【ベビカム阿部さん】 ジョバンニは何でも空中に投げ、お手玉のように回すことができる道化師。彼が生きていく中で、いろいろな階級や職業の人と交わりながら自分の力で生きてゆく姿を描いています。ジョバンニの一生はささやかな幸せを積み重ね、人を喜ばせ、華々しい最盛期を迎え、そして老いた自分に気づく…。人は皆孤独で、孤独だからこそ見えてくる物があるとジョバンニに教えられます。心がズンと痛くなるようなラストです。
老いて人気のなくなった道化師ジョバンニは無一文で故郷のソレントに帰ります。まちの修道院の教会でマリアとイエスの像にジョバンニは自分の芸をささげます……。
絵のタッチが好きです。お話はなんとも悲哀感があって。。子供は読んで聞かせているころはあまりわからないかもしれないけれど、いつかもう一度自分で開いてほしい絵本です。 (あゆあゆさん 30代・ママ 男の子11歳、男の子7歳)
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