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舞台を観ているみたい♪
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投稿日:2013/07/17 |
『白い月が、やわらかくかがやく、あたたかな春の夜でした。』
お話しの始まりから「素敵な一文だな〜」と思うと同時に、そのまま一気に物語の世界にトリップ!!まるで目の前で舞台を観ている様な感覚で、場面場面の光景が目に浮かんできます♪
静かで優しい時間が流れるお話しの世界。
最後には、温か〜い、満ち足りた気持ちで本を閉じました。
ナメクジのニュッルは、自分がナメクジである事に対して少なからず劣等感を抱きながら毎日を過ごしていました。でも、くもばんばとの出会いをきっかけに、ニュッルの生活や気持ちが変化していきます。
くもばんばが掛けたひと声と、ニュッルが踏み出した一歩が、二人の世界をどんどん展開させていきました☆
誰かに認められる事の充足感、誰かの役に立てる事の幸福感が徐々に自分の自信へとつながっていく・・・自分が誰かの役に立っている、必要とされていると実感することは生き甲斐につながり、それまで沈みがちだった心も、少しずつ前向きに開いていくと思うんです(個人的にニュッルの心の動きが痛いほど分かったので、そう思うのかも知れませんが)。
人と人とのつながりが薄くなってきている今、くもばんばとニュッル、2人のような関係性があちこちで保たれれば、世の中はもっと楽しくもっと生きやすくなるのでは・・・?
余談ですが、私の身近に「くもばんばに良く似た人(顔じゃなくて人柄!!)」がいます(笑)
その人はとっても魅力的で皆に好かれている人♪
私もいつかくもばんば(その人)の様に、人を色眼鏡で見ることなく、素直に相手を受け入れ、その人の持ち味を引き出しあげられる・・・そんな人間になれたら良いな〜と思うのでした
(*^_^*)
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雨の日、好き?
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投稿日:2013/06/27 |
この絵本を手に取った時、雨降りの一日でした。
特別雨の日を選んだ訳ではなかったけれど、何かのご縁でこの「あめのひのただいま」を読む機会を得ました。
ページをめくると、ブルーやグレーを感じるグリーンが印象的な、雨の匂いまでも感じるような森が広がっていて、仁科幸子ワールドが始まります♪・・・お話の世界にスーッと引き込まれて行きました。
「湿気で髪の毛がうねってイヤ」とか「洗濯物が乾かなくてイヤ」とかそんな現実的な理由ばかり挙げて、雨の日は鬱陶しいと思うようになったのはいつからだろうか・・・?
子供の頃は吸い寄せられるように水たまりへ寄って行きバチャバチャと水を跳ね上げたり、カタツムリのツノを突っついて面白がったり、お気に入りの傘や長靴やレインコートを身に着けて外に出るのを楽しみにしたっけな〜なんて、あの頃の楽しい気持が蘇ってきました☆
絵本を読み終え、わが家の猫たちと一緒に雨の降る庭を眺め、雨粒が草花の上に落ちる様子をしばらくの間楽しみました!
そんな何気ないホッコリした幸せな時間を思い出させてくれた仁科幸子さんの世界観に、今日も感謝です(*^_^*)
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魔法のことば
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投稿日:2013/06/26 |
「ありがとう」は魔法のことばだと、常々思っている私。
『ありがとう=感謝の気持ちを表す言葉』
皆知っているけれど、空気と同じように当たり前のことすぎて、さほど真剣に考えたり感じたりする事は無いかも知れませんね。
でも私は、世界中の全ての人が「ありがとう」を大切にしようと思った時、戦争さえも無くなるんじゃないかしら…と密かに思うのです(真剣に!!)
生きていれば腹が立つことも多い。悪口も言いたくなるし、時には意地悪だってしたくなるのが人間の性(サガ)。それは大人の世界でも子供の世界でも同じです。
だけどそこで簡単な思考へは流されず、ちょっと立ち止まって考えてみる。
「あんなことされてまったく腹立たしいけれど、私は他の人に対して私と同じ様な嫌な思いをさせないように気をつけよう!そのことに気づかせてくれたあの人に感謝しよう!!」と思えたらサイコー♪ケンカはおろか戦争だって起こらないと思うのだけれど・・・。
「みんなの むねは やきたての パイのように あたたかで・・・」
ありがとうがもたらす幸福感は、最後のページに書かれたこの一文にとっても良く表されていると思います。
まずは身近なダンナや娘に対して、素直に「ありがとう」と魔法のことばを発信していこうと改めて思ったのでした。
時代の流れで英語教育の低年齢化が進んでいますが、日本語もままならない頃から音楽のように英語を聞かせるよりも、大人と子供が寄り添ってこの絵本を開き「ありがとうの心」を育む。そんな時間が大切な気がします。
・・・そんなステキな時間を味わうことが出来る仁科幸子さんの絵本に、今回も感謝です☆
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不平不満が呼び込むものとは…
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投稿日:2012/09/03 |
読み聞かせボランティア仲間から「何とも言えない大人の絵本を見つけたんだけど…」と教えてもらい読んでみたのですが、本当にやるせない結末でした。
まず主人公のマチルダ(女性)の性格に、読み始めから引いてしまいました(・・;)))
確かに美人で聡明だったのかもしれませんが、自意識過剰というのか、身の丈を知らず不満だらけで…だからああいう結末で終わったのかな、と。
マチルダに振り回されても真っ直ぐに受け止めてあげるダンナさんが不憫で…。優しいにも程があります!!(ある意味羨ましいかも?!)
最後まで主人公に良い印象を持てないまま、お話のオチでまたガッカリ。
表紙の青味がかったドンヨリした雰囲気が、お話の中でも引き続き流れていた…そんな感じです。
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子供に帰れる絵本♪
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投稿日:2012/08/28 |
またまた素敵な、愛情溢れる仁科幸子さんの絵本☆
まずは表紙を開いたページを見て欲しいです!
何故かと言うと・・・言いたいけれどまだ言えません(笑)
この部分に惜しげもなく絵を描いてくれる事が、まずキュンとしてしまいます❤(勿論お話にもキュンとします❤)
今回の絵本は、子供の心が甦ってくるお話しでした。
プリン食べちゃうの? 隠すの? 持ち主に返すの?
本当は誰のプリンなの?etc…
私はポンテ派の子供でした(笑)
いつも思うのですが、情景描写が自然です☆
分かりやすく言うなら、ターシャ・デュ−ダさんのお庭では
こんな日常が有りそう!!・・・といった具合でしょうか。
甘いものが苦手な私ですが、この絵本を読んで
久々にプリンを作ってみようかな〜と思いました♪
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忘れてはいけない感覚!!
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投稿日:2012/03/24 |
私の大好きな「仁科幸子ワールド」全開!!のお話。
5つの短編が集まった本で、どのお話も、読み終えた後に自然と顔がほころんでしまいます☆
ハリネズミと、ちいさなおとなりさん(ヤマネ)のやり取りがとっても素直で心地よく、まるで森の中を覗いているような感覚になります。
5つのお話の中で、私が一番お気に入りなのは「ゆきのひかり」というお話し。
いつもなら目覚めることのない、森一面が雪に埋もれている真冬のある日、ヤマネは目を覚まします。そして、生れて初めて真っ白い雪の世界を目にしたのです!!その光り輝く白銀の世界(雪の白さ)に驚き
「ぼくの目に何かがとびこんじゃったんだよ」と、ハリネズミの元へ助けを求めに行きました。
なんて可愛いんでしょう!!!
ぎゅーっと抱きしめてあげたくなりました☆
きっと、子供を持つ親となった今だからこそ、こういう感覚を受けるのかな!?子供が読んだらどんな風に感じるのかなぁ?・・・等々、色々な思いを巡らせながら、今回も仁科幸子さんの本から、忘れてはいけない・無くしてはいけない「大切なモノ」を受け取った気がします。
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色や香りが感じられる魔法の絵本♪
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投稿日:2012/02/23 |
みどり色の目をしたねこは、
黒い大きな縞に赤い水玉模様のあるきれいなさかなと出会うまで、
きっと、特に孤独と感じることもなく、自由気ままに暮らしていたんでしょうね!
でも、ある日、自分のみどり色の目を「大好きなみどりの星と同じ!」だと言い、
「星ねこさん」と名前をつけてくれた変なさかなと出会い、知らず知らずのうちに
何でもない毎日が彩り豊かで潤いのあるものへと変わっていた。
人間の世界に置き換えてみても、とっても素敵な出会いで
羨ましく思います☆
私たちが暮らす現代社会はとても便利で、物質面では豊かです。
お金を出せば何でも揃うし、美味しいものも食べられる。
離れた地域や、遠い外国へも気軽に行けてしまうけれど・・・
心が豊かで幸せだと感じている人は、どの位いるでしょうね?!
一体、どれだけの人が日々の自然の移り変わりに目をやり、
鳥のさえずりに耳を傾け、川の魚の暮らしぶりに思いを巡らせることがあるでしょうか・・・。
人間の暮らしは豊かになったかもしれませんが、
心の豊かさは反比例しているような・・・。
我が家には、ネコ四匹と金魚一匹が、家族として暮らしています。
まるで、その子たちがお話の主人公にしてもらっている様な感覚で、
ほっこりした気持ちでこの本を読ませてもらいました☆
ぺん画の挿絵には実際には色はないけれど、
表現豊かなお話によって「色」が浮かび、
次々と情景が浮かぶ「魔法の絵本」の様です!!
性別年齢問わず多くの人に、星ねこさんとさかなと一緒になって、
自然の色や香りを感じて欲しいな〜と思います★
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大人も子供も、是非読んで欲しい!!
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投稿日:2012/01/22 |
娘の小学校の図書館司書の先生にお薦めしてもらい手にしたのがこの本との出会いでした。(自分では手に取ることはなかったかも!?)
ページをパラパラとめくると私好みのペン画の挿絵に一気に心惹かれました☆・・・が、読み始めてみると初めはちょっと古くて硬い感じ(「○○が〜と言いました。」の連続等・・・)が読みずらいな〜という気がしましたが、読み進めるとぐんぐん物語の世界に引き込まれていました。
主人公のウォートン(ヒキガエル)とジョージ(ミミズク)の心の変化が手に取るように分かり、「ハッピーエンドで終わってほしいな〜」と願う気持ちで読み進めました。
2月に4年生への読み聞かせをするので、毎日一人で読み聞かせの練習をしていますが、その度にクライマックスで涙しています(@_@。
当日も涙する可能性「大」です(笑)
最近の連ドラより、全然心に響くお話だと思います。
子供たちの心にも、大人の心にも潤いを与えてくれるお話です!!
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人間の悲しい性(さが)
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投稿日:2012/01/19 |
死神に命を助けてもらい、最後には自分の欲から結局命を落とすことになる、何ともシニカルな内容の絵本。
おどろおどろしい訳ではなくクスッと笑えて、どこか納得いく所が魅力的。
子供も十分楽しめて、心に残る結末だと思います。
そして、本物の落語で「死神」を聞いてみたいという思いが募りました。
日本の伝統芸能である「落語」に触れる機会は多くないけれど、この絵本を読んでみて
「落語って、もしかしたら気楽に楽しめる世界なのかも!!」
「江戸時代も今(現代)も、落語を楽しんでいる日本人の心根は変わっていないってこと!?」
と、昔を身近にも感じました。
それにしても、いつの世も「人の欲」と言うのは変わらず、傍から見たら愚かですね。
当事者になるとその事に気づかない・・・。
怖い!!
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私も住みたい♪
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投稿日:2011/12/12 |
『しあわせアパート』は、その住人たちが幸せなのは勿論のこと、読み手もほんわか幸せをおすそ分けしてもらえる絵本です♪
大きなブナの木の『しあわせアパート』には大家さんのホオジロと、住人のあかりす、はりねずみ、かたつむりが、それぞれのペースで皆仲良く暮らしていて、表紙の絵からも皆の楽しげな様子がとても良く伝わってきます。
登場する動物たちの日常を切り取って5つのお話として書かれているのですが、正直「5つじゃ物足りない!もっと読みたいな〜」と思ってしまうくらい絵本の世界に入って楽しんだ私でした。
「もしかしたら森や林の中では、本当にこんな風に動物たちが暮らしているんじゃないかしら!?作者の仁科幸子さんは、その様子をこっそりのぞき見して書かれたのかもしれないな〜♪」と思ってしまうほど、自然で違和感のない世界がたまりません!!出来ることなら私もこのアパートの空き部屋に住んで、「夏の夜の怖いお話大会」や「春探し」(←本の中に出てくるお話の一部)を一緒に楽しみたいくらいです☆
この絵本を読んだ後、庭にいるカタツムリや他の虫たちを見つけた時、なぜか私自身が幸せな気分で、その子たちの行き先をじっと眺めて「今日は良い天気で気持ち良いね〜」とか「これからどこに行くの?誰と待ち合わせ?」etc...ついつい話しかけてみたりして(笑)
子供たちがこの絵本を手にしたら・・・きっと私以上に何かを感じて、毎日の生活の中での楽しい発見が増えるかも♪また、小さな命や自然に対しても人間と分け隔てなく考え、優しくなれるんじゃないかな〜と思います。勿論、大人も!!
〜しあわせアパートの続編が出版されることを願うファンより♪〜
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