こんなの初めて!「書」の絵本。書道家の乾千恵の力強い文字が画面いっぱいに躍ります。そしてその文字に添えられる写真家川島敏夫の写真、詩人谷川俊太郎の言葉。かっこいい。 例えば、「扉」こころのとびら あけてごらん。「月」あこがれはそらのかなたへのたび。「風」かぜがきのうをきょうにつなぐ。 画面に一つの文字。でも、眺めていても飽きないどころか、発見があり、動きを感じ、文字そのものに興味を持たされます。書というものが、こんなに自由で、迫力があるなんて。 そして、3人のコラボレーションはイメージをどんどん膨らませてくれます。子供が見たら、きっと自分で色々なものを発見するに違いないでしょう。理屈ではなく、例えば「月」という文字そのものから感じる事ができるのでしょう。 こんな絵本がもっともっと見てみたい。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
この絵本は字を覚える絵本ではなく、字を感じ楽しむ絵本です。筆で書かれた「書」のもつ生命力が写真と言葉とともに、生き生きと感じられます。初めて出会う「書の絵本」です。
書、文、写真をそれぞれ別人が手掛けているにもかかわらず、この一体感に驚きました。書に躍動感があり、写真と文を見事に現した形となっています。文も読めば読むほど考えさせられる深いものが隠れていて、何度ページをめくったことか…。
そしてこの絵本は世界各国どこの人が見ても理解でき、伝わりやすいものでありながらも「日常」や「生命」について考えさせられるような部分があり、とても魅力を感じました。
高学年の読み聞かせで読みましたが、それよりも手に取って親子でじっくり見てほしい絵本です♪ (はなたま*さん 30代・ママ 女の子9歳、女の子7歳)
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