|
いつも主人にいじめられていた黒馬が、サンタクロースの銀のそりを引くようになるまでのお話。フランスのフレネ学校の共同創作を原作とした、優しい、静かなクリスマス絵本です。
有名な絵本ですが、読んだのは今回が初めてです。
感想を書くにあたり、皆さんの感想を読ませていただきましたが、こぶた文庫さんの感想と同じ意見です。
私もなんとなく物足りないな〜と感じてしまいました。
最初は、最近のいろいろと刺激の強い絵本に慣れてしまって、素朴なものが物足りないのかと思いました。
けれど、違うのです。
前半の不幸と、後半の幸福をつなぐものが薄い感じがするのです。
昔は苦労したけれど、余生は幸せです、というのではなくて、もう少し反骨精神とか自分で運命を切り開くとかいうものが見えれば、もっと良かったような気がします。
でも、堀内誠一さんの絵は、本当に素晴らしいのです。
絵だけ眺めても十分に楽しむことができるくらいです。
本当に、いろいろな絵を自在に描いた人なんだなと、深く感じ入りました。 (金のりんごさん 40代・ママ 女の子12歳、男の子9歳、男の子7歳)
|