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はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

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夏の雨

パパ・60代・埼玉県

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夏の雨さんの声

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自信を持っておすすめしたい サンタさんだって就活します  投稿日:2023/12/17
しごとをみつけたサンタさん
しごとをみつけたサンタさん 作: スティーヴン・クレンスキー
絵: S.D. シンドラー
訳: こみや ゆう

出版社: 好学社
この時期、世界で一番忙しいのはあの人ではないでしょうか。
 白いひげをはやして、太ったからだを赤い服でつつんだ、あの人。
 そう、サンタさん。
 でも、サンタさんが今の仕事(!)につくまで
 どうやってきたのか知っていますか。
 まさか「ビズリーチ」ではないと思いますが。
 そんな奇想天外なことを考えた人がいます。
 アメリカの絵本作家スティーヴン・クレンスキーさん。
 彼が作って、絵を描いたのはS.D.シンドラーさん。
 その絵本が『しごとをみつけたサンタさん』です。

 最初のページから、たぶんびっくりします。
 だって、若い頃のサンタさんはスーツにネクタイ締めて、就活中なのですから。
 最初に見つけた仕事が、煙突そうじ。
 次に、郵便配達。
 なんだか、サンタさんの仕事に近づいてきました。
 レストランで働いた時にはつまみ食いで太ってきて、
 動物園の飼育員をした時にトナカイたちと仲良くなりと、
 サンタさんは私たちがよく知っているサンタさんになるべく
 キャリアを積んでいきます。
 そして、ついに・・・!

 なんともユーモラスな話ではありませんか。
 サンタさんなんか信じないという子供でも、
 こんなに就活で頑張るサンタさんなら信じてくれるかも。
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自信を持っておすすめしたい 動いてみることから始めましょう  投稿日:2023/12/10
ちいさな木
ちいさな木 作: 角野 栄子
絵: 佐竹 美保

出版社: 偕成社
今年(2023年)11月に、東京・江戸川区にできた文学館が話題となりました。
 それが「角野英子児童文学館」、愛称は「魔女の文学館」だとか。
 児童文学者である角野英子さんの代表作である『魔女の宅急便』からの愛称です。
 角野さんは2018年に国際アンデルセン賞作家賞を受賞するなど
 今や日本の児童文学を牽引する作家であることは間違いなく、
 今回の文学館がこれからも長く子供たちの夢を育てるものであって欲しいと思います、
 そんな角野さんが『魔女の宅急便』シリーズの挿絵も描いた佐竹美保さんと組んで
 書かれた絵本が、この『ちいさな木』です。

 絵本ですが、絵本というよりも童話という方がより近い感じがします。
 自由にあこがれ家を飛び出してきた一匹の犬ゴッチ。
 旅の途中の町はずれで一本のちいさな木と出会います。
 「自分の好きなところに行く」というゴッチに、
 ちいさな木のキッコは自分は木だから動けないと嘆きます。
 ゴッチはやってみないとわからない、と励まします。
 と、ちいさな木は根を抜き取って歩けるではありませんか。
 こうして、ふたりの自由を求める旅は始まります。
 さらに、岩だとか沼だとか、誰もが動けないと思っているものたちも
 自由を求めて動き出します。

 自分にはできないとあきらめてしまわずに、まずは動いてみること。
 そうすれば、自分の好きなところにたどり着ける。
 もしかしたら、角野さんにとっての「児童文学館」もそんな施設だったのかもしれません。
 子供たちに励ましをくれる一冊です。
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自信を持っておすすめしたい 絵本を閉じれば聞こえてくるもの  投稿日:2023/12/03
ピアノ
ピアノ 作: いせひでこ
出版社: 偕成社
読み終わって、絵本を閉じれば、ほら聞こえてきませんか?
 ピアノの音色が。
 そんな絵本です、いせひでこさんの『ピアノ』は。

 この絵本、いせさんにとっては10年ぶりとなる創作絵本で、
 しかも初めてのファンタジー絵本ということで
 いせさんの読者にとっても、とてもうれしい作品です。
 物語はお母さんと越してきた新しいお家でひとり留守番をしていたのんちゃんが
 引っ越し荷物の中から懐かしいおもちゃのピアノを見つけるところから始まります。
 ひとつ音も出ない鍵盤のおもちゃのピアノ。
 お父さんとの思い出がつまったおもちゃのピアノ。
 のんちゃんが弾き出すと、それに重なるようにピアノの音が聞こえてきます。
 その音に誘い出されて、のんちゃんは庭を抜け、お隣の寂れた家に入っていきます。
 そこで、大きな、本物のピアノを弾くおじいさんと出会います。
 おじいさんは「ピアノの中にはオーケストラが入っている」と教えてくれます。
 おじいさんはピアノの精? 音楽の神様?

 なんといっても、絵がすばらしい。
 いせさんの読者はやはり絵に魅かれると思いますが、
 いせさんの絵が心に響くのは、なんといってもそのデッサン力だと思います。
 ピアノに向かうおじいさんの姿勢やのんちゃんのさまざまな姿勢の
 なんと生き生きしていることでしょう。
 庭の緑、おもちゃのピアノの赤、おじいさんの黒い服、
 それらすべてが音楽を奏でているようです。
 音楽を目で味わう、これはそんな絵本です。
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自信を持っておすすめしたい 星新一さんの時代ものもいいものです  投稿日:2023/12/01
星新一ショートショートセレクション(9) さもないと
星新一ショートショートセレクション(9) さもないと 作: 星 新一
絵: 和田 誠

出版社: 理論社
『星新一ショートショートセレクション9』(理論社)。
 表題作である「さもないと」をはじめとして、16篇の「ショートショート」が収められた、児童書。
 装幀・挿絵(それぞれの作品にひとつ挿絵がついています)は、和田誠さん。

 タイトルにもなっている「さもないと」は、漢字で書くと「然もないと」。
 意味は「そうでなければ」で、時代劇なんかで、例えば「正直に申せ、さもないと斬るぞ」みたいに使われることがあるが、実際自分で口にすることはない。
 これをタイトルにした作品も時代劇で、貧しい木こりの青年が不思議な老人の言葉を信じてどんどん出世していくお話。老人が言い残した「約束を守れ、さもないと…」の言葉を忠実に守ったおかげで、子孫まで繁栄していく、大河小説。(といってもショートショートですが)

 星新一さんの作品はロボットとか宇宙船とか異星人とかSFものが多いという印象がありますが、この「さもないと」のような時代ものも結構あって、この巻ではほかにも土地に伝わるのろいを描いた「音色」もキツネを妻にもった男の話「領主の館」なども時代ものだ。
 時代ものとなるとSFとは違い、ほのぼの感が増して、昔話のような感じがします。
 それにそんな作品に和田誠さんのイラストがよく似合うのです。
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自信を持っておすすめしたい 関心を持ち続けることが大切  投稿日:2023/11/26
いえ あるひ せんそうが はじまった
いえ あるひ せんそうが はじまった 著: カテリナ・ティホゾーラ
絵: オレクサンドル・プローダン
訳: すぎもと えみ

出版社: 汐文社
イスラエルとパレスチナのガザでの戦闘の映像を見るたびに
 人間とはなんとも酷いことをするものだと暗澹となります。
 受けた恨みをただ耐えることなどできないのかしれません。
 奪われた、奪い返す、また奪われる、また奪い返す・・・。
 だとしたら、戦争が収まることはないのではないか。
 今回中東で起こった戦争の様相があまりに酷いこともあって、
 ロシアによるウクライナ侵攻の関心が薄まっていくことも懸念しないといけません。
 無関心ほど、攻めていくものにとって好都合なことはありません。
 ロシアがウクライナに侵攻を始めたのは2022年2月。
 間もなく2年になります。
 2年というのがどれだけの時間なのか、
 あの朝砲撃の音で目を覚ました人がペンをとり、
 イラストレーターが絵を描き、一冊の絵本に仕上げる。
 その絵本が日本に渡って、翻訳者によって日本語に訳され、
 日本の読者に届く。
 一冊の絵本が生まれるのがどれだけ大変なことか、
 それが2年という時間なのだと思います。

 『いえ あるひせんそうがはじまった』は、
 そうして生まれた絵本です。
 カテリナ・ティホゾーラという人が文を書き、
 オレクサンドル・プローダンという人が絵を描き、
 すぎもとえみさんが訳しています。
 爆撃で家を失った人たちがどんな思いで助けを求めて生きていくのか、
 それはウクライナだけでなくガザ地区で生活をする人たちもそうだし、
 世界中にはきっとたくさんの家を失った人たちがいることでしょう。
 その人たちのことに心を寄せること、
 何もできないのではなく、関心をもち続けることも大事だと
 この絵本は教えてくれます。
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自信を持っておすすめしたい 小さいけれど、それは命をつなぐ  投稿日:2023/11/19
スープとあめだま
スープとあめだま 作: ブレイディみかこ
絵: 中田 いくみ

出版社: 岩崎書店
この絵本の絵を見て、
 あ、これ、あの本の表紙の絵とそっくり、と気がついた人も多いかも。
 そう、この『スープとあめだま』の絵を描いたのは、
 2019年に刊行され話題となったブレイディみかこさんの
 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の挿画を担当した
 中田いくみさん。
 そして、文を書いたのはブレイディみかこさんですから、
 強力コンビによる絵本といえます。

 内容も深い。
 ホームレスの人たちを助けるボランティに出かける姉について家を出た男の子。
 でも、なんだか不安。
 ホームレスって? ボランティアって何をするの?
 最初は何もわからず、ホームレスの人が死んでるなんて思ったり、
 彼らの匂いにとまどったり。
 なんとなくうろうろいていると、スープを配ってといわれて。
 おずおずと。
 そんな男の子の差しだすスープに、ホームレスの男性が「いきかえったようだ」と、
 お返しに男の子にくれた、ひとつのあめだま。
 タイトルはここから採られています。

 男の子はそのひとつのあめだまが、
 とても小さいけれど、とれも暖かい「いのちをつなぐ」ものだと知ります。
 中田さんの絵は物語と同じようにほとんど色が抑えられていますが、
 きっとそんな世界にもっと多くの色をつけるのは
 この絵本を読んだ私たちなのでしょう。
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自信を持っておすすめしたい 「こや」になってつぶやいてみないか  投稿日:2023/11/12
こやたちのひとりごと
こやたちのひとりごと 作: 谷川 俊太郎 中里 和人
出版社: アリス館
大阪の人はしばしば「けったいな」という言葉を使う。
 「ほんま、けったいやな」みたいに。
 この「けったい」はちゃんと『広辞苑』にも載っている言葉で、「上方方言」とある。
 「風変わりさま。不思議なさま」と説明されている。
 さしずめこ中里和人さんの写真絵本『こやたちのひとりごと』は、「けったいな」絵本だ。
 だって、さまざななところに放置されている「小屋」だけを載せた絵本なのだから。
 でも、どうしてだろう、
 これらの「小屋」を見ていると、「けったい」なんだけど、
 なんだかとって懐かしいようで、ずっと見ていたい気持ちになってくる。
 本当に何の変哲もない、放っておかれた「小屋」なのに。

 この絵本は、写真家中里和人さんの「小屋」の写真に、
 詩人の谷川俊太郎さんが文をつけている。
 たとえば、こんな風に。
 「むかしから ずうっと ここにたってる/どこかにいきたいと おもったことはない」
 たとえばまた、こんな風に。
 「ぼくは ひとりで/ぽつんと たってるのが すき」
 「小屋」の「ひとりごと」みたいだけど、
 でもこれは写真を見て、感じて、言葉になった谷川俊太郎さんの「ひとりごと」。
 だったら、この絵本を読んだ人にもできるはず。
 自分が「小屋」になった気分で言葉にしてみよう、「こやたちのひとりごと」を。
 自分だけの「ひとりごと」を。
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自信を持っておすすめしたい  まさかの出版に驚きました  投稿日:2023/11/09
続 窓ぎわのトットちゃん
続 窓ぎわのトットちゃん 著: 黒柳 徹子
出版社: 講談社
昭和の結婚式のスピーチでよく使われていた「3つの坂」。
 「長い結婚生活には3つの坂があります。「上り坂」「下り坂」そして「まさか」。
 思いもしないことがことがあっても、夫婦で協力し合っていって下さい」というもの。
 どうも、出版業界にも「3つの坂」があるようです。
 黒柳徹子さんの大ベストセラーから42年。
 「まさか」、あの『窓ぎわのトットちゃん』に続篇が作られるとは。
 もしかしたら、出版不況で「下り坂」の業界も、これで「上り坂」になるかもしれません。

 『窓ぎわのトットちゃん』(以下、正篇と書きます)が刊行されたのは1981年。
 色んな版のものが出て、国内だけでシリーズ累計800万部を超え、
 さらには世界各国で翻訳されています。
 正篇の表紙の挿画はいわさきちひろさんの絵。(装幀は和田誠さん)。
 今回の『続 窓ぎわのトットちゃん』もいわさきさんの絵が使われています。
 でも、和田誠さんは亡くなっているので、名久井直子さんが装幀しています。

 正篇のおしまいの場面を思い出してみましょう。
 トットちゃん(もちろん、黒柳徹子さんのこと)に
 「きみは、本当は、いい子なんだよ」と教えてくれた小林宗作先生のいる
 トモエ学園が空襲で焼けてしまいます。
 その頃、トットちゃんは満員の疎開列車で東北で向かっていました。
 続篇は、その疎開列車の中のトットちゃんのおかしいけれどかわいい姿も
 ちゃんと書かれています。
 戦争が終わって、トットちゃんがどんな大人になりたかったかも綴られています。
 またNHKに入局してからの失敗話も(これらはすでに有名なエピソードです)
 たくさん書かれています。

 でも、黒柳徹子さんがこの続篇で本当に書きたかったことは、
 自身が体験した戦争のことを書き残しておきたかったとあります。
 戦時中に出征兵士を見送った場面があります。
 その挿話の最後に黒柳さんはこう書きます。
 「どんな理由があっても、戦いにいく人たちを「バンザーイ!」なんて言って
 見送るべきではなかった。」
 世界には戦争が途切れることはない。
 だからこそ、42年ぶりに書かれた『続 窓ぎわのトットちゃん』は意味深いのです。
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自信を持っておすすめしたい 原画が見たくなる迫力ある絵  投稿日:2023/11/05
みんなたいぽ
みんなたいぽ 作: マヒトゥ・ザ・ピーポー
絵: 荒井 良二

出版社: ミシマ社
知らないから勘違いをすることはよくある。
 この『みんなたいぽ』という絵本の場合、
 文を書いたのがマヒトゥ・ザ・ピーポーという人で
 絵を描いたのは絵本界の大御所荒井良二さんで、
 マヒトゥ・ザ・ピーポーさんのファンには怒られそうですが、
 てっきり荒井良二さんが海外の作家さんの文に絵をつけた
 珍しいケースだと思ったわけです。
 ところが、マヒトゥ・ザ・ピーポーさんというのは
 日本のロックバンド「GEZAN」のボーカルで、
 その活動以外にもさまざまな人たちとコロボをしていたりする
 気鋭のアーティストなんですね。
 道理で、文と絵がうまく連動していたはずです。

 ストーリーはちゃんとあります。
 まじめなおまわりさんが主人公。
 悪い人たちを次々と逮捕していきます。
 そのうちに悪いのは人だけではなく、
 言葉や音も悪いのだといわれ、それらも逮捕してしまいます。
 いやいやもっと悪いのは、自然を破壊する人間全部だと気がついた彼は
 自身を含め人間全部逮捕してしまいます。

 奇想天外といえばそうですが、
 最近の異常気象とかウクライナや中東での争いに見ていると、
 本当に人間全部を一度逮捕しないといけないのではないかと
 思ってしまいます。

 そして、何よりこの絵本の魅力は荒井良二さんの迫力ある絵。
 原画で見たくなる、そんな絵です。
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自信を持っておすすめしたい 読書の秋にぴったりの児童文学  投稿日:2023/11/02
図書館がくれた宝物
図書館がくれた宝物 作: ケイト・アルバス
訳: 櫛田 理絵

出版社: 徳間書店
秋には色々な形容があります。
 食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、そして読書の秋。
 『図書館がくれた宝物』なんていうタイトルを見ただけで、
 本好き読書好きの人にはたまらなくなるのでは。
 でも、この作品の原題は「A PLACE to HANG the MOON」で
 邦題とはかなりちがっています。
 原作者はケイト・アルバスというアメリカの児童文学作家で、
 この作品がデビュー作。
 しかも、この作品で多くの賞を受賞しています。
 その作品に、なんとも素敵な邦題をつけてくれたことでしょう。
 そのことを「宝物」にように感じます。

 物語は、第二次世界大戦中のイギリスが舞台。
 早くに両親を亡くした三人の兄妹はおばあさんまで亡くして
 保護者がいなくなります。
 時代は子どもたちが集団疎開していた頃で、
 彼らは疎開先で新しい保護者を見つけることになります。
 ただし、子どもたちにはある願いがありました。
 自分たちのことをお月さまみたいだって思ってくれる人にお母さんになってもらうこと。
 ところが、疎開先の村で彼らを待っていたのは、厳しい現実。
 いじめや無理解、虐待のような仕打ち。
 そんな彼らの唯一の憩いの場所が、村にあった図書館とそこにいた司書の女性の存在。
 そう、邦題のように「図書館がくれた宝物」だったのです。

 この物語はなんといっても三人の兄妹がいい。
 長男はしっかり者の12歳のウィリアム。
 次男は勝気な11歳のエドマンド。
 そして、下の妹はまだ9歳のアンナ。
 彼らを主人公にした、
 これは読書の秋にぴったりの、児童文学です。
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