はまぼうふう

ママ・40代・北海道、女17歳

  • Line
自己紹介
 自分のこどもに読んであげる時代は遠い昔に終了しています。18年間保育園で保育士をしていました。今は、小・中学校での読み聞かせや、朗読のサークルで活動しています。ブルースハープやクラリネット、ピアノなどの演奏とのコラボで、いつも感動のステージを目指しています。
好きなもの
 絵本にとどまらず、詩やエッセイなどの朗読が好きです。心に響く文章なら、新聞でも声に出して読んでます。
ひとこと
 ひょんなことから、このサイトを知りました。若い方たちの感性には、ちょっとウザイ?と思われることもあるかもしれませんが、いつまでもピュアな気持ちを忘れないように、みなさんからもいろんなことを学びたいです!

はまぼうふうさんの声

51件中 41 〜 50件目最初のページ 前の10件 2 3 4 5 6 次の10件 最後のページ
自信を持っておすすめしたい 静かに風が教えてくれる  投稿日:2007/10/13
満月をまって
満月をまって 作: メアリー・リン・レイ
絵: バーバラ・クーニー
訳: 掛川 恭子

出版社: あすなろ書房
 100年以上前から伝わるアメリカのかご職人のお話。
 息子が、父親の仕事を見て育ち、あこがれるも、心無い町の人たちから傷つけられる経験をしてしまいます。父の仕事を見る気にもなれなくなります。そんな時、おかあさんや職人さんが、山の木がわかってくれていること、風が教えてくれたこと、見ていてくれることを、話してもらいます。
 与えられた自然の中で、生活を営み、技術を伝承してきた方々だからこそ、言えることであり、心に刻まれていくのだと思います。かごというのが、木の声をきき、風の歌を編んで、丈夫に作られていくという伝承にも、とってもこころが惹かれました。
 子どもが再び自然に耳を傾け、おかあさんや、職人さんの話したことを受けとめようとするクライマックスは、情景が浮かび、涙が出ました。こんなふうに、人生の大事なことを、周りにいる大人や、自然から学べることができたらいいなと思います。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい はっぴいさんはそばにいる  投稿日:2007/10/08
はっぴぃさん
はっぴぃさん 作・絵: 荒井 良二
出版社: 偕成社
 あわてんぼうのわたしと、のろのろの僕が、互いにねがいごとをかなえてくれるはっぴいさんを探しに行きます。結局はっつぴぃさんは「これだ」というものには会えないけれど、二人はいっしょに座って、話して、たいようを見ているうちに、はっぴぃさんに会えたような気になります。自分が何とかしたいと思っていた欠点を、お互いに、プラス思考で伝え合い、笑いあいます。
 ほのぼのと、「そうだよね、いいことに気づいたね」と、思わず声をかけたくなります。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 美しい絵本  投稿日:2007/10/08
よあけ
よあけ 作・絵: ユリ・シュルヴィッツ
訳: 瀬田 貞二

出版社: 福音館書店
 最初にこの絵本を手にしたのは、私が中学生の時でした。大人に読んでもらう絵本を卒業してから、はじめて自分で気に入って購入した絵本です。
 家族で湖のほとりへキャンプへ行ったとき、体験した湖の空気感と、この美しい水彩の風景と短い文章は、ぴったりでした。30年たった今読んでも、この絵本の美しさは色あせません。最後の夜が明けるシーンでの色の変化は、ページをめくる時に未だに胸がときめきます。そして、おじいさんと、孫という二人の関係が、とても新鮮です。現代も、こんな場面を子どもたちに体験させられたなら、どんなにことばを尽くすよりも、心穏やかに、自然の雄大さや命を学ぶことができるだろうと思います。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい 淡々と語られる戦争の被害  投稿日:2007/07/30
おとなになれなかった弟たちに…
おとなになれなかった弟たちに… 作・絵: 米倉斉加年
出版社: 偕成社
 食べるものもなく、住む家も十分でなく、お父さんも戦争へ行き、とうとう幼い弟までが栄養失調で死んでしまいます。弟をかわいがり、よく世話をしていたお兄さんが、とうとう弟の貴重なミルクを盗み飲みしまったシーンにくると、何度読んでも涙が出て、読めなくなります。子どもを守る母親の姿にも、胸が熱くなります。戦争は、しあわせになるために生まれた子どもや、ごく平凡な家族を犠牲にして行われたんだと、戦争のむごさを感じます。
 米倉さんご本人の朗読でこの本の存在を知り、それ以来、夏には毎年欠かさずこの本を読んでいます。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい あなたがあなたであること  投稿日:2007/07/30
たいせつなこと
たいせつなこと 作: マーガレット・ワイズ・ブラウン
絵: レナード・ワイズガード
訳: うちだ ややこ

出版社: フレーベル館
 ごくありふれた日常の中で手にするもの、見るもの、感じるものの中に存在する、たいせつなことを実感することができたら、心のなかの慾とか、羨望とか、栄光とか・・・そういうものがとてもちっぽけで、カラカラに乾燥したものに感じてしまうような、とても素直な気持ちになれる作品です。
 言葉のリズムもとても素敵で、何度も何度も声に出して読んでみたくなります。最後のページの「あなたはあなた」は特に気に入っています。障がいをもった方の施設でこの本を読んだ時、涙ぐまれている方がいました。素直なこころに染み透るような作品だと思います。
参考になりました。 2人

なかなかよいと思う 人のしあわせ感は征服では得られないかも  投稿日:2007/07/29
せかいで いちばん つよい国
せかいで いちばん つよい国 作: デビッド・マッキー
訳: なかがわ ちひろ

出版社: 光村教育図書
 戦争や平和をテーマにした絵本としては、他のものとは切り口がちょっと違う絵本でした。毎年夏になると、毎月行っている中学校の読み聞かせで、平和の絵本を選んでいるので、いろいろい探した中の1冊でした。現実の世界では、「せめてきたら困るから、備えるために軍や核兵器を持ち、どんどん大きくしていく・・・」というのが世の中の常識みたいになっているけど、この絵本はその逆説。まだ攻めていない国がひとつ残っていて、行ってみると、兵隊を持たない国だった。兵隊がいなければ戦争もできない・・・それどころか、小さい国は、攻めていった大きい国の兵隊さんたちをお客さんみたいに歓迎し、美味しい料理や、遊びを教える。いつのまにか大きい国の兵隊さんは料理を習い、畑仕事までするようになってしまいます。大統領は相変わらず、「大きい国はつよい国」といさましいけれど、それがとっても滑稽に見えてきます。争いをやめて、世界中が平和に暮らすというのは、本当は難しいことではなく、こういうことなんじゃなかな?!と、自分の感覚のどこかで共感できました。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい やさしい絵と簡潔な言葉  投稿日:2007/06/05
生きとし生けるもの
生きとし生けるもの 作・絵: M.B.ゴフスタイン
訳: 谷川 俊太郎

出版社: ジー・シー
 友人からプレゼントされて読んだ絵本です。やさしく、あたたかい絵にそえられた簡潔な言葉をじっくり読むと、人も自然の一部として、地球に住む全ての生き物と分かち合いながら生きていくことの大切さを教えてくれます。時々、ざわざわした雑踏の中で、自分を見失いそうな時に、声を出して繰り返しゆっくり読むと、心がだんだん落ち着く不思議な絵本です。おとな向けの絵本としておすすめの1冊です。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい かわいいを通り越します!  投稿日:2007/06/05
ブルッキーのひつじ
ブルッキーのひつじ 作・絵: M.B.ゴフスタイン
訳: 谷川 俊太郎

出版社: ジー・シー・プレス
 モノクロの線だけで描かれた、ゴフスタインのつぼ?というくらいの絵本。もう、絵といい、文といい、たまりません。わが子がもう、ひざに抱けなくなったくらいに出会った本でしたが、ぬいぐるみや人形に、うたったり、寝床をつくってあげたり、食べさせたり・・・と、ごっこあそびが盛んな頃を思い出し、「かわいい!かわいすぎる!!」と、まわりにもし人がいたら、あやしい・・・と思われるような読み方をしてしまいます。本当に、モノクロの線だけなのに、どうしてあんなに表情が生き生きとしていて、かわいいのかしら?・・・ついついリズミカルな言葉にメロディーをつけて読んでしまいたくなりますよ。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う しみじみとやさしいきもちに  投稿日:2007/06/04
でも すきだよ、おばあちゃん
でも すきだよ、おばあちゃん 作: スー・ローソン
絵: キャロライン・マガール
訳: 柳田邦男

出版社: 講談社
 お友だちの個性的なおばあちゃんを、短い文章とやわらかい水彩画で紹介し、「でも、ぼくのおばあちゃんは・・・・できないんだ・・」ととっても思わせぶりで、いったいどんなおばあちゃんなのかな・・・と、本当に最初は、楽しい展開を期待して、どきどきするくらい。でも、だんだん静かな少年の語り口調に、「そういうこととは、ちょっと違うんだな」と感じ始め、少年のばあちゃんが登場するシーンからはは、能天気な自分がちょっとはずかしくなるくらい、少年のおばあちゃんに対する、理解と愛情を感じ、ぐっときてしまいました。
 みじかくて、静かで、あるがままの表現こそに、少年のおばあちゃんに対する「すきだよ」を感じます。
 柳田邦男先生のあとがきを読んで、再度、左ページだけを追ってみると・・・これがまた、言葉での説明はいらないくらい、少年の表情や体の動きがしみじみやさしさとなって伝わってきます。
 ことばをつくしても語りきれないことってあるけれど、親や、おばあちゃんが年老いて、たとえば痴呆になっていく姿を見るときの感情もそのひとつかなと・・・と思います。でも、この少年のように、おばあちゃんのそばによりそえたらしあわせだなと思いました。思春期の一人娘も言葉すくなに感じ入って読んでいました。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい 「考える」ことが唯一の「手」  投稿日:2007/05/13
モミの手紙
モミの手紙 作: ロバート・フロスト
絵: テッド・ランド
訳: みらい なな

出版社: 童話屋
 町の商人が田舎の山に、クリスマスツリーにするためのモミの木を買いに来ます。物語のはじめから終わりまで、商人はりっぱに育ったモミの木を商品としか見ていないが、山を所有する主人は、モミの木を息子のように思い、モミの木が山に存在することの意味をかみしめ、語りかけています。モミの木であって、クリスマスツリーではない。山に木があるからこそ、他の生き物たちも生きている・・・と、突然木を買いにきた商人とのやりとりで、木についてひとつひとつ考えては、ひとつひとつに自分で答えを出し、最後には、木を売る道ではなく、香りのよい、美しいモミの木を誰かに見てもらいたくなったと、さっそく友だちにモミの木を絵に描いて送る・・・ 子ども、犬、馬、山の景色・・・絵からも、日常の風景が、とても美しく、静かで、しっかり山で生活している感じが読み取れ、山の主人が、普段からどれほど木や山の生活を大切にし、愛しているかが、味わい深く伝わります。ちょっと考えれば、木を切り倒して、丸裸にされた山が、どんなに無惨かわかるのに、どういう立場で考えるかで、守られるものも、得られるものも、全く変わってしまう。もし私が、この山の主人の友人で、モミに木の絵の手紙をもらったとしたら、ありったけの耳をすまして、鳥の声を聴き、自分も自然の一部として生かされていることに、感謝できる人間でありたいと思った一冊でした。
参考になりました。 1人

51件中 41 〜 50件目最初のページ 前の10件 2 3 4 5 6 次の10件 最後のページ

絵本ナビがこの冬イチオシ! 『一年一組せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』レビュー大募集

出版社おすすめ

  • はいるかな
    はいるかなの試し読みができます!
    はいるかな
    出版社:ニコモ ニコモの特集ページがあります!
    コンプレックスは長所だ!動物たちは、その特徴を使って ボールを入れることが出来るかな?

全ページためしよみ
年齢別絵本セット