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はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

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あさやん

その他の方・60代・東京都

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あさやんさんの声

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自信を持っておすすめしたい のはらみんなは知っている  投稿日:2008/09/19
のはらうた 1
のはらうた 1 作: くどうなおことのはらみんな
出版社: 童話屋
美しい秋の夕焼けを見ると、
「あきのひ」という、のぎくみちこさんの詩の中の

だれかに よばれたきがして
ふりかえると
ゆうひが くるくると
しずむところでした

という一節を思い出します。

工藤さんの作品は、いつもかわいらしくて切なく、中でも「てつがくのライオン」然り、「ともだちは海のにおい」然り、「のはらうた」然り、共感を呼ぶ思いが人間の誰かに委ねられない分、自分の心の大事なところがかき乱されないから安心できます。
1984年にに第1作目が書かれて、今年5作目が出ましたが、工藤さんによって言葉を得た{のはらみんな}のあんなささやきもこんなつぶやきも、花開いたり風に運ばれたり第2世代第3世代と引き継がれて行くんですね。

余談ですが、この「のはらうた」の1〜3までに曲をつけた素敵なCDを2枚持っています。1枚目は、中川ひろたかさん作曲で、下中商会が歌うもの、2枚目は、中川さんはじめ、そうそうたる面々により曲がつけられ、トラや帽子店、新沢としひこさん、モーモーズによって歌われています。2枚とも工藤さん自身の語りも入っています。別のCDには、「のはらうたたいそう」というのもあります。静かに詩集ををめくるのも上等なひとときですが、趣向を変えて歌ったり踊ったりも楽しいです!
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自信を持っておすすめしたい 買った月盗んだ月  投稿日:2008/09/17
月 作: グリム兄弟
絵: 建石修志
訳: 天沼 春樹

出版社: パロル舎
グリム童話は随分読んだはずなのに、この話は全く知りませんでした。
世界が作られたとき、夜の光がたらなくなって漆黒の闇の夜を過ごすことを余儀なくされた国の若者4人が、旅に出ます。すると別の国では、月を市長さんが買って樫の木にぶらさげてくれたおかげで、明るい月夜を堪能していたのです。・・・・・・・買った?木にぶらさげた?なんという設定!さらに、その月を若者たちは盗んでしまうんです。「ここの人は別なのを買えばいいさ」なんて言っちゃって・・
おかげでというかなんというか、若者たちの国は、月の恩恵に預かるのですが、4人は年老いて死ぬときに、4分の1ずつお墓に持っていくんですよ・・・・・
もう、絶句の連続。でも、おもしろい。月は最終的にはどうなるかは読んでからのお楽しみに。秋の夜に張り付いたまばゆい丸を見ていると、どんな設定も許せる気がしてきます。
グリム童話の絵というと、昔、実業之日本社の全集で親しんだ挿絵以外に考えられなかったのですが、建石修志さんのシュールな絵も私好みで、グリムの新しい世界を切り開いてくれました。
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自信を持っておすすめしたい かわいいリズム  投稿日:2008/08/10
ぴっちゃん ぽっちゃん
ぴっちゃん ぽっちゃん 作・絵: accototo ふくだとしお+あきこ
出版社: 大日本図書
全体を通して、かわいい4拍子が崩れることがなく、とても読みやすいです。奇をてらうことのない絵と言葉の構成も和みます。
子どもと肩を寄せ合って読むときにはどんな風にしてもいいと思いますが、複数の子どもの前でやるときは、めくるリズムも4拍子で間合いを取ると、読む方も聞く方も楽しいかな、と思いました。
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自信を持っておすすめしたい 贅沢  投稿日:2008/08/10
まっすぐな うた&えほん みんなおおきくなった
まっすぐな うた&えほん みんなおおきくなった 共著: 藤本 ともひこ 中川 ひろたか
出版社: 世界文化社
子どもを育てながら日々起こる様々な出来事は、総てが贅沢な贈り物だと思っています。
この本は、そんな贅沢な思いを凝縮した絵本と、楽しい歌や遊びが満載でしかもCD付きという、「贅沢」な絵本です。
3500円。
一般人が手にするには気合いの入る値段です。幼児教育界や保育業界の備品としてなら、使いでのある逸品。
歌がおしゃれで、「こどもたちにまっすぐ響く13曲」とありますが、CDのアーティスト達のクオリティは、むしろ大人にまっすぐ響く仕上がりになっています。他の業界人にも届くかも。
歌の作りは子どもに楽しいリズムや言葉のアイディアにあふれていますから、子どもにまっすぐ響かせるのは、子育て関係者各位の個性にゆだねられると思います。
13曲の歌にうっとりしていると、最後には中川ひろたかさんの朗読も入っていて、これがまた大人にぐっとくる。この朗読の音には永遠の「親」としての衝動が感じられます。絵本は卒園式の情景ながら、そんなつもりがあったかどうかはわかりませんが、結婚式の情景まで浮かんできます。
「おおきくなったね」と見守る喜び、「おおきくなったね」と見守られる喜び、どちらもほんとに贅沢!
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自信を持っておすすめしたい 参加することにイジがある  投稿日:2008/07/28
だじゃれオリンピック
だじゃれオリンピック 文: 中川 ひろたか
絵: 高畠 純

出版社: 絵本館
一発目が「おちても へいきんだい!」って、どうよと笑いながら、次から次へと繰り広げられる意地の技に拍手。あ、それ私も思いついてたなどと、負けず嫌い根性まで刺激されるシリーズ5作目。
オリンピックとは、ワールドワイドじゃありませんか!英語で韻を踏むように翻訳できたら、各国選手団の皆さんへの格好のおみやげになりそうです。(無理か・・・)
だじゃれシリーズはどれも、順番にページをめくるだけでなく、シャッフルして読みたいおもしろさがありますね。
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自信を持っておすすめしたい こんなベビーシッターも好き!  投稿日:2008/06/21
ふたりはなかよし
ふたりはなかよし 作・絵: イローナ・ロジャーズ
訳: 角野 栄子

出版社: そうえん社
理想のベビーシッターと言えばメリー・ポピンズ!映画の彼女も、翻訳本のメアリー・ポピンズも、その凛としたたたずまいと、そっけなさと、次々と繰り出される数々のアイディアに「超」憧れました。
が、ここに、その意志を受け継いだかのような異色のベビーシッター登場。舞台はロンドン(ベビーシッターのふるさと?)。
おにんぎょうさんとうばぐるまと、ぬいぐるみのくまちゃんとパパとママが大好きな、小さなハニーのベビーシッターは、ねずみのネズおじさん!しかも彼女より大きい!緑色の大きな雨靴をはいて、似合わない山高帽をかぶり、古新聞を読んでいるねずみ・・・でも、ハニーはネズおじさんも大好きです。
ハニーがいたずらすれば叱るし、むやみなおねだりにも妥協しませんが、ハニーが喜ぶこともちゃんとしてくれるのです。
ほわほわの毛のネズおじさんの目はいつも優しくハニーを見つめています。たたずまいはメアリーとは異なりますが、子どもにとって、何が大切なのかを見極めてくれる「大人」の存在という点で、共通する安心感が伝わってきます。
親の子育てというのは、感情面で限界を感じることがあります。他者に任せっきりはもちろん避けるべきことですが、責任ある他者の存在は子どもにとって大きな意味があると思います。
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自信を持っておすすめしたい 掘り下げる  投稿日:2008/06/21
あな
あな 作: 片山 令子
絵: 片山健

出版社: ビリケン出版
なんにもする気が起きない時。それは、逆に、自ら何かを起こすチャンス。穴があいたような気持ち、空虚な気持ち。その気持ちを大切にすることが、新しい局面を切り開くのだということに、気づかせてくれる絵本です。
この本の主人公のうさぎさんは、自分の中にわきあがる無気力な思いを空っぽのコップに例え、バケツに例えます。そして庭に穴を掘って、自ら穴に入り込んでみて思いを確認し、その静かな感じを楽しみ、穴の底から見る空に新鮮な感動を見つけます。深読みすると、まるで仏教思想の「空(くう)」の世界のようでもあります。
その穴を誰かと共有すべく、いろいろ試みるわけですが、「穴」は思いのままにはなりません。でも、うさぎさんにとっても、他者にとっても「無意味」ではないのです。
片山令子さんの、こういう発想の作品が大好きです。片山健さんが、その発想を、静かにユニークに華やかに彩っています。
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自信を持っておすすめしたい 体内遠足  投稿日:2008/06/04
フリズル先生のマジック・スクールバス からだたんけん
フリズル先生のマジック・スクールバス からだたんけん 文: ジョアンナ・コール
絵: ブルース・ディーギン
訳: 藤田 千枝

出版社: 岩波書店
「フリズル先生は学校一かわった先生です」と始まる、この本。は?何これ?え〜〜〜っ?うぇっ!ふ〜ん…という具合に進んでいきます。しょっぱなの絵が、変わった服装のフリズル先生(女性)と、つまんなそうな子ども達がいる授業風景。ある日、科学博物館に見学に行くはずだった先生と子ども達が、スクールバスに乗ったまま、ひょんなことからクラスメイトの口の中に飛び込んでしまい、体中の働きを知りながら冒険する話です。よくある演出として、子ども達は次第にわくわくして、終わる頃には先生大好き!おもしろい話をありがとう的な展開になるところが、先生が特にフレンドリーになるわけでもなく、子ども達が特に生き生きするわけでもない。(もちろん、先生のナビゲーションは見事で、子ども達はちゃんと学び取ってはいるのですが)
でも、
細かい描写のイラストをまず楽しめます。
あっちこっちにあふれる文が、字の嫌いな子ども達の関門になるとは思うのですが、よく読むと情報としてわかりやすかったり、子ども達の台詞がリアルで楽しかったり。
私は、ちょっと表情をつけて音読してみたところ、黙読するより、わかりやすかった!もしかすると、あの苦手だった物理も数学も、「って、わかりにくいよ!」とかつっこみ入れながら音読していたら、何か見えてくるものがあったかもなどということまで考えてしまいます。
そういえば、高校の頃(もう30年以上前)、ボケとつっこみが入っている生物の参考書に出会い、愛読していたことも思い出しました。
そんな趣向じゃなくても、ちゃんと教科書だけで科学を理解できた人には余計なお世話だと思いますが、この絵本も含めて、いろんな演出の科学絵本が正式教科書になることを切望します。
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自信を持っておすすめしたい かわいた心にしみとおるもの  投稿日:2008/05/15
Oじいさんのチェロ
Oじいさんのチェロ 作: J.カトラー
絵: G.コーチ
訳: タケカワユキヒデ

出版社: あかね書房
戦争、災害、事故、ある日突然人の心をかさかさにしてしまう出来事。そんな時に、慣れ親しんだ曲や、懐かしい曲、時には、それまでは馴染みのない音楽が突然、水のようにしみわたり癒してくれることがあります。
戦争で町が破壊され心までが壊れそうになった主人公の女の子に元気を与えてくれたのも、いつもは疎んじていた近所のおじいさんの奏でる音楽でした。それは、戦争に行っている音楽好きのお父さんが聞かせてくれた、そのおじいさんのチェロにまつわる話が心のねっこに残っていたからこそなのかもしれません。
タケカワユキヒデさんの訳は、女の子の語り口で書かれていて、子ども達に読み聞かせするときにぴったりだと思います。普通のですます調に直して読むと緊張感が出て、戦争の空しさと音楽の温もりがしんしんと伝わるような気がしました。
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自信を持っておすすめしたい 切らなくてもできる  投稿日:2008/05/07
しんぶんでおるぼうし
しんぶんでおるぼうし 作・絵: 千野利雄
出版社: 岩崎書店
新聞紙の兜はおなじみですが、正方形に切らなくてはいけませんよね。この本で折り方が紹介されている13種類の帽子は切らなくてもいいんです!「これをかぶるとおばけだぞ」「これをかぶるとしょうぼうし」などなど、かぶったイメージの絵が2〜3色刷でダイナミックに描かれているのもおもしろいです。最後にはソンブレロ(海賊帽子)から消防士、舟、Tシャツと変化させてのお話のアイディアも紹介されています。
33年前に発行されていますから絶版かも知れませんが、あそびの絵本シリーズとして、図書館で見つけられると思います。
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