ふかいふかい森のおくに、イスがひとつありました。 いつからここにあるのか、だれもしりません。 ちょっぴり不思議なイスくんと、森の友だちの物語。
●作家より 「どこから来たの?」と聞かれても、「くふふ」と笑うだけで答えてくれないイスくん。 そういえば僕にも、イスくんのように友だちのなかで「くふふ」と笑っているだけで、うれしかった時があったような気がします。 イスくんは子どもの頃の僕でしょうか? 「ねえ、イスくん。イスくんはどこから来たの?」僕がそう聞いても、やっぱりイスくんは「くふふ」と笑うだけでしょう。 でもそんなイスくんが、僕はとても気になるのです。 (本書帯掲載)
森に佇む「イスくん」は、大人の目で見ると明らかに異物・・・。 そんな彼を目の前にした森の動物達は、珍しがりながらも自然に遊び始めます。 口数の少ない「イスくん」ですが、彼のことをみんなで色々考えている様子は本当に嬉しそう。少し変わった不思議な仲間も、なんなく受け入れてしまう子ども達の才能には、見習うべき所がたくさんあったりして・・・。 こんな風に、うちの息子にも好奇心をくすぐられる相手がいる毎日を送って欲しいな、とも思うのです。
前作「ぷかぷか」が、ひとり遊びの楽しみを描いているとしたら、 今作「森のイスくん」は、仲間遊びの楽しみが描かれていると言っていいのではないでしょうか。
「この森に遊びに行きたいなぁ。一緒に遊びたいなぁ。」 と思いながら読んでくれれば、子ども達はきっと色々感じ取ってくれるはずです。 あぁ、空が広くて気持ちいい。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
森の動物達と遊ぶ森のイスくん,この一見ミスマッチのような関係が,また何とも斬新で新鮮に感じました。
謎いっぱいの森のイスくん,独特の世界観をかもし出している絵本でした。
お友達には自分とは違う子もいる色々な子がいる。。ということを知るにもいい絵本かもですね。
(まゆみんみんさん 30代・ママ 女の子4歳)
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