新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

TOP500

伴門陶汰

パパ・50代・愛知県、男の子21歳 女の子10歳

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自己紹介
息子が選んでくる(3冊までのルールで)絵本を、添い寝しながら読み聞かせしています。
僕の方が先に寝てしまい、どっちが読んでもらっているのかわからない時もありますし、児童書もそろそろどうだと言っても「絵がないからイヤ」という息子は、ひとり読みもしますが、まだまだ読んでもらう方が「好き」と言うので、「もういい」と言われるまでは続けてみようと思っています。
3歳くらいからずっと続いている習慣なので、どんなに眠くても、遅い時間になっても絵本を選ぼうとして、ママから叱られることも…。パパとしては嬉しい気持ちと、生活習慣をちゃんとつけさせないとと思う気持ちが半々。でもやっぱり絵本を選ぶ息子の様子を見ていると嬉しくなります。
好きなもの
子どもの笑顔が見える絵本・喉を鳴らす猫‥うンまい純米酒・惚れてまうおちょこ‥‥他にはおらんぞという置き物・衝動買いしたくなる絵‥‥‥盛り上がれるボードゲーム‥‥‥死ぬまでにもう一回行きたいトルコ‥‥‥‥1分に賭ける芸人魂レッドカーペッド‥‥‥‥‥
ひとこと
学生時代に読書感想文というものを、一度も提出した記憶がありません。どうやって切り抜けてきたのか、自分でも不思議なんですが、昔は本を読むということがなかったので、ましてや感想文なんて、どう書いたものか見当もつかないですが、息子の反応がよかった絵本や、自分の思い入れの深い作品は紹介したいと思うから不思議なものです。でも何から書いていいのか悩み、やはりまとまりがなく、読みにくい文章になってしまいます。それでも読んでくれた方がありましたらとても嬉しいです。

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伴門陶汰さんの声

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自信を持っておすすめしたい 好き嫌いも“個性”  投稿日:2008/05/20
ちゃんとたべなさい
ちゃんとたべなさい 作: ケス・グレイ
絵: ニック・シャラット
訳: よしがみ きょうた

出版社: 小峰書店
息子が表紙の絵だけを見て選んできた絵本ですが、
親子3人ともこの絵本にハマッてしまいました。

子供の好き嫌いを直そうとかや、あれやりなさいとか言い聞かせるために
“モノ”で釣ってしまうことって、いけないとわかっていても、やってしまいますよね。

この絵本のママは娘のデイジーを釣るために、
デイジーの好きなものをどんどん出しますが、
その“モノ”のスケールがでっかくて面白いです。
(中には1個あれば十分というものも出てきますが、
親ながら、あの工場は「欲しいっ!」って思っちゃいました。)

ママとデイジーは全く対照的で、これでもかと並べ立てるごとに、
突っ撥ねられるママの威厳はどんどん小さくなっていくのがすごく滑稽で、
逆にデイジーの主張は重みを増していき、顔さえももう絵本の枠に収まり切らなくなっていきます。

その頃には読み手の親もヘロヘロになっていて、
その様子を見る子供は大爆笑、といったところでしょうか。

前にどこかで聞いた話しですが、
「食べ物の好き嫌いもその子の個性ととらえて、
必要な栄養素だからと無理に食べさせることはしない方がいい。
栄養は他の食品からも摂取できるし、
本当に必要ならば体が自発的に取るように働くので心配ない。
どうしてもそれを食べて欲しいのであれば、
何より親たちがそれを美味しそうに食べる様子を見せる方が早道だったりする。」と。

子供を叱る前に、まずは自分を省みる意識を持ちたいものです。難しいことではありますが。
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自信を持っておすすめしたい 勝気な“なほちゃん”  投稿日:2008/05/16
はじめてのキャンプ
はじめてのキャンプ 作・絵: 林 明子
出版社: 福音館書店
読み聞かせした児童書の中で、3日も連続して読んだ、息子お気に入りの本です。

挿絵が毎ページありますので、キャンプというものがまだわからない息子もイメージしやすいのでしょう。

また、挿絵の色は多くても4色刷りで、カラフルという印象はありませんが、薄明かりの中、焚き火が顔に照り返す感じや、テントの外に狐火が現れた時の仄かな青白い灯りは、とってもいい雰囲気です。

息子は主人公の“ほなちゃん”(同い年か年下)が奮闘する様子に感情移入しているのでしょうが、後半、テントの外へおしっこに行かなきゃ行けない状況になったり、狐火が現れたところでは、おっかなびっくりの様子で、怖いよ〜けど続きは読んで〜という感じで聞き入っているのが、とても興味深いです。

主人公の“なほちゃん”は勝気な女の子です。インドア派の息子とは大分違うキャラですが、違うがゆえに気になったり、一種の憧れみたいなものが芽生えるのかも知れませんねぇ。

ちなみに僕は、冒頭のところで、大きい子達だけでキャンプに行くと聞きつけた「“なほちゃん”の目が、きっとつりあがりました」(スイッチが入った)というところで好きです。

勝気な“なほちゃん”のかわいい仕草がいっぱいの本です。
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自信を持っておすすめしたい 不確かな存在  投稿日:2008/04/06
ふしぎなあの子
ふしぎなあの子 作: 佐藤 さとる
絵: 岡本 順

出版社: あかね書房
“ふしぎなあの子”は神出鬼没で、たぬきが出てきた後に現れたり、出てきたと思ったらパッと消えてしまいます。
この町に引っ越してきた、幼稚園に通う“あいちゃん”の前にだけ現れます。

“あいちゃん”が“たぬき”のことや“あの子”のことを大人に説明しようにも、うまく伝えられないもどかしい心情や、本当に会ったのかさえもあやふやに思えてくるほどの不確かな“やまひこ”の存在がうまく描かれています。
自分の幼かった頃を思い出して“あいちゃん”に感情移入しながら読めました。

ページごとに挿絵がありますから、子供もお話しに入りやすいのではないでしょうか。

章ごとにお話しの月が変わるので、一日一章づつ読み聞かせするのにとても切りが良いです。

我が家では子供の方から「続きはまた明日ね」と言ってくれます。

不思議な存在を感じることで、実際の木や自然にも関心をもったりや、愛でる気持ちにつながってくれるといいなぁと思います。
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自信を持っておすすめしたい “りんご”  投稿日:2008/03/09
ふしぎなおるすばん
ふしぎなおるすばん 作: 斉藤 栄美
絵: 岡本 順

出版社: ポプラ社
ひとりでお留守番することになった ひでおが 寂しさを紛らわせようと はじめた 一人しりとり。

言葉に出してみると 本物が出現します。

しりとりはつながって ひでおの大好きなものが どんどん出てきますが しりとりのルールで みんな一瞬で消えてしまいました。

でもそれは同時に ひでおの一番大好きな人が 帰ってきた瞬間でもありました。

ひでおの家には色々なモノがありますが 出てきた動物に形を変えたと思われるモノが ちゃんとヒントというか それらしい雰囲気があるのに 関心してしまいます。

ちょっと違うかもしれませんが 昔 絵描きしりとりをして遊んだことを思い出して こんな風に上手に描けていたら どんなに楽しかっただろうなぁ と懐かしい気持ちにもなりました。

岡本順さんの絵は しっかり実物の形を捉えながら 動物たちにも人間味や 優しさが溢れているので大好きです。

それから しりとりでは昔から 大抵“りんご”ときたら“ごりら” という人がほとんどではないでしょうか?“ご”で始まることばも少ないですが 全国共通のようで とても面白いですね。
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自信を持っておすすめしたい 久々のヒット作  投稿日:2008/02/21
紙芝居 さぎとり
紙芝居 さぎとり 作: 桂 文我
絵: 国松 エリカ

出版社: 童心社
紙芝居が好きなのですが、そのキッカケになったのは以前図書館で偶然見つけた
“紙芝居 たべられたやまんば” を読んだところ、家族一致して大のお気に入りになってからです。

しかしそれ以来色々探しましたが、これという紙芝居に出会えていませんでした。

でもついに見つかりました。“紙芝居 さぎとり” これです。

これは“紙芝居おおわらい落語劇場”と銘打ってありますから、シリーズものでしょうか。

脚本は落語ものではよく聞かれる桂文我さん、絵はどこかで見たことあると思ったら、“とのさまのひげ” の国松エリカさんでした。楽天的な登場人物と、まさに“すっ飛んだ”お話しがピッタリ合っています。

それに我が家では “じごくのそうべえ” 以来、関西弁ブームが来てるのかもしれませんわ。

お話しは、主人公の“でんすけさん”がある計画を“げんさん”に持ちかけますが、そんな思うようになる訳がなく 「かってに やったら ええがな」 とすげなく断られてしまいます。

でも楽天的な“でんすけさん”、一人でその計画を実行するや、思った以上に楽々とことが運びます。

でもそこは落語。そう安々と問屋が卸してくれません。

一転“でんすけさん”は大ピンチ!!

そこに天の助けか、お坊さんたちが “すくうてやる” と手を差し延べてくれます‥が、

ラストは是非家族で笑って読んでほしいですわ。

下読みしないほうが、ラストでドカ〜ンと笑いが弾けるとちゃいまんやろか。
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自信を持っておすすめしたい お豆腐屋さんになったら会えるかな  投稿日:2008/02/20
やまこえ のこえ かわこえて
やまこえ のこえ かわこえて 作・絵: こいで やすこ
出版社: 福音館書店
偶然図書館で借りた絵本の中で、うちに置きたいなと初めて思った絵本です。

ページをめくる度に“きつねの きっこが おでかけです”という繰り返しが心地良く、
山を下りてお買い物に来た、そこのお豆腐屋さんが、
「あきの まんげつだから まっていたんだよ」というやりとりや、
お代は“きのこ と くり”というのも、ほのぼのとして好きです。

山も町も寝静まった早朝の“きっこ”と“お豆腐屋さん”の
秘密のやりとり‥他には誰も知らないはず‥

でも、んっ?そこにいるのは誰?

二度三度と読むうちに、隠れたモノを発見したり、「そうだったのか〜」と納得させられたりします。

この絵本の見せ場はやっぱり、お豆腐屋さんからの帰り道でしょう。

何者かが度々“きっこ”のアレをツケ狙って出てきますが、
最初威勢の良かった要求が、だんだん控えめになっていくのが笑えます。

ひょっとして最後は「1枚でもいいから〜」なんて言いそうな気がしてページをめくってしまいます。

ツケ狙う声の正体が最後に出てきますが、意外な存在で笑えました。

この絵本を読んでから、うちの息子は影に隠れては「こわいぞ〜こわいぞ〜」って家族をびっくりさせて遊んでいました。
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自信を持っておすすめしたい “ママ”の一番お気に入りの絵本です  投稿日:2008/02/02
どんなにきみがすきだかあててごらん
どんなにきみがすきだかあててごらん 作: サム・マクブラットニィ
絵: アニタ・ジェラーム
訳: 小川 仁央

出版社: 評論社
 我が家にある絵本たちの中で、ママの一番のお気に入りがこれだそうです。
もともとこの絵本を買おうと思った時は、子供というよりも大人向けだなと思って自分(パパ)用に買った覚えがあります。
 しかしこの本を子供に読んでみると、とても大きな変化が現れました。
それは、子供のおしゃべりが口だけではなくて、手振りを交えるようになったことです。
“ちょっと”のことを親指と人差し指でつまむようにして「ちょこっと」と言ってみたり、“たくさん”というのを両手を精一杯広げて「こ〜んなにもっ!」と言ってみたり。
 それからしばらくは、親子で何かにつけて「こっちのがこ〜んなに○○だよっ!」とか言って遊びました。
 そういえば小さい頃は友達同士でも“ああ言えばこう言う”という感じで、意地の張り合いっこしていたことを思い出しました。
 それにしてもこの絵本の中のウサギはな〜んてストレートに“好き”という気持ちを表しているのでしょう、とても羨ましく思えます。
照れずにもっと自分も子供に好きという気持ちを表現したいですね。
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自信を持っておすすめしたい 開けばその度に発見のある“迷路”です  投稿日:2008/01/31
文明の迷路 古代都市をめぐってアトランティスへ
文明の迷路 古代都市をめぐってアトランティスへ 作・絵: 香川 元太郎
出版社: PHP研究所
紹介されている1枚の画を見るだけでも、とても綺麗で興味をそそられます。
一見大人向けに作った“迷路”遊びなの?っと思うほど精巧な書き込みですが、ちょうど今うちの4歳の息子は“迷路”が好きということもあって一緒に遊べるかな?って気持ちで買うことにしました。
息子も初めて挑戦した日はゴールするのが精一杯といった感じでしたが、慣れてくるうちに「あっ、あそこにライオンがいる!」、「こっちに鳥がいるっ!」なんて発見しては喜ぶようになりました。
よくある“迷路”って平面でのっぺらしていて、一度解いてしまうとそれっきりというものが多いのですが、この“迷路”シリーズは何度でも遊べるというか、やればやるほど発見があったり、細かい描写に感動したり、作家のイタズラとも思える仕掛けにクスッと笑ったりと、とにかく何度でも開きたくなるわけです。
何度もヾ読んでも発見があって楽しい絵本と云えば、“バムとケロ”シリーズだったり、“森の絵本”、“もりのかくれんぼう”なんかもそうですが、我が家ではしばらくこの“迷路”シリーズに親子でハマリそうな気がします。
布団の中での読み聞かせといえば上を向いてするものでしたが、最近はうつ伏せ姿勢が多くって、腕がつらくなってきて寝に入いるというスタイルになりつつあります。
これはもはや読み聞かせではなく、ゲームですね?!
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自信を持っておすすめしたい 4歳の息子のお気に入り  投稿日:2008/01/11
さむがりやのサンタ
さむがりやのサンタ 作・絵: レイモンド・ブリッグズ
訳: すがはら ひろくに

出版社: 福音館書店
小学生の時に買ってもらった絵本に出会えました。

でも長い時間を経て読み返すと、持っていたイメージど随分違っていたのに驚きました。

例えば、サンタがブツブツ独りごちたり、寒くてももひき履いたり、家に鍵をかけたりと、とても人間くさいんだけれども、いざソリに乗って空に飛び上がるとやっぱり本当のサンタなんだと再確認するんです。

郵便屋さんと声交わしちゃっていいの?大丈夫なの?、その家はまだ人が起きてるから気をつけてっ!なんて思った時にはもう絵本の世界に入り込んでしまっているんですね。

プレゼントを配る合間に夜食を摂る場面の、穏やかに流れる時間はなんとも言えず良いです。

配り終えての帰り道、お日さまが出てくる頃にはソリの上で居眠りしちゃったり、やっとこさ帰り着いて、入った風呂がとても気持ち良さそうで、「お疲れ様っ!」って声掛けたくなっちゃいます。

1974年の作品というのに全く古さを感じさせない(どころか新刊でも納得してしまいそうな)作品です。
漫画のように小間割りしているのに絵やセリフが飛び出している斬新な作りも良いですが、なにより最後のサンタの一言がドキッとしますがとても好きです。
こちらから覗き見ていたはずなのに、実はサンタはわかっていたんだねってオチがとても良いです。

この絵本は今、4歳の息子のお気に入り絵本棚に並んでいます。
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自信を持っておすすめしたい 家の中を探検しているような気になれます  投稿日:2008/01/10
えんぴつたろうの三つのぼうけん
えんぴつたろうの三つのぼうけん 作: 佐藤 さとる
絵: 岡本 順

出版社: 講談社
挿絵の少ない絵本ですが、うちの息子4歳は身近な道具“えんぴつ”のお話しということもあるのでしょうか、最近はお絵描きや、かなの練習も兼ねたお手紙を書くこともあり“えんぴつ”と触れ合うことも多いせいでしょうか、何度も、「読んでっ!」と持って来ました。

僕は僕で、ちょうど岡本順さんの絵にハマっていたこともあり、その縁で初めて佐藤さとるさんと出会うことができました。(僕は小さい頃佐藤さとるさんを読んだ・読んでもらって記憶が無いです…そんな人は珍しいですかっ!?)

佐藤さとるさんといえば、“ゆわかし”がおしゃべりしたり、家の中でモノたちが冒険するというのは定番のお話しのようですね。

読み進めて行くうちに、自分たちも小さくなって家の中を探索しているような錯覚というか、お話しに入り込んでしまったような気になれるファンタスティクなお話しです。

この“三つのぼうけん”をたまたま図書館で借りて息子も僕も気にり、絶対我が家のコレクションに加えたいと思ったんですが、どうも絶版になっているようですね。

三篇の“えんぴつたろうのぼうけん”を読めるのはこの本だけのようですものね、“復刻”“再販”を身を削る思いで待ちたいと思います。
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