はまぼうふう

ママ・40代・北海道、女17歳

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自己紹介
 自分のこどもに読んであげる時代は遠い昔に終了しています。18年間保育園で保育士をしていました。今は、小・中学校での読み聞かせや、朗読のサークルで活動しています。ブルースハープやクラリネット、ピアノなどの演奏とのコラボで、いつも感動のステージを目指しています。
好きなもの
 絵本にとどまらず、詩やエッセイなどの朗読が好きです。心に響く文章なら、新聞でも声に出して読んでます。
ひとこと
 ひょんなことから、このサイトを知りました。若い方たちの感性には、ちょっとウザイ?と思われることもあるかもしれませんが、いつまでもピュアな気持ちを忘れないように、みなさんからもいろんなことを学びたいです!

はまぼうふうさんの声

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なかなかよいと思う だれかに そっと ささえられてる・・・  投稿日:2008/03/01
いつも だれかが…
いつも だれかが… 作・絵: ユッタ・バウアー
訳: 上田 真而子

出版社: 徳間書店
 病室のベットで寝ているおじいちゃんが、孫にいろいろと話をしてくれます。いろんなことがあった人生・・・その中には第2次世界大戦も体験し、友人も失います。

 でも、おじいちゃんは、いろんなことがあったけど、いつも運もよく、とてもしあわせだったとふりかえります。
 
 淡々とした口調・・・ユッタさん独特のちょっととぼけたような感じもあって、きもちが静かになります。

 静かな気持ちで、自分の人生も振り返りかえると、いろんなことがあったけれど、そのたびいろんな人や、運にたすけられ、切り抜けてきたなぁ〜としみじみ思います。

 こうして生きているのも自分ひとりの力だけじゃなくて、天使が見守ってくれているのかな〜と、謙虚に、ちょっとしあわせな気持ちになります。
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なかなかよいと思う 色を支配したはずが・・・  投稿日:2008/03/01
色の女王
色の女王 作・絵: ユッタ・バウアー
訳: 橋本 香折

出版社: 小学館
 色の女王は好きな色を呼びだします。呼ばれた色は、それぞれ違った役割があります。
 つつみこむように静かだったり、あばれんぼうだったり、いじわるだったり・・・女王はいろんな色を楽しみますが・・

 やがて灰色一色になってしまった時に・・・・

 後半は、セリフのないページが続きます。いろんな色がいっしょになり、女王の楽しげなことといったら・・・

 色でも、人でも・・・それぞれの個性がありますから、排除したり支配しても、結局しあわせにはなれないのかな?

 いっしょに仲良くできたらすてきなことだなって、思います。
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自信を持っておすすめしたい 通学路でのドラマ  投稿日:2008/03/01
だれも しらない
だれも しらない 作: 灰谷 健次郎
絵: 長谷川 集平

出版社: あかね書房
 養護学校へ向かうバス停までの200メートルの道のりを、おかあさんと40分かけて歩くまりこさんの物語です。

 心無いことばをかける人もいますが、まりこさんの通学時間にあわせて看板を出す喫茶店のおねえさんや、ちょっとした発見に「天才!」と絶賛するおばさんなど、障害をもった人が、地域に根ざして暮らすことによって、地域の人も、お互いに理解したり、学びあうことができるということがよくわかる作品です。

 灰谷さんは、理解されにくい立場の人のもっている、本当の力のすばらしさを描いた作品を数多く書いていて、何度も再読したくなる作品がたくさんあります。
 でも、この作品が、絵本になっていることはつい最近知りました。

 動物の行動や花の成り立ちを、言葉で表現するわけではないけれど、よくわかった扱いをするまりこさん。こういう「天才!?」と思われる発見は、わたしも実際、身近に出会う機会をもっているので、共感することがたくさんありました。
 より多くの方に読んでもらい、もし身近に障害をもっている方がいたら、皆がお互いによき友人になれたらいいナと思います。
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なかなかよいと思う 女の子ならだれでも・・・  投稿日:2008/03/01
のはらひめ おひめさま城のひみつ
のはらひめ おひめさま城のひみつ 作: なかがわ ちひろ
出版社: 徳間書店
 娘が保育園の年中くらいの時に、「おひめさまごっこ」をさかんにしていたので、おひなさまのお節句にプレゼントした絵本です。
 もう10年以上まえのことになります。

 おかしいくらいにいろんな勉強をして、試練に良く耐え、「あなたさまなら、どんなおひめさまにも、おなりになれます」と言われますが、まりちゃんの考えたおひめさまとは・・・

 女の子なら、だれもがお姫様にあこがれて、ロングドレスがわりの風呂敷、ママのメイク道具、手作りの冠・・・と、お姫様修行?をしますよね。

 でも、たいがいは、その子らしい道を歩いていく!
 この絵本のまりちゃんも、とっても元気で、明るくて、健康的!
 うちの娘も、「のはらひめ」派に育ちました!
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なかなかよいと思う すきのおおきさはいいつくせないけれど  投稿日:2008/02/23
どんなにきみがすきだかあててごらん
どんなにきみがすきだかあててごらん 作: サム・マクブラットニィ
絵: アニタ・ジェラーム
訳: 小川 仁央

出版社: 評論社
 ちいさいうさぎとおおきいうさぎがおたがいにどんなにすきかをいいあいます。
 うでをのばしたり、とびはねたり、さかだちしたり・・・

 でも、デカウサギはからだが大きいから、うでをのばしただけでもあっとうされるほどの「すきだよ」の表現・・・
 
 チビウサギはもうねむくなって、かんがえてもおもいつかないくらい・・・・

 わが子もよく「一番好きな人、だれ?」って 聞いてました。わが子の名前をいうと「そういうと思ってた!」って、満足そうでした。

 保育士時代出会った子どもの中に「せんせい、おれのどこがすき?」って聞く子がいました。「ごはんをいっぱいたべるところ」「あさ、うんちをしてくるところ」・・・・「それから?」「それから?」と・・・とまりません。最後には「おへそ」とか「あしのうら」まで、答えました。そうして、安心してひざの上で寝てしまいました。

 この絵本に出会って、その子のことを思い出しました。
 「どこまでもすき」と言ってもらえる関係が、ずっとずっとあるといいなって思います。
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自信を持っておすすめしたい すきなことを追い続ける  投稿日:2008/02/23
雪の写真家 ベントレー
雪の写真家 ベントレー 作: ジャクリーン・ブリッグズ・マーティン
絵: メアリー・アゼアリアン
訳: 千葉 茂樹

出版社: BL出版
 雪が好きなウィリーは、すぐに解けてしまう雪の結晶を毎年何百枚もスケッチして観察します。15歳からは古い顕微鏡を。3年後の17歳の時には両親にカメラを買ってもらい観察を続けます。大変な苦労をして、ついに「雪の専門家」として世界的に認められます。
 小さな村の農夫がカメラを手にしてから50年・・・興味を持つ人も少ない中、両親のあたたかい愛情と、雪へのひたむきな興味と探究心がずっとずっと彼を支えていたのかもしれません。
 有名になりたいという気持ちはこれっぽっちもなく、ただただ美しい変化をもたらす自然への興味が、その人の人生そのものになり、結果的にすごく大きな功績を残した本当のお話。
 木版画のあたたかさが、物語と雪の美しさをさらにひきたてます。
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自信を持っておすすめしたい 忘れない  投稿日:2008/02/23
ここが家だ
ここが家だ 作: アーサー・ビナード
絵: ベン・シャーン

出版社: 集英社
 1954年3月1日マーシャル諸島のビキニ環礁で、マグロ漁船第五福竜丸がアメリカの水爆実験の放射能を浴びた。
 アーサー・ビナードの淡々としたシンプルな文章と、力のこもったベン・シャーンの絵が、その事実を伝えてくれます。
 被爆して亡くなった久保山愛吉さんの
  
「原水爆の 被害者は わたしを 最後に してほしい」

の言葉が胸にせまります。でも、それからも、今も、原子爆弾は作られていますよね。

 ごく普通の人々がしあわせな一生を送れなかったことを忘れないように、この絵本を開きます。
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なかなかよいと思う ゆきの最初にひとつぶが・・・  投稿日:2008/02/03
ゆき
ゆき 作・絵: ユリ・シュルヴィッツ
訳: さくま ゆみこ

出版社: あすなろ書房
 たくさん雪が降る予感のする空って、本当に絵本のようなはいいろのそらなんですよね。
 こどもと犬は、ひとひら、またひとひらまいおりてくる雪に心が躍ります。でも、すれちがうおとなは「こんなのふっているうちにははいらない」って・・・
 さいしょは、本当にどこに雪が?と、絵の中の雪をさがしましたが、だんだん増えて、積もっていく様子がとっても素敵なんです。
 これは初雪でしょうか?ゆき景色の前で、おとこのこと仲間が踊るシーンはほんとうに楽しげです。
 最後は町が真っ白になってはいいろだった空は青空に!この美しさの表現がさすがユリ・シュルヴィッツです。
 心が静かに躍る・・・とっても心地のいい絵本です。
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自信を持っておすすめしたい 自然の命はめぐりめぐる  投稿日:2008/01/19
ことりをすきになった山
ことりをすきになった山 作: アリス・マクレーラ
絵: エリック・カール
訳: ゆあさ ふみえ

出版社: 偕成社
 雨や雪の冷たさしか知らなかった岩山が、一羽の小鳥ジョイが羽を休めることによって、はじめてあたたかいものにふれます。
 ときがたつにつれ、春になると一休みをしにくるジョイが来るのを待ち焦がれ、ずっといて欲しいと強く願い、かなえられない願いに耐えかねて山の心臓が爆発。かたい岩がくだけて涙があふれて川になり、ジョイがくわえてきた種が芽を出し、根を張り・・・・どんどん山がうるおい、草や木が育っていきます。
 岩山に1本の木が育ち、だんだん豊かな緑がひろがっていく姿が、エリックカールの独特のコラージュによってみごとに表現され、ひきこまれます。
 何十年?いや、何百年の時間をかけて、自然が育っていって、生き物が育つ環境になるんだな〜と思います。
 川の最初のしずくは山の涙・・・という発想が、わたしはすごく気に入っています。
 最後に何代目かのジョイがはじめて巣を作るためにやってきたというところは感動的です。
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自信を持っておすすめしたい ありのままでいいよ  投稿日:2008/01/19
いいこってどんなこ?
いいこってどんなこ? 文: ジーン・モデシット
絵: ロビン・スポワート
訳: もき かずこ

出版社: 冨山房
 10年くらい前に、勤務先の保育園の勉強会で紹介された絵本です。その頃「自尊感情が弱い子」というのが問題になっていて「あなたはあなたのままでいい」ということをどう伝えたらいいのか、わたしもとても悩んでいました。
 でも、この絵本は、そんな難しい言葉なんて一掃する衝撃でした。「どんなあなたでもすき」というおかあさんの気持ちをそのまんま伝えればいいし、むしろ「どんなあなたでもたからもの」と言い切れないおとなというか、社会の方にすごく問題があるんだなと思いました。
 でも「だいすき」だけでいいんだな!いい子に育てなくちゃなんて考えなくてもいいんだな!て、すごく肩の力が抜けたのも事実。自分の子だもん!全部ひきうけますよって感じですかね?
 それにしても、絵が独特なんですよね。薄暗くて洞窟みたいな抽象的な背景がちょっと不思議です。だからか、本棚にあっても、子ども達はあんまり好んで読みたいとは言わなかった記憶があります。
 大人向けかな?どんなやんちゃで時には憎らしいこともしてくれる子どもも、心の中で「こんな僕でもいいのかな」ってことを、考えるもんなんだなって心に留めておければいいと思います。
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