野村萬斎氏(狂言師)推薦! 『「狂言」を通して、表現の楽しさを子どもたちに伝えたい――。この「狂言えほん」シリーズが、小さな子どもにとっての最初の一歩になれば、私もうれしいです。』
〜「しどうほうがく」は、こんなお話です〜 ある日、いばりんぼうの殿様が、太郎冠者(かじゃ)を呼びつけて言いました。「今日、わしはお茶の会に行く。すぐにおじさんのところに行って、お茶と刀と馬をかりてまいれ。」おじさんがかしてくれた馬は、誰かがせきをすると暴れだすくせがあり、「しどうほうがく」という呪文をとなえると静まるという、変わった馬でした。急いで帰った太郎冠者を、殿様は「遅いぞ!」と叱りつけ、馬にまたがります。太郎冠者が腹いせに、「コホン、コホン」とせきをしてみると……。
咳をすると暴れ
「しどうほうがく」と唱えると鎮まるという馬を使って
ワガママな殿様をやり込めるお話。
「しどうほうがく」は「止動方角」と書くそうです。
聴きなれない言葉で、漢字を見てもピンと来ません。
狂言の舞台では、もっと長い呪文のようですが
わかりやすいように簡略化しているようです。
動きのあるお話ですので
読むのは少しコツがいりそうですが
ハマればオオウケしそうな予感。
いままで興味のなかった狂言にも
興味が出てきました。
我が家では
裏表紙の大オチがツボでした(*^_^*) (やこちんさん 40代・ママ 女の子9歳)
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