谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語
かむもかまぬも神だのみ めちゃヘンな早口ことば(小学館集英社プロダクション)
これ、言える? 言えたらヒーロー! みんなで遊べる! 一瞬で噛んじゃうヘンテコ早口ことば!
絵本紹介
2023.12.22
年越しやお正月は、日本で昔から大事にされてきた伝統文化。子どもたちに受け継いでいきたい!と思う反面、家族のかたちも多様化しているなかで、すべての正月行事を行うのは難しいところ。
しかし! 絵本では古き良き時代のお正月を体験できます。大掃除や餅つき、おせち料理やお雑煮に正月遊び。年末年始に読めば、よりいっそう楽しめるお正月絵本を集めました。
「10ぴきのかえる」たちは大掃除、「ようかいむら」や「おせち一家」はにぎやかに初詣、「14ひき」のみんなは家族総出でお餅つき。お正月ならではの「七福神」や「十二支」も、実は子どもの関心が高いジャンル。意外と曖昧なおせち料理の名前や冬の行事も、この機会に覚えちゃいましょう。童心にかえって、子どもと一緒に昔遊びを楽しむのもいいですね。帰省先で、祖父母世代とのコミュニケーションにも役立ちます。
お正月の絵本には新年をことほぐ言葉があふれているので、読むだけで幸せな気持ちになれることまちがいなし。いつもと違う「ハレの日」の空気をお子さまにも感じてもらえるはずです。新しい年の始まりを、明るく楽しく迎えられますように。
みどころ
さあ、おもちつきが始まるよ!
最初はぼくがおもちつき。ぺったんぺったんしていると、
もちもち、もっちり のびてのびて…
おもちは、かわいいうさぎになっちゃった。
お次はわたしがおもちつき。こねこね ぺったんしていると、
もちもち、もっちり、のびてのびて…
おもちは、大きなしろくまになっちゃった。
おじいちゃんがつくと、なにになるかな?
石津ちひろさんの愉快な言葉のセンスで、餅つきの様子が見事に表現されていきます。声に出して読むと、威勢がよくて楽しくて、元気が出てきますよ。
村上康成さんのイラストは、ユーモラスで臨場感たっぷり。餅つきは身体をいっぱい使う大変な作業なのが伝わってきますね。合いの手を入れるネコの表情もかわいいのでご注目を!
こうやって魔法のようにもちもちの美味しいお餅ができると知っていると、お正月に食べるお餅がいっそう美味しくなりますね。おじいちゃんおばあちゃんとも一緒に楽しめる、お正月ならではの絵本です。
この書籍を作った人
1953年愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。3年間のフランス滞在を経て、絵本作家、翻訳家として活躍中。『なぞなぞのたび』(フレーベル館)でボローニャ児童図書展絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で日本絵本賞、『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社)で三越左千夫少年詩賞を受賞。訳書に『リサとガスパール』シリーズ(ブロンズ新社)他多数。
この書籍を作った人
1955年、岐阜県生まれ。創作絵本をはじめ、ワイルドライフアート、オリジナルグッズなどで独自の世界を展開する、自然派アーティスト。「ピンクとスノーじいさん」(徳間書店)、「プレゼント」(BL出版)、「ようこそ森へ」(徳間書店)で、ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞、「ピンク!パール!」(徳間書店)で、ブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌、「なつのいけ」(ひかりのくに)で日本絵本賞大賞、「999ひきのきょうだいのおひっこし」(ひさかたチャイルド)が2012ドイツ児童文学賞にノミネートなど国内外で高く評価されている。主な作品に「星空キャンプ」(講談社)、「さかなつりにいこう!」(理論社)、「石のきもち」「くじらのバース」(ひさかたチャイルド)、新刊「どろんこ!どろんこ!」(講談社)など多数ある。伊豆高原と石垣島に、村上康成絵本ギャラリーがある。
みどころ
季節感あふれる自然を背景に、14ひきの様子をじっくり眺めながら読んでいくのが楽しみな「14ひきの」シリーズ。12冊目のテーマは「おもちつき」。お正月にぴったりな内容ですね。
朝早くから準備が始まって、一日かけておもちを味わうまでが丁寧に描かれていきます。「おもちつき」の準備ってどんなことをするのでしょう。お米の下準備や、ついたおもちをのす方法、おもちのつき方までしっかり分かります。へぇー、うすの下にわらのざぶとんをしくんだ……なんて発見もいっぱい。
もう読者にお馴染みの、いっくんからとっくんまで子ども達が、それぞれ何をしているのか目で追っているうちに、気分はすっかり家族の一員。こんなにうきうきする行事を家族でできるなんて、やっぱり大家族って素直にうらやましくなってしまいますよね。
みどころ
「みんなあつまって!」
かまぼこさんがよんでるよ。
くろまめさーん、くりきんとんちゃん、だづくりさんにこぶまきくん。
「はーい」「ころころ」「ころん」「すいすい」
みんなが元気にお返事しながらあつまってきましたよ。
だてまきさんに、元気でぷりぷりえびちゃんも。
「くるくる」「ぐるぐる」「ぴょーん」
ほらほら、重箱にはおせち料理の仲間たちがたくさん。
最後はつめてつめて、かまぼこさんがはいったら。
「はい!みんなそろったよ」
真珠まりこさんが描く、可愛い可愛いおせちの絵本。
一緒にお返事しながら、それぞれのキャラクターをおぼえてあげてね。
みんなそれぞれに、色々な願いが込められているんですよ。
さあ、おせち料理が完成しました。
「あけましておめでとう!」
楽しく美味しくいただいて、幸せを願いあってくださいね。
最後には、みんなで遊べるくりきんとんちゃんの福笑いもついていますよ。
この書籍を作った人
神戸生まれ。神戸女学院大学卒業後、大阪総合デザイン専門学校の絵本科及びニューヨークのパーソンズデザイン学校で絵本制作を学ぶ。アメリカで出版されたはじめての絵本"A Pumpkin Story" は、後に『かぼちゃものがたり』(学習研究社)として日本でも出版された。絵本「もったいないばあさん」(講談社)シリーズで、第15,16,18回けんぶち絵本の里大賞及び第20回けんぶち絵本の里びばからす賞受賞。現在、「もったいないばあさんのワールドレポート展」を開催、現在、環境省・地球生きもの応援団メンバー。作品は、他に『おべんとうバス』『おでんのゆ』(共にひさかたチャイルド)、『ハートリペアショップ』(岩崎書店)『チョコだるま』(ほるぷ出版)など。
出版社からの内容紹介
子どもの頃から七福神に親しみ、寿老人(じゅろうじん)の人形で遊んでいたという柳原先生に、このたび七福神の絵本を描いていただきました。コピーライターのみきつきみさんの言葉も調子よく、子どもは呪文のように覚えてしまうかも? 福々しい神さまの笑顔にこちらの頬もゆるみ、思わず周りの人にもすすめたくなってしまう絵本です。
この書籍を作った人
1931年、東京に生まれる。京都美術大学卒業後、サントリーに入社。キャラクター「アンクルトリス」を考案し、宣伝美術で活躍。電通賞等、受賞多数。切り絵で描いた絵本「かおかお どんなかお」「のりもの いっぱい」等のファーストブックは、赤ちゃんから大きな支持を得ている。
出版社からの内容紹介
くーすかと気持ちよく冬眠していた10ぴきのかえるは、「ぺったんぺったん」ねずみのもちつきの音で目をさましました。どうやらおしょうがつのしたくをしているようです。「ぼくたちも、おしょうがつのしたくをしようよ」「けろろん、さんせーい!」さっそく、10ぴきのかえるは大そうじをはじめました。「さあさあ、おつぎはもちつきだ」「まだまだ、まだまだいそがしい」「いそがしいけど、おもしろい」つぎはおせち作りにコマ作り……。10ぴきのかえるは、無事におしょうがつをむかえることができるのでしょうか。
この書籍を作った人
1938年、東京都生まれ。第1回日本童話会賞、詩集『山が近い日』(理論社)で第13回野間児童文芸賞推奨作品賞を受賞。主な作品に、「10ぴきのかえる」シリーズ(絵:仲川道子/PHP研究所)、「ころわん」シリーズ(絵:黒井健/ひさかたチャイルド)、『クリスマスにくつしたをさげるわけ』(絵:ふりやかよこ/教育画劇)『くっきーだあいすき』(絵:岩村和朗/金の星社)などがある。2019年死去。
この書籍を作った人
1948年、東京都生まれ。主な作品として、絵本に「パオちゃん」シリーズ、「10ぴきのかえる」シリーズ(ともにPHP研究所)、『ころちゃんはだんごむし』をはじめとする「かわいいむしのえほん」シリーズ(童心社)、紙芝居に「コッコおばさん」シリーズ(童心社)などがある。
みどころ
夜の雪もやみ、元旦の朝をむかえます。
ねずみたちが、年のいちばんはじめに汲む水「若水(わかみず)」を汲み、この水でお雑煮をつくります。
ねずみ、うし、とら、うさぎ、たつ、へび……みんなきちんと着物を着込み、膝の上に手を置いて。
十二支そろって……あけましておめでとうございます。
さあ、新年です。
きらびやかな何段ものお重に詰められたお節料理。
鏡餅にやってくる年神さまにご挨拶をし、初詣へ。
十二支の動物たちは、羽根つき、凧揚げ、すごろく。百人一首に、書き初めと思い思いに楽しみます。
そして、神さまに供えるのと同じお餅を、鍋で煮込んだお雑煮をいただきます。
作者・川端誠さんによると、お雑煮は、神さまにお供えする同じお餅を食べることで、一年の力を授かろうとしたものだとか。
お雑煮をつくる火を大切にするため、他の煮炊きをしないように年末に重詰めにしたのがお節料理。
年末につくるのがお節で、年始につくるのがお雑煮。
だから正月の祝いの膳の主役はお雑煮なのだそうです!
絵本からは、ぴんとはりつめた年始の空気、清冽な水、お正月のとくべつな気配が伝わってきます。
川端誠さんと言えば多くの絵本の本文を、彫刻刀で彫っています。
本書も彫った文字がとても素朴で味わい深いです。
最後は白い雪の中、しめ飾りを外し、朱塗りのお膳をきれいにしまい、赤く燃え上がるどんど焼きで締めくくられます。
白と赤色のコントラストといい、十二支の動物たちの生き生きとしてユーモラスなにぎわいといい、作者が愛する日本のお正月文化を、ページのすみずみまで余すところなく描こうとする姿勢が貫かれた素敵な絵本です。
この書籍を作った人
1952年新潟県生まれ。出版社ごとにテーマや表現方法を変えて、多様な世界を展開している。『鳥の島』で絵本にっぽん賞受賞。ライフワークの『落語絵本シリーズ』(クレヨンハウス刊)、『風来坊シリーズ』『お化けシリーズ』(BL出版刊)など、著作多数。絵本研究家としても知られ、絵本作家ならではの的を射た絵本解説も好評。
出版社からの内容紹介
お正月の準備に追われる箱田さんちの重箱の中では、“おせちいっか”のみんなも大忙しです。ふたごのかまぼこ、こうちゃん、はくちゃん、だてまきママに、くわいパパ、えびばあちゃんに、たたきごぼうじいちゃんたちのみんなは、年越しそばを食べると初詣へ。「たべもの神社」の境内は、おぞうにいっかやおすしいっかなどの、いろいろ食べ物たちで大賑わい! おせち料理の由来もわかる、楽しいお正月絵本です。
この書籍を作った人
絵本作家。1978年生まれ、埼玉県出身。武蔵野美術短期大学卒業。主な絵本に、『ごめんやさい』『おしえてくやさーい』(おやさい生活えほんシリーズ/ひかりのくに)、『おさんぽのおやくそくだもの』(文・きだにやすのり/あかね書房)、『おせちいっかのおしょうがつ』(佼成出版社)、『なっとうぼうや』(学研プラス)、『ごはんのとも』(文・苅田澄子/アリス館)、『おだんごねこさま』(文・令丈ヒロ子/岩崎書店)、『いちごサンタ』(文・大塚健太/kodomoe2021年12月号付録絵本)など。食べ物と子育てをテーマにしたユーモアあふれる絵本を描いている。
出版社からの内容紹介
ようかいむらにお正月がきました。ぬらりひょんのぬらりんと、つぺらぼうののっぺぺが、初もうでで神様におねがいごとをしてます。いえに帰ると、おせち料理や楽しい遊び、獅子舞におもちつきがまっていました。そして…。
この書籍を作った人
大阪府堺市生まれ。魚座。大阪芸術大学デザイン学科卒業。(株)京田クリエーション入社。2001年、2003年、2006年、2011年ボローニャ国際絵本原画展入選。明治「マーブル チョコレート」キャラクターの「マーブルわんちゃん」、兵庫県西宮市観光キャラクター「みやたん」など、多くのキャラクターデザインを手がけるとともに、イラストレーターとしても活躍している。その他の主な作品に、『怪談レストラン』シリーズ(童心社)の装丁・挿し絵、『おはなし・くろくま』シリーズ『わくわく・くろくま』シリーズ(ともにくもん出版)、エッセイ集『キャラクターデザインの仕事』(大日本図書)『うごくくるまえほん 』(ミキハウス)など。見た人を元気にする作品づくりがモットー。
みどころ
幸せいっぱい福いっぱい。大人気「おふくさん」シリーズに、12ヶ月の伝統行事を紹介する歳時記えほんが登場しました!
山の奥深くにある家で、ふくふくにこにこ仲良く暮らすおふくさんたち。むつきさん、きさらぎさん、やよいちゃん……。みんな月にちなんだ名前を持っています。これまで10人だったおふくさんたちですが、みなづきさんとながつきさんが長旅から帰り、ようやく12人揃いました。なかよしのおにさんに、順番に自己紹介をはじめます。
1月はむつき(睦月)。年の初めに集まって、仲睦まじく過ごす月です。1月1日の元旦、1月7日の七草粥、1月11日ごろの鏡開きがあります。おふくさんたちはこたつを囲み、それぞれおせちを食べたり、福笑いや書き初めを楽しんでいます。おふくさんのおうちでは、お年玉のことを「おふくだま」というようです。
続いて2月(如月)は節分、3月(弥生)はひなまつり、というように、四季のうつりかわりとともに、それぞれの月の定番行事や風物詩、季節の食べ物などが紹介されます。旧暦の名の由来や大切にしたい行事の知識が、自然に学べるというのがいいですね。夏祭りにおつきみ、紅葉狩りにクリスマス……。おふくさんたちの12ヶ月はとても充実しています。
眺めているだけで縁起が良さそうな、見どころ満載の1冊。服部美法さんの幸福感いっぱいのイラストを、ページの隅々まで楽しんでください。ぼそっとつぶやくおふくさんたちのセリフも楽しいですよ。日本の風情を感じながら、大いに福を呼び込んでくださいね。笑うかどには福来る。さあ、おふくさんたちと一緒に、「いちねんわらってすごしましょ」!
この書籍を作った人
三重県生まれ。大杉華水氏に師事し、伊勢型紙を学ぶ。子どもの本の専門店「メリーゴーランド」(三重県四日市市)主宰の「絵本塾」に参加。絵本作品に『おふくさん』(大日本図書)、「もりのちいさな はいしゃさん」シリーズ(文・上平川郁里/山画廊)、『つきに いった うさぎの おはなし』(学研)などがある。
出版社からの内容紹介
春は梅の花でおままごと,夏には梨の実とり,秋の楽しい運動会,そして深い雪の中で迎えるお正月――東北地方の農村の素朴な暮しと自然を,いたずらっ子のたけちゃんを中心に描きます.
この書籍を作った人
1907年埼玉県生まれ。1951年に『ノンちゃん雲に乗る』で文部大臣賞受賞。1953年児童文学に貢献したことにより菊池寛賞受賞。童話に『三月ひなのつき』『山のトムさん』、絵本に『くいしんぼうのはなこさん』『ありこのおつかい』(以上福音館書店)、翻訳に『クマのプーさん』『たのしい川べ』(以上岩波書店)など多数。
出版社からの内容紹介
小学校の国語の教科書にも出てくる昔話「かさじぞう」が英語と日本語の両方で楽しめます。
慶応大学・大津由紀雄教授も推薦!!
「日本語と英語、絵、そして音声素材も練って練って作られています。英語学習教材としても効果を期待できます。」
小学校英語の教材としてもおすすめです。
●日本語/中村とも子
●英語/鈴木小百合
●絵/本多豊國
●CD収録時間/24分
(英語・日本語一文ずつ交互15分/英語のみ9分)
●ページ数/24
出版社からの内容紹介
日本の伝統行事をつたえ、季節感をもつ子に育てる
四季折々の様々な行事を、ひと月ごとにかわいいイラストでわかりやすく解説します。お正月やひな祭りなどの身近な行事に加え、若水や天神講など、子どもにつたえたい行事も紹介。行事にまつわる食べ物や草花を知ることで、季節の変化も感じられる1冊です。
出版社からの内容紹介
12月から2月の「冬」の行事を幼児にもわかりやすく紹介した絵本。主な行事とそれにまつわる内容を入れた季節ごとの絵本です。12月になぜ大そうじをするのか、お正月になぜおせち料理をつくるのかなど、おとなも知らない日本の伝統行事を小さな絵本にまとめました。1見開きを「ひと読み」1分で読めるので、飽きずに読んでいるうちに季節と行事について無理なく学べます。
出版社からの内容紹介
『だるまちゃんとてんぐちゃん』『からすのパンやさん』などの著作で、子どもたちに大人気!
かこさとしが贈る、楽しくなつかしい“子どもの遊び集”復刊!!
絵本作家として、人気の高いかこさとし。子どもの遊びを観察し続け、常に子どもの気持ちになって作品を作り続けている著者が、数々の遊びをジャンル別に絵と文で紹介。誰でも知っている遊びから、世界各国の遊びまでを網羅した、楽しいシリーズ絵本です。どの巻にも、かこさとしの優しく明るい「子どもたちへのメッセージ」が込められています。
そして全5巻を揃えると、ちょっとした楽しい仕掛けが。かこさとしのユーモアあふれる<あそびの本>をお楽しみに!
▼内容
せっせっせ/ハンカチあそび/花のわ花かざり/むしのわらべうた/おふろあそび/まちがいさがし/あかちゃんあそび/だるまさんあそび/おとぎのくに/絵さがし/わがやの室内オリンピック ほか
※本書は、1970年・童心社刊『かわいいみんなのあそび』を底本に復刊するものです。
※上記カバーデザインはオリジナル刊行時のものであり、今回の復刊版とは異なります。
この書籍を作った人
加古里子1926(大正15)年福井県武生町(現・越前市)生まれ。1948年東京大学工学部卒業。工学博士。技術士。民間化学会社研究所に勤務しながら、セツルメント活動、児童文化活動に従事。1959年から出版活動にかかわり、1973年に勤務先を退社後、作家活動とともに、テレビニュースキャスター、東京大学、横浜国立大学などで児童文化、行動論の講師をつとめた。また、パキスタン、ラオス、ベトナム、オマーン、中国などで識字活動、障がい児教育、科学教育の実践指導などを行い、アメリカ、カナダ、台湾の現地補習校、幼稚園、日本人会で幼児教育、児童指導について講演実践を行った。『だるまちゃんとてんぐちゃん』『かわ』(福音館書店)、『からすのパンやさん』(偕成社)、『富士山大ばくはつ』(小峰書店)など、500冊以上の児童書の他、『伝承遊び考』(全4巻・小峰書店)など著書多数。土木学会著作賞、日本科学読物賞、児童福祉文化特別賞、菊池寛賞、日本化学会特別功労賞、神奈川文化賞、川崎市文化賞、日本児童文学学会特別賞、日本保育学会文献賞、越前市文化功労賞、東燃ゼネラル児童文化賞などを受賞。
文:栗田奈緒子 編集:木村春子