昔話研究の第一人者と注目の版画家が生んだ昔話絵本の決定版、第三弾!
ある貧乏寺の和尚さんは、とら毛の猫を「とら」と呼び、かわいがっていました。ところが、とらは夜中になると 必ずいなくなるので、不思議に思った和尚さんは、ある晩、こっそりあとをつけました。すると、こわれかけた古寺で たくさんの猫と歌ったり、踊ったりと酒盛りをしていました。それを見ていた和尚さん。 うっかりくしゃみをしてしまうと……あっという間に猫たちは逃げてしまいました。 翌朝、とらは今まで大事にしてくれたお礼をいい、 「二、三年すると、隣村でお葬式があります。その途中で、私が棺おけを空へ巻き上げますから、このお経を唱えてください。そしたら、棺おけをおろしましょう」と不思議な予言をし、 どこかへ行ってしまいます。 そして、二、三年が経ち、とらの予言どおり、隣村で葬式が行われることになりました……。
本書は、昔話研究の第一人者である小澤俊夫氏を著者に迎え、昔話の理論や法則、構造や語り口(文体)などをきちんとふまえ、昔話を正統的に伝える絵本シリーズの第三弾です。 金井田英津子氏の、繊細かつ緻密な水彩画により、昔話の世界がみごとに立ち上がってきます。 目の肥えた大人までもが楽しめる、新しい昔話の表現を追及した本格派の絵本です。
以前、おざわとしおさんの再話ということで手にとり、優しい絵と
本の紙質(ちょっとザラっとした感じ)が気に入りました。
秋になり、昔話が読みたくなったので、二年生でやりました。
猫がおしょうさんにおんがえしするだけのシンプルなお話です。
青森の昔話ということですが、ちいさいころに読んだ気がします。
猫が棺桶を浮かせている場面で、みんなに見えない(透明な感じで
描かれている)のは、死んでしまったから?それとも妖怪的な感じなの
かな?
猫の絵がかわいくてほっこりします。
こういったお話ではとくに反応があるわけではないですが、やっぱり
昔話は時々読んであげたいと思います。
おざわさんの本は言葉が口に乗せやすく安心して読めます。 (きらきら虫さん 40代・ママ 女の子17歳、男の子14歳)
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