お城が大好きな人にはたまらない絵本ができましたよ! ・・・と言っても、決してかしこまる必要なんてありません。 なんたってタイトルが『おしろとおくろ』です。いきなり脱力させてくれます。
時代はいつでしょう。どうやら日本でお侍さんが活躍していた頃のようです。 登場するのは、立派な白ひげが自慢のおしろじいさま。 上から下まで輝くように真っ白なお城、他の白いお城たちの憧れです。大好物は真っ白なだいふくもち。 「白いお城はかっこいいなあ・・・」 なんて眺めていると、次に登場したのが真っ黒なお城! やっぱり立派な黒ひげが自慢のおくろじいさまです。 まっ黒あんころもちが大好物、いつもぴかぴかまっくろくろ。 「うーん、黒い城も迫力ある!」 このおしろじいさまとおくろじいさま。 どっちのひげがかっこいいか決めるために勝負をすると言い出したから、さあ大変! しかも今日は特別に、おしろじいさまは舞子さんにおしろいを塗ってもらい、おくろじいさまはイカにイカ墨を塗ってもらってるんです。何だかすごい事になりそうな予感がしてきます。一体どんな方法で勝負をするというのでしょう? ここからは、最後の場面に向かって大騒ぎ!ハチャメチャな展開は絵本を読んで楽しんでくださいね。 なぜか、とびっきり愛嬌のあるオチがまっていますよ。
日本のお城ってやっぱりおもしろい。全国色々な時代に3万から4万ものお城がつくられたそうなんです。 みんなそれぞれ特徴があって、このお話のように白かったり黒かったり。 お城のことなんて詳しく知らなかったママだって、思わず子どもと一緒に調べたくなっちゃいますよね。 見返しには全国の有名なお城の絵と名前が日本地図と一緒に描かれているのもポイント。 作者のお城愛を感じながら、思いっきり笑っちゃってください!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
立派なひげがご自慢のおしろじいさまとおくろじいさまが、どちらのひげがかっこいいか決めるために、勝負することになりました。ふたりが選んだ方法は……? 真っ白なお城と真っ黒なお城が主人公のユーモアあふれる絵本です。
しろとくろなかなかしょうぶがつかないようですね。
白には白のいいところがあるし、
黒には黒のいいところがあるし、
やっぱり、どちらかを応援しようとしても
迷ってしまいますよ。
当人同士ならなおさら むずかしい勝負になりますね。
すったもんだして ようやく 何かの決着が
着いたようでよかったです。 (ゆうちょさんさん 60代・じいじ・ばあば )
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