私は朝の海辺が大好き。海はいろいろな物を運んでくるから。木やビン……、オバケに怪獣?!ふしぎな物が流れ着く。でも、何もない日もある。それでも、私は毎日海へ行く。海の向こうにはいったい、どんな世界があるのかしら?朝がくるたびに流れ着く物は、海がさまざまなドラマを生み出す、ふしぎな「生き物」であることを物語ります。ページをめくるごとに、ヘンテコなドラマのかけらが打ち寄せられる、この絵本は、ナンセンス作家・長新太が描く、何だかヘンだけど、ふしぎに叙情的な海の詩です。
長新太さんのナンセンス絵本の中では、これは、なんだか意味がありそうだぞーと思ってしまいます。
でも、やっぱり、頭で考えない方がいいでしょう。
考えだしたら、しようもない陳腐な考えしか、出てこなくて、この絵本の魅力が損なわれそうです。
ナンセンスなのに、どうして、読後感が爽やかで、温かいのでしょう?
長さんの画力によるところでしょうか… (ピンピンさん 50代・その他の方 )
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