今日はお父さんの給料日。家族みんなでお寿司を食べる。店の前で輪になって、お父さんのゲキに合わせて「ファイト オー!」 お父さんがひじに手をやったら、青いお皿のサイン。まわるお寿司から目を離さないように、次は黒いお皿へ。クライマックスのお皿の色は、もちろん自由。さあ、何を食べる?
まず、「赤出汁サービス券」とか「北海三種盛り」とか、回転ずし用語連発なのが、なんともおかしいのです。
普通のお寿司屋さんに比べて明らかにリーズナブルな家族サービスなのに、得意満面なお父さん。給料日=回転寿司に行く日は、お父さんとしての存在意義を再確認する日。
「エンジョイしてるか」とか「クリスタルしてるか」なんてセリフも、たぶん、40代以上の方なら少し懐かしい気分になる言い方ですね。
きっとお父さんは野球部出身の40代〜50代。トレンディドラマとかよく見ていたタイプ。
この一家独特のルールが完成されていて、あり得ないと思いつつも強引に引き込まれていきます。
息子は回転寿司は行ったことがありませんでしたが、私や主人が大笑いしながら読むからか、とっても楽しそうに聞いていました。
この絵本をきっかけに、回転寿司に行きたがり、回転寿司デビューしました。そして繰り返し繰り返し読んでいます。 (Tamiさん 40代・ママ 男の子5歳)
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