大店のご隠居さんが引っ越してきたのは古いお屋敷。「おばけやしき」とうわさがあるものの、ご隠居はへいき。 ところが、奉公人の久蔵さんは、ばけものはいやだと、やめて出ていってしまいます。 困ったところへ、その夜、現れたのは、一つ目小僧! なんとご隠居、驚くどころか、助かったとばかりに、食事をつくれ、そうじをしろ、ふとんをしけ、肩をたたけと、とにかく「ばけものつかい」があらくて…。
★ひとこと秘話 得意なおばけで勢いだけで描いた、と川端さんが思い出を語る1冊です。子ども時代から耳になじんだ落語が、絵本になる!と気づいたときは、“目からうろこ”の感があったそうです。
●教科書にものっています! ・東京書籍3年
【金柿パパ】 「じゅげむ」で人気に火がついた落語絵本シリーズの一冊。お化け屋敷に越してきたご隠居さんが、毎晩あらわれる化け物たちをこき使って仕事をさせてしまう、というおはなし。いやあ、落語って面白いですね。おはなしの楽しさに加えて、味のある挿絵が効いていて、大人も子どもも入りやすい。男性の声の方が面白さが際立つ、ということで、特にパパにおすすめの作品です。
『お暇を下さい!』人使いの荒い”ご隠居さん”に長らく仕えてきた”久蔵さん”が、化け物が怖くてお屋敷から出て行きます。一人になったご隠居さんも、化け物が怖くて逃げ出すのかと思いきや………。
”ご隠居さん”のばけものつかいに抱腹絶倒。ここまで神経が図太くなくちゃ人の上には立てませんね。人も化け物も同じように接し得る”ご隠居さん”に感心してしまいました。しかし、”久蔵さん”3年間も良く耐えましたね。だって化け物は、………。
子供より、大人が笑ってしまいます。疲れたときの元気薬としてお勧めします。 (ジョバンニさん 40代・パパ 男の子4歳、女の子1歳)
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