縁側からおはぎが1つころころころ…… なんと、それはおはぎの赤ちゃん。庭の小さな生き物たちはその子を育てることにしました。
★作者のやぎたみこさんのコメントをご紹介します!
なぜ「おはぎ」を題材にした絵本を描こうと思ったのかとよく聞かれるのですが、実は、前作、前々作が夏の絵本だったので、今度は季節を変えて秋の絵本を作りたいと思い、「秋」で一番に連想したのが「おはぎ」だった、という現実的な理由からです。 まず、「おはぎちゃん」というキャラクターを考えました。そのとき、おはぎが話したり歩いている姿が想像できなかったので、赤ちゃんにすることにしました。そして、前作「もぐてんさん」で場面のはじっこに描いたカナヘビを気に入っていたので、おはぎちゃんの育ての親になってもらい、また、和菓子であるおはぎちゃんが、そこに存在するためには、人間との関わりが必要なので、舞台を老夫婦の庭に決めたのです。 設定を決めると、自然にお話しが進み始めました。うっかりもののおじいさんと、おおざっぱな性格のおばあさんの庭で、カナヘビ夫婦を中心にいろんな生き物たちから、とびきりの愛情を受けてすくすく育つおはぎちゃん。おすわりをしてハイハイをして、かなりだいたんに庭の中で遊んでいるけど、老夫婦は全く気がつきません。それに、おじいさんのうっかりのおかげで庭の生き物さえ知らないような、もっとすごいことが起こっています。私はいつか、老夫婦がこの事実に気がつく時が来ると思っています。その時どんなに驚いて、その先どんな暮らしが始まるのか、とても楽しみです。
おじいちゃんのお箸から、おはぎがころころころ・・・転がった!
「おはぎちゃんやーい」と呼ぶおじいちゃん、可愛らしいです。
転がったおはぎは、赤ちゃんおはぎ。
絵本の中へ、そっと手を差し伸べおはぎちゃんをすくってあげたくなりました。
おはぎは色も良く、あずきの皮が所々に見られてとっても美味しそう。
てっきり(食べられちゃうのかな?)と思ったのですが、虫たちが力を合わせるのです。
おはぎちゃんが、人間の赤ちゃんのように動いたり
言葉をしゃべったりするのが可笑しくて吹き出してしまいました。
おはぎちゃんと、長女の姿が
子供たちと、長男&次男の姿がダブりました。
虫もリアルではなく可愛らしいので、虫の苦手な私も大丈夫でしたよ。
ただ、床の下にいるあの大きなものは・・・人間のような顔なので少々苦手です。
老夫婦が、縁側で仲睦まじく和菓子を食べる姿。微笑ましいものがありますね。
「おじいちゃん、一体何個落としているの?」とツッコミたくなりましたが
私も、将来旦那とこういうふうに一緒にいられたら良いなぁと思いました。 (キャッティーさん 30代・ママ 男の子5歳、男の子3歳、女の子0歳)
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