食器たちの朝の楽しみは、大好きなうたこさんの歌を聞くこと。 でも、今朝はどうしたというのでしょう。うたこさんが起きてきません。 心配した食器たちがようすを見にいくと、寝ているうたこさんの枕元にいたコップが、「かぜで少し熱があるみたい」と小声で教えてくれました。 「うたこさん、だいじょうぶかなあ……」 「そうだ! かぜには、おかゆだわ! みんなでおかゆを作りましょう!」 うたこさんを元気にしようと、食器たちはおかゆ作りを始めますが……。 うたこさんを想う食器たちのやりとりが心温まる1冊です。
<ここがポイント> ・食器たちのユニークなキャラクターが楽しい! ・毎ページ細かく描かれた絵は何度読んでもおもしろい! ・食器たちのおかゆ作りのシーンは必見です!
<編集者から> 作者の植垣さんと最初に打合せをしたときに「食器で何か楽しい絵本ができたらいいですね!」と大いに盛り上がり、スタートした作品です。 「食器たちが、シンクの中であわぶくになって、自分たちのことを洗ってる感じとか、かわいいですよね!!」と、楽しげに語ってくださった植垣さん。 そのシーン、ばっちり絵本の中に登場しています! おわんさんやおさらさん、ちょっぴりお調子者のふきんさんなど、総勢70以上もの食器たちが、細やかに丁寧に描かれていて、何度読んでも楽しい絵本になりました。 え? なんでタイトルが「うたこさん」なのかって? それは……ぜひ、読んでみてください(笑)
愉快で楽しかったです!
表紙を開けるとまず、表紙裏に台所の道具や食器達の紹介があります。漬け物だるなどは渋いキャラクター、ワイングラスはフランス人、調味料入れの子供達は兄弟ゲンカ・・・と、そこを見ているだけでも楽しくなります。
一人暮らしと思われるうたこさんと仲良しの台所道具・食器たちは、風邪で寝込んでしまったうたこさんのためにおかゆを作ることにします。
みんなで協力しつつ、歌って踊って楽しくおかゆ作りをしていると・・・お調子者のふきんが火の近くでお尻を振って、焦げてしまいます。このふきんのキャラクター、最高ですね!
焦げたふきんを見て、うたこさんには台所のみんながおかゆを作ったことが分かったのかな。
本文だけでなく、道具や食器達のセリフが吹き出しでたくさん書いてあるので、子供達は自分でも再度じっくり読んでいました。 (さくらちゅうりっぷさん 30代・ママ 女の子6歳、男の子4歳)
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