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どんなにきみがすきだかあててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

日本語版刊行30周年♪想いのつよさをくらべっこ♥

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どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

『世界一受けたい授業』で紹介!京大の動物博士監修の「答えのない問いに向き合う力」を育てる新感覚の絵本

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アダム&デヴ

ママ・60代・青森県、男の子26歳

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アダム&デヴさんの声

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自信を持っておすすめしたい 高学年のお話し会に使ってみたい  投稿日:2009/10/12
オットー 戦火をくぐったテディベア
オットー 戦火をくぐったテディベア 作・絵: トミー・ウンゲラー
訳: 鏡哲生

出版社: 評論社
 くたびれたテディベアの表紙に興味を持ちました。
 ドイツの工場で生まれ、デビッドの誕生日に両親から贈られたもの。
 この時代のドイツということは、マルガレーテ・シュタイフ社のものですね。
 これは本物、いえ元祖テディベア。

 デビッドと親友オスカーによって名付けられました。
 名はオットー。
 テディベアオットーの経験したことを、彼の目を通してこの時代について語らせています。 
 “人はだれもが同じ「人間」なのに”の言葉は、痛烈です。
 戦争と差別が、数奇な運命をオットーに経験させ、この物語を引っ張っていきます。
 私たちの世代は、経験していない戦争。
 このテディベアに教えられます。
 “平凡だけど平和な人生、ゆったりと流れる時間”も、胸打たれました。
 骨董屋の主人が、修復しながら、オットーにかける「おまえは価値のある人形」という言葉を、 私は、この絵本の読み手として、“語り手オットーの真価”に同意し賞賛します。
 数々繕われた跡は、オットーがあの時代を生きた歴史でした。
 エンディングが、お話ならではの感動でした。
 
 お話し会に使ってみたいと思いました。
 高学年でしょうね、惨劇の挿絵に耐えうるのは。
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自信を持っておすすめしたい 歌声をあらわした絵がカラフルで形も楽しい  投稿日:2009/10/12
おんちのイゴール
おんちのイゴール 作・絵: きたむら さとし
出版社: 小峰書店
 はる、鳥たちの歌の季節。
 生まれて初めて、歌を歌う、歌好きのとりのイゴール。
 ひょうきんで可愛らしいキャラクターです。
 夜明けのコーラスが、始まるページ。
 イゴールの歌声をあらわした絵が、カラフルで形も楽しい。
 皆に、音痴と指摘され、一生懸命練習するけなげなイゴールの姿がいじらしい。
 イゴールの努力虚しく、有名な先生にレッスンをうけても、先生もお手上げ。 
 ショックのあまり、歌を歌わない事を決意するイゴール。
 とても、可愛そう。
 ほかの動物たちが、合奏しているシーンは、どれも音楽に酔いしれ楽しんでいる様子が良く伝わってきてきます。
 反面、イゴールが気の毒でした。
 だって、イゴールは、歌がとっても好きなんですもの。
 だ〜れも、歌を歌わないところまで、旅に出て…。

 “好きこそものの上手なれ”と、トントンとお話が進まず、読んでいてイゴールが心配になってしまいますが、イゴールの歌声を認めてくれる出会いがあり、ほっとします。
 それも、いっしょに歌い楽しんでくれる存在です。
 
 “歌が好き”ということが、イゴールに幸せを運んできたんだと思います。

 音楽の好きなお子さんにお薦めです。
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自信を持っておすすめしたい 自戒をこめて  投稿日:2009/10/11
山いっぱいのきんか
山いっぱいのきんか 作: 君島 久子
絵: 太田 大八

出版社: 童話館出版
 表紙の絵の色使いが綺麗だなと思い手に取りました。

 主人公のランフー。
 背負篭をしょって、月夜の晩に、山へ草刈りに。
 山道が光ってる様子に近づいてみると…。
 銀色の髪のおばあさんのいうことには、
 「今夜は、八月の十五夜さまで、
  山の神が、月の光に金貨をさらす日じゃ。
  運良くそれに出会ったから、これをあげよう。」
 と、金貨を三つもらいます。

 ランフーのキャラクターは、貧しい生活をしていても、特に欲張りそうでも、図々しそうでもないのですが、“光っている山道”を見てしまっては、人は皆こうなるものなのでしょうか。
 
 ランフーが、「もう三枚」と催促するシーンの銀髪のおばあさんの表情が、『この若い衆もただの人間じゃのう〜』という、なんとも呆れた顔つきに見えました。 
 
 小川の石橋の上でのひと休みのシーンで、ランフーの冷静さを欠いた行動に、口あんぐりの息子でした。
 家に着き、再び山へ引き返すあたりから、息子は、「動物たちは、入れ物を持っていないから、口にくわえてくるのかな?」と呆れ笑い。
 もともこもない、いえ、篭もないエンディングに、笑えない話だと気づいた様子。
 
 おばあさんの十五夜の話や、月がおちるシーンなど、表現がとても綺麗で、絵をとおしその情景が音付きでイメージできました。
 絵もやはり私好みで、一家で朝日をうけ下山してくるページも美しかった。
 
 自戒を込めて、息子と再読しました。
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自信を持っておすすめしたい 歌を 繰り返すしかない ヤギの 必死さ  投稿日:2009/10/11
ヤギとライオン
ヤギとライオン 作: 内田 莉莎子
絵: むかい ながまさ

出版社: 鈴木出版
 トリニダード・トバゴの民話だそうです。
 
 ものすごい勢いの雨でずぶ濡れのヤギが、のんびりと窓から顔を出している気のよさそうなライオンに、雨宿りをしないか、と誘われて…。

 雨がやむまでと、バイオリンで歌を一曲披露のライオン。
 その歌詞の可笑しいこと、恐ろしいこと。
 次ページの身の毛が一本も残らず逆立ったヤギのアップに、大爆笑。
 ヤギの瞬時の機転での応戦がまた笑えます。
 ヤギの歌う歌詞も凄まじい。
 ライオンのびびってるリアクションに、『いける』と思っても、歌を繰り返すしかないヤギの必死さ。
 口が裂けるほど開けて、ライオンに迫る勢いの歌いっぷりは、泣き笑いの涙なくして読めません。
 後半の、ライオンが前進をふるわすシーンに、また笑い。
 ラストの2ページも、それぞれの気分になって読みました。
 絵も楽しかったです。
 カリブ海の潮風に似合いそうな、カラフルでオシャレなシャツ。
 ライオンもヤギも首にかけてるペンダントも素敵です。
 楽しい楽しい民話でした。
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自信を持っておすすめしたい 非日常の 遊び ゆえ 人気者  投稿日:2009/10/11
きはなんにもいわないの
きはなんにもいわないの 作・絵: 片山健
出版社: Gakken
 タイトルを読んで、勝手にストーリーを予想してしまいました。
 おとうさんが木になって、その木をのぼる息子に、心配で色々と声をかけるおとうさんに、息子が、「木はなんにもいわないの」って、いう台詞を言うのかと思っていました。
 読んでみて、『あれ、外れた〜』です。
 
 このおとうさん、子供心が解っていますね。
 完全に木になりきっている。
 だから、女の子も、やって来て、木の根元で風に吹かれたり、歌を歌ったり。
 そして、息子がのぼる途中でくじけそうになっても、口出しをしなかった。
 息子に、自力でおこなう達成感と満足感を体験させた。
 高いところにのぼると、ふだんとは、違う世界の発見だらけ。
 おとうさんとの遊びには、こういう非日常があるからこそどこの家でも人気者なんでしょうねえ。 
 
 のんびりと、おとうさんと過ごした素敵な時間だったんでしょうね。
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自信を持っておすすめしたい 子どもの理想。一人暮らし。  投稿日:2009/10/09
ジョニーのかぞえうた
ジョニーのかぞえうた 作・絵: モーリス・センダック
訳: じんぐう てるお

出版社: 冨山房
 懐かしい本に再会して、また図書館で借りてきました。
 
 3歳当時の息子に、かぞえうたの楽しさをと、手に取った本です。
 コンパクトサイズですし、活躍しました。 
 
 1にんまえの ジョニーくん、
 一人暮らしをしていると

 から始まり、9までの数を入れて、色んな闖入者が現れます。
 
 センダックさんの発想だな〜と思うのは、
 子どもの理想。
 それは、親のお小言という騒音のない一人暮らし。
 絵を見る限り、ジョニーは大人に見えません(笑)。
 ポーズは一人前ですけれどね。 
 
 闖入者の面々も脈絡もなく入ってきます。
 ページ毎に、増えていくメンバーに、指を差し喜んでいました。

 さて、11歳で、再会した息子は、「なんで、とらが古着を売りにくるのか、未だにわかりませ〜ん」
 そしてねことねずみだけを、パラパラ漫画のようにして見ていました。
 これは、意外に楽しいかも。
 うたの閉じ方も、やれやれと、笑いがこぼれ、もう一回読みたくなります。

 それにしても、センダックさん専属のような訳者の神宮先生ですが、この数え歌を訳すのは大変だったでしょうね。
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自信を持っておすすめしたい 這っていく行列を見て親子で大笑い  投稿日:2009/10/08
いもごろごろ
いもごろごろ 作: 川村 たかし
絵: 村上 豊

出版社: 教育画劇
 表紙の絵が可愛らしくて、手に取りました。
 山の村の男たち、頼もしい庄屋さんといっしょに大阪見物。
 村を出たことのない男たちが、不安げなのをよそに、胸をぽんと叩いて、「自分のまねをしとけばええ。」と庄屋さん。
 でも、実は庄屋さんも、大阪は初めてだったので…。
 
 淡い色を使った優しい背景に、なんとも邪気のない登場人物たちの表情の可愛らしさ。
 むかしの宿は、こうだったんだろうなと思える間取りのしっかりとした絵。
 水瓶のある台所まで這っていく行列を見て、親子で大爆笑です。
 画面に入りきらないほどの女中さんの笑い転げるアップにも、声も出せずに引きつり笑いをしていました。
 最後のおちにも、笑わされました。
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自信を持っておすすめしたい 優しさは“時間”  投稿日:2009/10/08
わすれられないおくりもの
わすれられないおくりもの 作・絵: スーザン・バーレイ
訳: 小川 仁央

出版社: 評論社
 深いですね。
 生きている間、周囲の人の死と向き合い乗り越えなければならない事が、たくさんあります。
 アナグマは、優しかった。
 残った者たちに知恵や工夫を与えてくれた。
 これは“時間”だと思います。
 この優しさは、知恵や工夫を与える時間をアナグマが皆に与えてくれたのだと思います。
 アナグマの人生の時間を皆分けてもらい、そして共に楽しく良い時間を過ごしたことだと思います。
 
 義母が、義父を亡くし、立ち直れない程悲しんでいるのを見て、なんて良い夫婦だったんだろうと思いました。
 素敵な時間をお互いに分け与え、楽しみ過ごした年月。
 三年がたちますが、義母は、趣味の家庭菜園と庭造りに夢中です。
 『悲しみから立ち直れたのかな』と、安易に思いましたが、でも、「おじいちゃんが、いた頃は、『綺麗に咲いたな。』って褒めてくれたんだよ。」「おじいちゃんは、支柱立てを上手に手伝ってくれたよ。」と、素晴らしい二人の時間を毎日私に教えてくれます。
 いつも、義母の中には、生前のように義父がいるのだなと思うと、このような夫婦になれるよう“時間”を大切にしたいと思いました。

 大人も子どもも、一度は読んで見るべき一冊だと思いました。
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自信を持っておすすめしたい 心癒された人々の力で  投稿日:2009/10/08
ニューヨークのタカペールメール
ニューヨークのタカペールメール 作: ジャネット・ウィンター
訳: 福本友美子

出版社: 小学館
 ニューヨークの真ん中にタカが巣を作った実話です。
 
 アカオノスリというタカの仲間は、がけの上や高い木の上に巣を作ります。高いところが好きなのは、下の様子をよく見ることができるからです。
 
 大勢の人や車が行きかう大都会にそびえる高層ビルのてっぺんに、タカの夫婦が巣を作ったというのです。
 日々多忙の中、街を歩く人々が、2羽のタカを見つけました。
 ペールメールとローラという名前を付けて観察していました。
 巣は、5番街の高級アパートの上。
 ハトよけの作を上手に使って作った巣です。
 タカは肉食ですから、巣の下の部屋の住人はたまりません。
 骨など混じった食べかすが、上から落ちてくるのですから。
 やがて、ヒナがかえり、タカの家族は、ニューヨークの人気者になりますが、12月のある寒い雨の日、巣が撤去されてしまいました。
 この後どうなるのだろうと、読み進めました。
 喧噪の大都会の中、愛鳥家ばかりではなく、多くの人がタカの家族を眺めつつ、心を癒されていたのでしょう。
 人々の声が、大きな力となってタカは現在も、そこに居を構えているというエンディングに、ほっとしました。

 実話ということで、息子はいたく感動していました。
 小学校低学年から、読み聞かせにも良いお話かもしれません。
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自信を持っておすすめしたい 現実を自分に言い聞かせるような独り言  投稿日:2009/10/08
おおかみペコペコ
おおかみペコペコ 作・絵: 宮西 達也
出版社: Gakken
 主人公のおおかみの名前が、ペコペコ。
 これで、ニヤリとしてしまいました。
 森の中を食べ物をさがし歩いて森を抜けると、だいこんが。
 理想の食事を思い浮かべながら、ばくばくがりがり食べます。
 食べます。食べます。じゃんじゃん食べます。
 20本食べたところで、理想のお食事くんたちが歩いています。
追いかけるおおかみでしたが、…。
 
 狼をカタカナではなく、ひらがなで、書くと、なんか優しいですね。
 力が抜けちゃう感じです。

 とにかくおおかみの表情が、楽しい。
 すっぽん!とだいこんを抜いた場面、理想の食事を思い描いている場面、そしてラスト。
 豊かですね〜表情筋。
 
 おおかみペコペコの台詞にも笑わせてもらいました。
 「我慢するって大事なことなんじゃないかな。」
 「おおかみって、あきらめがいいどうぶつなんだ。
 さっぱりしてるんだ、このだいこんのようにね。」
 と、(好物の食事にありつけない)厳しい現実を自分に言い聞かせるような独り言が可笑しくってたまりません。

 ラストのひとひねりも、『やっぱり、宮西先生だな〜』と思いました。
参考になりました。 1人

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