いていたころ サイが巨大化したころ 小さなゾウがいたころ 鳥が飛ぶのをやめたころ 哺乳類が狩りをはじめたころ 霊長類が木から地上におりたころ 進化はつづく
これはもう絵本というより図鑑と言った方がいいと思います。
動物図鑑、恐竜図鑑などはよく見かけますが、進化の図鑑というのは珍しいのではないでしょうか。
しかも単なる子ども向けではなく、大人でも唸る詳しい解説付き。ダーウィンの進化論から、突然変異、自然選択等の説明もあります。
タイトルにあるように、クジラが哺乳類であることは誰でも知っていますが、それがどのような進化をたどってあの姿になったのか知りませんでした。そう、クジラは昔、歩いていたのです!
それ以外にも、驚くような進化を遂げていった沢山の動物たち。
まるでタイムマシンに乗って太古の昔へタイムスリップし、そこからものすごいスピードで進化の旅をしてきたような充足感。
これ1冊あれば、進化に関する沢山の疑問に答えられますし、そこから派生して様々な好奇心が湧いてきます。進化についてはまだ分かっていないことが沢山あり、これからの研究でどんな発見があるか、また人類はこの先どんな進化を遂げるのか。読みながらワクワクした気持ちになりました。
挿絵もとても丁寧で詳しく描かれていて、特に自然な温かみのある色彩が良かったです。
大人も子どもも楽しめる、進化の面白さが分かる1冊です。 (MYHOUSEさん 40代・ママ )
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