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これからもずっと
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投稿日:2013/10/15 |
「ぐりとぐら」50周年の記念に、自分自身のために購入した限定セット。
これから先もずっと手元に置いておきたくて・・・。
「ぐりとぐら」は、いつも娘の成長と共にありました。
中でも、「手のひらサイズ」のシリーズには、娘といっしょに旅した空の思い出がいっぱい。
娘が小さかった頃は、本当に里帰りが大変で、気の遠くなるような時間を、機内でどうやって過ごそうかと、毎回心配と不安を募らせていました。
日本までの道のりの遠かったこと!
けれども、泣いたり、ぐずったりすることもなく、テレビやおもちゃに頼ることもなく、楽しい空の旅を続けられたのは、「ぐりとぐら」のお陰です。
初めての里帰りは、まだ生後間もない頃。当時は、詩のように流れるリズムを楽しみながら、子守唄代わりに聞かせてあげました。
2歳から3歳になると、「ぐりとぐらの1.2.3」や「ぐりとぐらのあいうえお」を、
1冊丸ごと暗唱して、自分でページをめくりながら、歌うように読んでいました。
「なぞなぞえほん」のおもしろさがわかってきたのは、4,5才のころ頃だったでしょうか。答えを考えるのが楽しくて、長旅でも飽きることはありませんでした。
このシリーズの絵本を手にとって、真っ先に思い出すのが、娘の小さな手です。
「手のひらサイズ」とは言っても、娘が持つと、普通サイズの絵本のように見えました。
それがいつのまにか、娘の手のひらも、絵本の大きさを超え、数年前、小さな指で「1,2,3・・・」と数えた、ぐりとぐらやその仲間たちの顔だけが、変わらずに今も絵本の中にあります。
もう1度、聞きたいな、舌足らずな、かわいらしい声で読む「ぐりとぐら」の暗唱を。
思い出の絵本は、数限りなくあるけれど、「ぐりとぐら」はまさしく子ども時代の最も輝いた思い出を彩る絵本の代表です。
ただただ懐かしくて、温かくて、いつも心の真ん中にある幼少期の思い出を、そっと真綿で包み込んでくれるような存在。
それが「ぐりとぐら」の絵本の数々です。
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生きている今
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投稿日:2013/09/27 |
退職された先生から、娘へのプレゼントに、送っていただいた本です。
谷川俊太郎さんの「生きる」という詩に、なつかしい昭和の風景を思い起こさせるような、ノスタルジックな絵が添えられ、1冊の絵本になりました。
6年生の国語の教科書にも載っているそうですが、私はこの詩を知りませんでした。
昆虫など小さな生き物の命を大切にされる先生は、娘へのはがきにも、真っ先に、「表紙を開いたら、アブラゼミが出ていて、驚きました。」と記されていましたが、最初に読んだときは、言葉にばかり心が行き、風景の中のセミの上をすっと素通りしていました。
2度目に読んだのは、その数日後、家で飼っていたカメが死んだ日のことでした。
命の終わりはこんなにもあっけないものなのか・・・。なんてはかない命なんだろう・・・。
たかが一匹のカメの死に、どうしようもないほど涙がとめどなくあふれ、テーブルに置いてあったこの本の「生きる」という文字に、思わず吸い寄せられるように手が伸びました。
1度目に開いたときとは、まるで違って見える景色、そして、感じる空気。
公園の片隅で、じっとセミの死骸を見つめる少年。
この子以外には、誰もセミの死など気づいている人はいません。さっきまでは、木に止まり、声を限りに鳴いていたであろうセミ。
同様に、うちのカメが死んだことなど、世界中の誰も知らず、そのことで悲しむ人も困る人もいません。
生きているということ
いま生きているということ
命の重みがずっしりと手のひらに伝わってきます。3cmにも満たない小さな小さなカメの命が、こんなにも大きかったなんて・・・。
命がつきるということは、動かなくなること。硬くなること。ぬくもりがなくなるということ。
学校から帰ってきた娘に、「生きる」ということを言葉でなく伝えたくて、木の下に埋めたカメを再び手のひらに載せました。
「そのままだね」と、娘は泣きながら、カメの指や顔や甲羅をやさしく撫で続けました。
ほんの数時間前のことなのに、穴の中には、絵本のセミと同じように、すでに無数のアリが集まってきていました。それもまた「生きる」ということ。
いっしょにたくさん泣いた後、たくさん食べて、たくさん笑いました。
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
生きていればこその愛おしい「いま」なんだなあ、と思います。
夜、布団の中で、娘とこの本を読みながら感じた「あなたの手のぬくみ」・・・今こうして手と手を重ね合わせて感じ合える「ぬくみ」を大切にしたい、と心に強く思いました。
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壺の中のメルヘン
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投稿日:2013/09/14 |
「美しい数学シリーズ」の中の1冊。
数学と聞いただけで、拒否反応を起こしてしまうほどの数学嫌いの私には、たとえ安野さんの呪文にかかっても、数学が「美しい」とは考えられないけれど、表紙の青い陶器は、純粋に美しい!!
この美しい青い壺の中に、海があり、海には島が2つ、島には2つの国・・・。
数学を離れ、いつのまにかメルヘンの世界へと引き込まれていく感じがします。
まさに「旅の絵本」の世界ですね。
安野さんの絵本は、レンガの1つ1つ、葉の1枚1枚に至るまで、
本当に隅から隅まで楽しめます。
娘も、「お姫さま、ウエディングドレス着てる!」「この犬、うちの○○みたいだね」と、細部の描写に見惚れたり、「ママは、どのおうちはいい?」と言って、2人で好みの家を選んだり、次ページの部屋の雰囲気やドアの形から、それがどの家の中なのかを当てたりしながら、数よりもまずは絵を楽しみました。
そして、最後に、箱の中から10個の壺が現れたとき、改めて、今まで見てきたそれぞれの風景や、細々とした日用品もすべて、壺の中に存在する世界なんだと実感し、心の中に大きな宇宙が広がったような感覚を覚えます。
娘も感嘆のため息!
それから、思い出したように、引き出しの中から小さな小さなおもちゃの陶器を取り出してきました。アンティークのおもちゃのようなティーセットで、青い壺と同じ形をした陶器も、2cmほどの大きさです。
それを手のひらに載せて、壺の中の世界を想像すると、本当に不思議の国へと吸い込まれていきそうな気がしました。
高学年になっても、大人になっても、楽しめる絵本って、まだまだたくさんあるんですね。
翌日、娘は、数学大好きのパパに、英語に訳して読んであげていました。
パパも、夢中になって聞いていましたよ!
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宇宙って、こんなにも大きい
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投稿日:2013/06/18 |
科学絵本という名のとおり、娘も、「絵本なのに、科学みたいだね!」と言っていました。
科学も数学も苦手な私は、単に数だけ示されても、さっぱりピンとこない。
でも、さすがは科学絵本!
こういう発想をする作者もすごいですが、それをこんなにわかりやすく、ユーモラスな絵で表してしまうところもまたすごいです。
大きなびんにぎっしり詰め込まれたシロナガスクジラ。思わず
「これ、イワシじゃないよね?」と言ってしまいましたが、
その横には、ちゃんとミニチュアのようなゾウやライオンの絵が描かれていて、
わあ、本当に大きな大きなびんなんだ、ということがよくわかります。
そのシロナガスクジラのびんが100万は入るくらい「すごくでっかい」のが、エベレスト山。
「この前、80歳の三浦さんが登った山だね」と、三浦さんの映像を思い出しながら、2人で話しました。
1人の人間があれほど命がけで登った世界最高峰の山を、100個積み上げた絵も、地球から見れば、
「(「サザエさん」の)波平さんの頭の毛みたい!」と、笑っちゃいました。
娘が1番受けていたのが「たいようサイズのオレンジ」。
「持っただけで、手が燃えちゃうよ〜!」と、げらげら。
読み終わったときには、ただただ宇宙の大きさに感動します。
一言で「宇宙は大きい」と言っても、実際に、こうやって、1つ1つ比べながら考えて、ようやくたどり着いた宇宙という存在に神秘を感じます。
娘は、「もっとよくしるために」のあとがきを読んで、「百万キロの長さの絵本」を思い浮かべながら、
「そんなに長い絵本、宅急便の人が配達できないよ! 幽霊やサンタさんも呼んできて、いっしょに担いでもらわなきゃ!」と、子どもらしい想像を膨らませていました。
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ツインタワー
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投稿日:2013/05/26 |
娘が熱を出して寝ていた日曜日の朝。久しぶりに娘のために絵本を読んであげました。
2人だけの特別な時間。就学前、まだ時計に縛られずに過ごしていた頃の静かな空間が、再び戻ってきたかのようでした。
でも、物語は、なんとスリリングなこと!
娘も目を閉じてなんて聞いていられません。
最初は、400メートルという高さをなかなか想像できなかった娘も、ダイナミックな見開きの構図に、釘付けになりました。まるでツインタワーの間を吹き抜ける風に飛ばされそうになるような感覚です。
登山家が、山を見れば登りたくなるように、2つの聳え立つ塔を見ると、綱渡りをしたくなるのもまた本能からくる心の動きなのでしょうね。
私には到底考えられませんが!
長い年月をアメリカで過ごし、あの日の朝も現地で迎えた私にとって、「ふたつのタワーは、いまはもうありません」という一文は、いろいろな意味で胸に迫ってくるものがありました。
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この子たちがなぜ?
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投稿日:2013/05/26 |
人間に捨てられ、保健所でいのちを絶たれた犬や猫たちの写真でつづられた本。
動物が大好きな娘といっしょに読みました。
どの写真に写った犬も猫も、みんな澄んだ目をしています。娘も、どの子を見ても、「かわいい」と、繰り返しつぶやいていました。
「捨てる人間が悪いのに、なんで犬が殺されるのかわからない」
「死ぬ前の犬は、心の中で泣いていると思います」
「お母さんは、いのちはみんな同じだと言っていました。捨てるなんて、もったいないことです」
いつのまにか私も娘も涙でぐちょちょになっていました。
そして、最後の一文に、涙が止まらなくなりました。
「ここに写っている子たちは、もうこの世にはいません」
娘は、「この子も?」「この子も?」と、すがるような目で尋ねました。
その後、数日前に出会った犬のことを思い出して、
「あの捨て犬も、殺されちゃうの?」と言って、また泣きました。
それから、娘の涙を、心配そうに、そっとなめてくれた我が家の愛犬に、
2人で「ありがとう」と伝えました。
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見慣れた風景、まだ見ぬ土地
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投稿日:2013/05/14 |
「新幹線のたび」をした翌日にプレゼントした絵本!
まずは見返しの日本地図を開き、自分たちの街を通る東海道新幹線の路線を確認。
「のぞみのたび」は、東京から新大阪まで。
でも、はるかちゃんは、本州最北端の新青森から、おじいちゃんに会いに鹿児島まで旅を続けます。これには娘もびっくり!
最近、都道府県を覚えたばかりの娘は、興味津々で北から地図を開いていきます。
「十和田湖だ!」
「八郎潟もある!」
「もう仙台なんだね。」
そして、今年から大河ドラマを見始めた影響で、
「わぁ、会津だよ! 鶴ヶ城もある! このお城にお殿様がいたんだよ。敵が攻めてこないように、山に囲まれてて、お城の前には水(湖)もちゃんとあるんだよね。」
と、興奮しながら話していました。
立体的な地図で、お城や高層ビル、観光名所などもカラフルな細かいイラストになっているため、一目で山の高さや緑地帯などの地形もわかり、それぞれの地域の様子も伝わってきます。
スカイツリーもそびえ立っていますよ!
箱根を過ぎると、いよいよ静岡県。
私たちにとって、富士山は身近な山ですが、やはり新幹線から見る富士山の眺めは圧巻!
思わず、「わあ!」と声が上がります。
そして、私たちの住む街へ。
ピアノのコンクールなどでも利用した高層タワーだけでなく、近くの遊園地の観覧車や、いつも通る橋まで描かれていて、娘といっしょに、はしゃぎながら感動してしまいました。
近隣にも旅行で訪れた思い出の地がいっぱい。
こうやって地図を見ながら、思い出話に花を咲かせるのも楽しいですね。
ここから西は、娘にとってどこもまだ見ぬ土地ばかり。
でも、いろんな本で読んだり、学校で学んだりして得た知識から、その土地の名産や歴史が次々につながっていきます。
夕日に映える桜島を見ると、本当に長い長い旅を終えて、新幹線の最南端の駅までやってきたんだなあ、と感慨深い気持ちになります。
いつかこの絵本を手に、娘といっしょに旅をしてみたいな・・・。
そんな夢を抱かせてくれる素敵な絵本です。
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いのちの線
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投稿日:2013/05/14 |
今年の誕生日に贈った絵本。
本の中では、日野原先生が95歳、命の授業を受ける子どもたちは10歳です。
娘も、この秋、9歳になりました。
馴染みのある村上康成さんの絵に親しみを感じながら読み進めていくと、まるで教室にいる生徒の1人のように、ぐいぐいと授業の内容に引き込まれていきました。
次第に、いのちの根源へと近づいていく授業。
先生が黒板に引いた真っ白な線が、心の中でどんどん太くなっていきます。
命の線・・・この線のように、100歳までも続くように、長く、太く、まっすぐに伸びていってほしいな、と心から願いました。
「いのちは、きみたちがもっている時間だといえますね」
先生の言葉が胸に響きます。
まだまだ始まったばかりの時間の旅。
これから先どんなことがあろうと、ずっと時間を刻み続けていってほしい・・・
ずっとずっと遠くのゴールまで。
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ゲームよりおもしろい!
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投稿日:2012/12/04 |
遅ればせながら、シリーズの1冊目を初めて手に取りました。
娘も、前々から、
「男の子たちに、とっても人気のある絵本でね、学校の図書室でもいつも貸し出し中だから、なかなか借りられないんだよ」
と話していたので、どんな本だろう?と興味を持ち、レビュー大賞の100冊の絵本の中の1冊として選ばせてもらいました。
これは、断然、おもしろい!
「旅の絵本」が、「わぁ」という“静かな感動”だとすれば、こちらは、「うをぉ〜!」という大興奮。
娘が「男の子に人気」と言っていたのもわかります。
もちろん、女の子でも、大いに盛り上がりますよ!!
子どもはみんな隠し絵も迷路もクイズも大好きですものね。
それに歴史の要素も加わって、遊びながら学べてしまう、すごい絵本。
我が家では、ゲームは買い与えていませんが、ゲームの何十倍もおもしろいんじゃないかと思えるくらい、絵本の魅力を存分に伝えてくれる1冊です。
娘からも、早速、「このシリーズ全部買って!」と、リクエストがありました。
子どもが大きくなって、再び買い揃えたいと思えるシリーズに出会えたのは、本当にしあわせなことです。
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生まれ変わるまで
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投稿日:2012/12/04 |
「さつまのおいも」と同じ「おいもの家族」のお話ですが、こちらは、じゃがいも。
さらに、お料理の一品として“生まれ変わる”までを物語にした絵本です。
1人1人(1個1個)バラバラに売られていってしまったじゃがいも家族でしたが、
最後は、こんなかたちでめでたく再会を果たし、あったか、ほくほくのエンディングになっています。
バックグラウンドの「もう1つの物語」や、家族のお茶目なネーミングだけでも笑ってしまうユーモア絵本。
年齢を問わず、親子で楽しめる1冊です。
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