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自信を持っておすすめしたい 今年は中玉トマトとミニトマトに挑戦中!  投稿日:2023/05/28
トマト
トマト 作: 荒井 真紀
出版社: 小学館
家庭菜園を始めて、今年(2023年)で9年めになります。
 夏野菜の栽培に欠かせないのが、トマトです。
 トマトは実の大きさで、大玉トマト、中玉トマト、ミニトマトと分かれますが、
 これまでその全部を育ててきました。
 どのトマトもそうですが、栽培は苗から始めてきました。
 なので、荒井真紀さんの『トマト』という絵本を開いて、
 種から(この絵本には実物大の種も描かれています)育てているのを見て、
 感心しました。
 時々、畑のすみっこで一年前に実からこぼれ落ちたのでしょう、
 種から芽を出したトマトを見かけることもあるので育つことは知っていましたが、
 実際に栽培したい時は苗からの方がやりやすいでしょう。

 この絵本ではトマトの花がどんなふうに咲いて、
 その中の様子も、荒井さんの細かくて丁寧な絵で表現されています。
 もし実際にトマトを育てているなら、
 この絵本を持ってじっくり観察すると面白いでしょう。
 荒井さんの素晴らしいのはそれだけではありません。
 収穫したトマトから種を全部取り出してみるほどの観察好きなのです。
 ちなみに、荒井さんが取り出した種は、272個だったそうです。

 トマトにはたくさんの種類があって、おしまいにそれらも
 名前とともに描かれています。
 「ももたろう」とか「アイコ」なんかは有名です。
 園芸店に行けば、たくさんの種類のトマトの苗が売られています。
 それらの苗がどんな実をつけるのか、
 この絵本で確かめることもできます。
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自信を持っておすすめしたい 発想はやわらかに  投稿日:2023/05/26
星新一ショートショートセレクション(3) ねむりウサギ
星新一ショートショートセレクション(3) ねむりウサギ 作: 星 新一
絵: 和田 誠

出版社: 理論社
『星新一ショートショートセレクション3』(理論社)。
 表題作である「ねむりウサギ」をはじめとして、16篇の「ショートショート」が収められた、児童書。
 装幀・挿絵(それぞれの作品にひとつ挿絵がついています)は、和田誠さん。
 表紙のねむっているウサギもかわいいが、作品の中の挿画に描かれた駆けているウサギもいい。和田さんって、さりげなく描いているようで、本当はとってもうまいのだろうな。
 気になる方はぜひ本文で確かめて下さい。

 さて、その「ねむりウサギ」ですが、あの有名な「ウサギとカメ」の話がベースになっています。
 足の速いウサギが足の遅いカメに駆けっこ競争で負けてしまう、というお話、確かイソップ童話にある一篇。
 あのお話でうさぎが途中居眠りしてしまって負けるのですが、それ以外にウサギがカメに負けることなんかあるのかな。
 そこで、星新一さんは考えました。ウサギがカメに負けてしまうケースを。
 まずは、ウサギがコースを間違えること。(うむ)
 次は競争前日にお酒を飲み過ぎてしまい(うむむ)、さらに負けが続いて神経質になって前夜眠れなくて(うむむむ)と、続いていく。
 こうやって考えていく面白さを、星さんのショートショートは教えてくれているように感じます。

 その他、黄金の惑星を見つけた宇宙飛行士のおかしな結末を描いた「黄金の惑星」など宇宙モノのショートショートが面白い。
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自信を持っておすすめしたい ごみはしっかり分別しましょう  投稿日:2023/05/21
ごみしゅうしゅうしゃの ぽいすけくん
ごみしゅうしゅうしゃの ぽいすけくん 作: 正高もとこ
絵: 鎌田 歩

出版社: 岩崎書店
ごみだから、なんでも、どこでも、ポイポイ捨てていいわけではありません。
 ごみ捨てにもルールがあります。
 よく耳にするのが、「ごみの分別」のルールです。
 「燃えるごみ」とか「資源ごみ」とか「不燃ごみ」とか
 きちんと分けて捨てなければいけません。
 もし、分けなければどうなるか。
 答えは、正高もとこさん作の絵本『ごみしゅうしゅうしゃのぽいすけくん』の中にあります。
 ぽいすけくんの仲間のぱっくんのおなかが燃え出す騒動が
 描かれています。
 「燃えるごみ」にまざってスプレー缶が捨てられていたのです。
 ぽいすけくんはびっくりします。
 そして、ちょっとこわくなりました。
 そうしたら、カラスにいたずらされているごみ置き場とか、
 海岸に捨てられたたくさんのごみとかが気になりだしました。
 ぽいすけくんは、だんだん元気がなくなっていきました。

 この絵本にはごみ収集車だけでなく、
 小型トラックとか消防車、救急車といった働く車が
 いっぱい出てきます。
 それらの絵を描いたのは鎌田歩さん。
 子供たちが大好きな車たちがとても暖かなタッチで
 描かれています。

 元気のなくなったぽいすけくんでしたが、
 子供たちの応援で少しずつ元気になってきます。
 ほら、今日も聞こえます、ぽいすけくんの元気な歌声が。
 「うおー ぱかぱかぱか おーん」
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自信を持っておすすめしたい 心にむけた詩のような  投稿日:2023/05/14
アグネスさんとわたし
アグネスさんとわたし 作: ジュリー・フレット
訳: 横山 和江

出版社: 岩波書店
絵本『アグネスさんとわたし』の作者ジュリー・フレットさんは
 カナダのバンクーバー在住の、作家で画家。
 お父さんがカナダの先住民族クリーということもあって、
 作品を通してクリー語の保存につとめているという。
 この絵本の主人公の女の子キャセレナもクリー族の少女という設定で
 彼女が話す言葉にクリー語が使われています。
 訳ではそのあたりがよくわかりませんが。

 では、この絵本がそういう先住民族の問題に特化しているかといえば
 そんなことはありません。
 むしろ、タイトルが示す通り、
 アグネスさんというおばあさんと少女の交流の物語といえます。
 丘の上の新しい家に引っ越してきた少女キャセレナ。
 その家の近くに、あたり一面スノードロップという花が咲いている野原があって、
 そこの家に住んでいるのがアグネスさん。
 土でものをつくるのが大好きなアグネスさんと仲良くなったキャセレナは
 毎日のように遊びに行くようになります。

 冬がきて、年老いたアグネスさんはよわってしまいます。
 そんな彼女にキャセレナはたくさんの絵を描いて励まします。
 たくさんの絵を見て、アグネスさんはこういいます。
 「わたしの心にむけた、詩みたいね」って。

 ジュリー・フレットさんの絵本そのものが
 読む人の心に向けた詩なのかもしれません。
 そんなことを感じさせてくれる、絵本です。
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自信を持っておすすめしたい ぼくも いーれーて!  投稿日:2023/05/07
そらまめくんの いっしょに あそぼ
そらまめくんの いっしょに あそぼ 作: なかや みわ
出版社: 小学館
なかやみわさんといえば、
 『そらまめくんのベッド』でよく知られる絵本作家です。
 作者の名前は知らなくても、
 かわいいそらまめくんのキャラクターを見るだけで、
 子供たちから「そらまめくんだ!」と歓声があがるほどの人気です。

そんなそらまめくんから新しい絵本が2023年3月に誕生しました。
 それが『そらまめくんのいっしょにあそぼ』です。
 この絵本には、そらまめくんのほかに
 さやえんどう、えだまめ、ピーナッツ、グリーンピースと
 豆科のお友達が次々と登場してきます。
 そして、よく見てほしいのですが、
 お友達の中でそらまめくんが一番大きいのです。
 実は、そらまめというのは豆類の中で最も大きい種類なんです。
 つまりなかやみわさんの絵は、
 かわいいだけでなく、ちゃんとよく観察されて描かれているのです。

 そらまめくんの頭にある
 一見髪の毛のように見える黒い筋は
 「胚(はい)」とよばれるところで
 ここから根が伸びていきます。
 そらまめというのは、
 栽培していく過程でうす紫に黒い模様がはいった花が咲いたり、
 さやが空にむかって大きくなっていったりと
 色々と楽しませてくれる野菜でもあります。

 私たちにとっての「いっしょにあそぼ」は、
 そういう栽培のことだともいえます。
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自信を持っておすすめしたい おとなにも読んでもらいたい児童文学  投稿日:2023/05/05
ナゲキバト
ナゲキバト 作: ラリー・バークダル
訳: 片岡 しのぶ

出版社: あすなろ書房
おとなにはおとなゆえの果たすべき責任があります。
 そのひとつは、おとなとして生きる上で正しく判断することでしょう。
 そして、そのことを子供たちに伝え、教えること。
 アメリカの作家ラリー・バークダルが書いた『ナゲキバト』という物語を読んで、そんなことを思いました。
 この物語は1996年にアメリカで自費出版の形で刊行され、大きな話題となった作品です。
 日本でもすぐさま翻訳され、2006年には「新装改訂版」として刊行されています。

 タイトルの「ナゲキバト」は鳩の仲間です。
 物語の主人公であるハニバルという少年が散弾銃で誤ってナゲキバトの母鳥を殺してしまうエピソードから採られたタイトルです。
 この母鳥のそばには二羽の雛がいました。
 ハニバルは9歳の時に事故で両親を亡くして、祖父に育てられていますが、この時祖父は父鳥だけでは二羽を育てられないからということで、ハニバル少年に二羽のうちの一羽を殺すように言います。
 少年は涙ながらに一羽の雛を殺します。
 このエピソードが、後半大きな物語となっていきます。

 それは祖父が語ってくれた物語、ある兄弟と父親との話です。
 優秀な兄と出来の悪い弟。
 出来が悪くても兄はいつも弟をたすけるのですが、ついに弟の不始末により兄弟二人ともが火事に巻き込まれます。
 決死の覚悟で火の中に飛び込んだ父親が助けられるのは、どちらか一人。
 優秀な兄か、出来の悪い弟か。
 これは児童文学に入る物語でしょうが、実はここで問われているのは、おとなである私たちです。
 おとなが正しい判断をしないと、子供たちは道を間違える。
 祖父が話した物語で、父親が助けたのは出来の悪い弟でした。
 何故なら、生きのびて生きるという意味を学ぶ必要があったのは、弟の方だったから。

 この物語には、さまざまな教訓、教えが散りばめられています。
 そのことを学ぶのは子供ですが、おとなにも問いかけられた物語であるということを忘れてはなりません。
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自信を持っておすすめしたい ただ植物が好きなんです  投稿日:2023/04/30
草木とみた夢 牧野富太郎ものがたり
草木とみた夢 牧野富太郎ものがたり 文: 谷本 雄治
絵: 大野 八生

出版社: 出版ワークス
朝ドラの影響もあるのでしょうが、
 牧野富太郎の関連本は今本屋さんでたくさん並んでいます。
 谷本雄治さんが文を書き、大野八生さんが絵を描いた
 絵本『牧野富太郎ものがたり 草木とみた夢』もそんな一冊かと思いましたが、
 2019年3月の刊行ですから、朝ドラと関係なく、
 牧野富太郎の偉業を子供たちに伝えようとした伝記絵本です。

 牧野が江戸時代の終わり頃、高知県のある村に生まれたところから
 物語は始まります。
 ページの下段に「1862(文久2)年、土佐国高岡郡佐川村に生まれた。」と
 ところどころにきちんと詳しい記述もあって、
 物語を読みながら、もう少し詳しい情報が欲しいと思う人にも
 細やかな編集がなされています。
 この誕生から植物に夢中になっていく青年期、
 やがて自身多くの新種を見つけ、たくさんの書物を刊行していく姿が
 きちんと描かれています。

 もちろん、ページのいたるところに牧野ゆかりの植物が
 描かれています。
 残念ながら、ほとんどその名前はわかりませんでしたが。
 でも、もしかして、この絵本を読んだ子供のうちの何人かは
 牧野のようになりたいと一歩を踏み出すかもしれません。

 牧野富太郎。
 94歳で亡くなるまでの生涯にあつめた標本は約40万枚。
 そして、彼に学名をつけられた草木はおよそ1650といいます。
 「ただ植物が好きなんです」、牧野の言葉はまっすぐです。
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自信を持っておすすめしたい ゆるやかであることっていいなぁ  投稿日:2023/04/16
海のアトリエ
海のアトリエ 作: 堀川 理万子
出版社: 偕成社
人はどのようにして本に出会うのだろうと
 時々考えてしまうことがある。
 堀川理万子さんの『海のアトリエ』という絵本を知ったのは、
 NHKEテレで2022年12月から2023年1月にかけて放送されていた
 「趣味どきっ! 読書の森へ 本の道しるべ」であった。
 この番組では8人の本好きの人が
 本について語るというもので、
 堀川さんはそんな8人の中の一人だった。

 堀川理万子さん。
 1965年東京生まれ。画家として絵画作品による個展を定期的に開きながら、
 絵本作家、イラストレーターとしても活躍してる人。
 ただし、私はこの番組を見るまで
 堀川さんのことも『海のアトリエ』のことも知らなかった。
 『海のアトリエ』。
 2021年5月に出た絵本。
 絵本といってしまうと、どうしても幼児向けの出版物と思われがちだが、
 この絵本はもっと幅広い読者に向けて描かれている。
 この作品で、Bunkamuraドゥマゴ文学賞、講談社絵本賞、小学館児童出版文化賞を受賞。
 堀川さんの代表作といっていい。

 物語はいやなことがあって学校に行けなくなった少女と
 そんな彼女を1週間だけ預かることになった画家の女性との交流を描いている。
 画家のアトリエがあったのは海の近く。
 そこで少女はなんとも緩やかな生活を送ることになる。
 もちろん、女性のアトリエにはたくさんも本もある。
 海岸で髪を風になびかせている少女と画家の姿に、
 もしかしたら私たちが忘れているとても大切なものがあるように思えた。

 人が一冊の本と出会えるのは
 大きな偶然の営みかもしれない。
 けれど、その偶然こそ大切なものに
 この絵本と出会えて、思えた。
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自信を持っておすすめしたい 表題作は星新一流テレビ批評  投稿日:2023/04/13
星新一ショートショートセレクション(2) 宇宙のネロ
星新一ショートショートセレクション(2) 宇宙のネロ 作: 星 新一
絵: 和田 誠

出版社: 理論社
『星新一ショートショートセレクション2』(理論社)。
 表題作である「宇宙のネロ」をはじめとして、17篇の「ショートショート」が収められた、児童書。
 装幀・挿絵(それぞれの作品にひとつ挿絵がついています)は、和田誠さん。
 星さんの作品は子供にも人気が高いのは、「ショートショート」ということで読みやすいということもあるだろうが、子供たちにも空想しやすいからだろう。
 和田さんの挿絵は、そんな子供たちの空想をじゃましない。
 だから、和田さんは挿絵担当だが、まるで星さんとの共著みたいといってもおかしくはない。

 表題作の「宇宙のネロ」がいつ書かれた作品かわからないが、その書き出しにこんなセリフが出てくる。
 「このごろのテレビ番組の、つまらないこと。」
 そんな退屈な世の中に地球外からやってきた宇宙船が、「娯楽」を求めて攻撃してくるという物語。
 そこで人類は連日「娯楽」番組を放送し続け、それはどんどん過激になっていくという、まるでテレビ界の世界を皮肉った作品で、テレビ放送70周年を迎えた今読んでも面白い。

 一番面白かった、つまりオチが効いているのは、「オアシス」という作品。
 わずか3ページの作品ながら、思わず「うまい!」と叫びそうになった。
 瞬間芸のような作品だ。
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自信を持っておすすめしたい 入学おめでとう!ピカピカの一年生さん  投稿日:2023/04/09
だいじょうぶ! いちねんせい
だいじょうぶ! いちねんせい 作・絵: 大木 あきこ
出版社: 新日本出版社
大木あきこさんの『だいじょうぶ!いちねんせい』という絵本は
 まず表紙の女の子の表情に魅かれます。
 桜の花を見上げるその顔には
 未来がいっぱい詰まっているように見えます。
 この女の子は、一年生になったばかりのゆなちゃん。
 この日から勉強が始まります。

 ゆなちゃんのクラスには24人の友達がいます。
 一番前の席でどきどきしているのが、ゆなちゃん。
 担任の先生がやってきて、
 まずはじめに「自己紹介」です。
 ゆなちゃん、うまく話せるかな。
 そのあとは「学校たんけん」。
 みんなと一緒に学校のいろんな場所を見ていきます。
 ところが、途中でゆなちゃん、みんなとはぐれてしまいます。
 さあ、どうなるのでしょう?

 この絵本を読んでいる人は
 私のようにもう半世紀以上も前に一年生だった人もいれば、
 去年一年生だったばかりの子供もいるでしょう。
 来年一年生になる子も、そのお母さんも読んでいるかも。
 どんな読者であれ、
 あのなんだかどきどきする気持ち、
 わかるんじゃないかな。
 そんな絵本です。
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