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固く結ばれた絆
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投稿日:2012/11/04 |
コウくんが大事にしているどんぐり。
『ケーキ』と名付けられたそのどんぐりの目線で描かれていく絵本です。
コウくんは大切にしているどんぐりと、いつも一緒です。
どこかに飛ばしても、おしりに書かれた『ケーキ』という名前を見つけてすぐに探し当ててくれます。
でもそんな時、コウくんは森の中で木の実を拾っている最中に、知らず知らずのうちに『ケーキ』を落っことしてしまい…?
どこに行くにも一緒でどんぐりを大事に思っているコウくんと、大切にされていることをが嬉しくて、コウくんのことが大好きなどんぐり――異種族ではありますが、その間にははっきりと二人の絆が感じられました。
森で落っこちた『ケーキ』は見つからないまま、それでもコウくんのことを見守り続けます。
コウくんもどんぐりを忘れてしまったかのようにだんだん成長していきますが、本当は覚えていたんですね。
そのことがわかった時には、胸が熱くなりました。
ラストの『うれしいことです うれしいことです』という表現に、どんぐりのすべての気持ちが表現されていると思います。
子供にも大人にもさわやかな感動を与えてくれる絵本、おすすめです。
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透明感のある絵にうっとり
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投稿日:2012/11/04 |
『どろぼう』という単語を聞くと、怪しげなおじさんがほっかむりで頭を覆って、地味で目立たない服を着て大きな袋をかつぎ、きょろきょろしながら人目を気にしている――というイメージを思い浮かべてしまいますが(あくまで私の偏ったイメージですね、ゴメンナサイ(笑))、こちらの絵本に出てくるどろぼうは、まったく違います。
このどろぼうは、白い髪の毛をつんつんにとがらせ、大きな灰色の目をしていて、ハンカチーフ・ドレスを着て絹の靴をはいた可愛らしい女の子の姿をしているんです。
しかも盗むのは、子供達の涙だけ。
気づかれないようにこっそり盗みだした涙は、背中にしょったザックの中で宝石になります。
そしてその涙が何のために使われるかというと…?
ここからは読んでみてのお楽しみ。
でも、想像もつかない活用法ですよ。
なんとも夢のあるお話ですが、幻想的で透明感のある絵がお話を盛り立ててくれます。
一年中で月が一番きれいに見える今の時期にぴったりの絵本です。
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反省することの大切さ
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投稿日:2012/11/04 |
ポンテとペッキはふたごのねずみ。
野原に遊びに出かけた二人は、大きな大きなプリンを見つけます。
夢中で食べ始めたペッキのところには、バッタやリスがやってきて、プリンをどうするか話し合うことに。
このプリン、一体誰のものなのでしょうか?
クレヨンや色鉛筆で描かれたような絵がすごく色鮮やかで、ふたごのねずみ達も可愛かったです。
プリンの持ち主とその使い道を知った時、プリンを食べてしまったこと・後から食べられるように隠そうとしていたことをペッキが正直に告白して泣き出したところでは、本当に心から反省していることが伝わってこちらまで胸が痛くなりました。
過ちを犯すことは誰しもあります。
でもそのことを反省して謝罪することは何より大事なことなのだと、子供達に向けてのメッセージが含まれているように感じられました。
最後のあたりでペッキに笑顔が戻り、ほっとしました。
こっそり隠れて食べるプリンより、みんなで食べたプリンの方が何倍もおいしいよね。
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ひょっとして、大物!?
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投稿日:2012/11/04 |
ヤマダさんは一人ぼっちで、何もすることがありませんでした。
そんなある日自分のうちに庭があることを発見したヤマダさんは、庭を歩いてみることにします。
すると、池には人魚がいて…?
このヤマダさんという人物が謎そのものです。
天然なのか病的に忘れんぼうなのか、彼に一体何が起こったのかと心配になるくらい、いろんなことを忘れているのです。
池で出会った人魚のルルと庭を散歩するうちに、「そうだったそうだった」と次々思い出していくのですが、その内容というのがどれもすごい!
嵐の海辺で怪獣に襲われていた人魚を助けたり、決闘の相手と待ち合わせていたり、ライオンのトゲを抜いてやったり、岩の下敷きになっていた魔女を助けたり――。
その過去がわかればわかるほど、ヤマダさんという人物がわからなくなってきます。
温厚な顔してるけど、ヤマダさんって実は大物なのかもしれない――そんなふうに思ってしまいました。
とりあえずお話はハッピーエンドで終わるのですが、まだまだヤマダさんの隠された過去がありそうで気になるところです。
お話は絵本サイズですが、ふりがなのない漢字が多いので、お母さんが読み聞かせしてあげることをおすすめします。
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不思議なおばけ
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投稿日:2012/11/03 |
私が子供の頃に持っていた、お気に入りだった絵本のひとつです。
ふと思い出して、我が子にも読ませてみました。
バーパパパは庭の土の中から生まれたおばけです。
でも生まれた庭のおうちのお母さんは、「大きすぎるから、うちへおいとくわけにはいかないわ」と言います。
行き先のないバーバパパは動物園へ行くことになりますが、そこも追い出されることに。
どこにも行くところがなくなった時、「家事だぁー!」という叫び声が聞こえて…?
改めて読み返してみると、疑問に思うことが多々ありました。
バーバパパが土の中から生まれたということ。
おばけだというのに、昼間でも平気だということ。
街中をうろついていても、誰も怖がらないこと――などなど。
子供の時はすごく素直にお話を受け入れていたんだなぁと、実感しました。
はじめのうちはみんなから認められず一人ぼっちのバーバパパでしたが、なんにでも姿を変えることができるという特技を生かして人助けをすることによって、徐々に受け入れられていく様子が子供心にも嬉しかったのを覚えています。
最後のページ、バーバパパが家の庭から上を見上げて手を振っている場面が、お話の行く末を見守っていた私達読者に向かって手を振っているようで大好きです。
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身近にあるからこそ、大切なもの
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投稿日:2012/11/01 |
『こびとづかん』の作者でもあるなばたとしたかさんの作品が、他にもあると絵本ナビで知った私。
娘に教えてあげると、学校の図書室で借りてきました。
なんでも予約しないと手に入らなかったそう。
やっぱり子供に人気があるんだなぁと感心させられました。
ページを開くと『こびとづかん』同様そのキャラクターの濃厚さに圧倒されましたが、読み始めるとどんどんいーとんの世界に引き込まれていきました。
お手伝いからの帰り、こぶた(?)のいーとんがペットのプイドルと歩いていると、怪しげなおじさんに出会います。
「なんでも欲しいものが木になる種『カナイダネ』はいらないかな。願いがかなう代わりに、君の一番大切なものがなくなるけど、それでもいいかい?」
いーとんは喜んでその種をもらい、ケーキがたくさんなる木をお願いします。
でも、一緒にいたはずのプイドルがいなくなって…?
絵本はそれほど厚くないのに内容はぎっしりで、まさに大冒険と呼ぶにふさわしいお話でした。
いつも身近にいるからこそ気がつけなかった一番大切なもの。
それに気づいた時いーとんは、大切なものを取りもどすため危険な冒険の旅に出るのです。
ラストではほろりとさせられるシーンも。
読んで納得の冒険活劇でした。
脇役として一瞬しか登場しなかったキャラクター達も、個性たっぷり。
また違うお話の主人公として登場してくれないかなぁ。
個人的には、オバァーニーさんの若い頃のお話なんて読んでみたいですね。
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好きこそものの上手なれ?
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投稿日:2012/10/28 |
おにぎりが大好きなあまり、おにぎりがいうことを聞いてくれるところまで仲良くなってしまったハルタくんがとにかくすごい!
なにしろハルタくんが「おにぎり おにぎり ○○になーれ」と唱えさえすれば、おにぎりが増えたり大きくなったり、変身までできてしまうのですから。
食べる側と食べられる側といえば相反する関係のように思えますが、きっとおにぎりの方もハルタくんのことが大好きで、揺るぎない信頼関係があってこそなんでしょうね。
こうらの代わりにお皿があって、それぞれおにぎりが乗っているおさらがめ達も本当にユニーク。
そんなおさらがめの国で暴れているタコベエをこらしめるため、ハルタくんがおにぎりゆうしゃとして大活躍します。
タコベエをどうやってこらしめるかは読んでからのお楽しみとして、最後に評判になったおにぎり屋さんのおにぎりは一度食べてみたいなぁと思いました。
よく考えたら、これ以上の適役はいませんものね。
読んでみてスッキリするお話でした。
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ほどほどが一番
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投稿日:2012/10/28 |
最近寝る前に、ベッドに入りながらの読み聞かせを楽しみにしている娘。
毎回というわけにはいかないけれど、時間がある時は絵本や幼年童話などをできるだけ読んであげるようにしています。
このお話も、寝る前に読んで聞かせたひとつです。
歩くのが嫌いでどこへ行くにも馬車が必要な王様が、ある日隣の国のお姫様とのお見合い(?)に出かけることになります。
でもそんな時に限って馬がみんな熱を出し車輪にヒビが入って、王様はなんと家来がかつぐはしごに乗って出かけることに。
待てどくらせど現れないお姫様にやきもきしていると、隣の国の大臣が大慌てでやって来ます。
「お姫様がハチに襲われています!!」
そこで王様がとった行動とは…?
歩くのが大嫌いな王様に対して、お姫様は花が大好きで摘み取ることも許さず、花が踏みつぶされないように走り回ることや馬車を禁止しているというなんとも困った人物でした。
両極端な考えを持つ二人は、最初からお似合いだったのかも。
考えを改めたおかげでお互いの国の暮らしもよくなり、国が栄える結果となったのは、何事もほどほどが大事ということをしみじみ実感させてくれました。
今回の騒動がきっかけで、普通のお見合いよりもお互いの良さがわかる結果となったのは間違いありません。
ドタバタ騒動の後のハッピーエンドにほっこりできますよ。
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便利で不思議な卵
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投稿日:2012/10/27 |
風邪をひいてお医者さんへ行く途中、ぼくは生け垣の下に卵を見つけます。
なんの卵かな?家へ持って帰って、温めてみようっと。
そう思って卵をセーターの中へ突っ込むと――あれあれ、不思議。
ぞくぞくしてたのが治って、代わりに卵が青くなり震えていました。
ぼくが拾ったのは、不思議な身代わり卵だったのです。
すごいのは、身代わり卵が吸い取ってくれるのが病気だけではないということ。
お母さんの怒りも、じんましんなどの体調不良も、殴られた痛みもぜーんぶ引き受けてくれるんです。
いいなぁ…うちにも一個ほしい!!娘と顔を見合わせて声を上げてしまいました(笑)
吸い取った痛みや症状に合わせて色まで変わってるし、夜にはいびきをかいて寝たりして、なんとも不思議で人間っぽい。
卵が大人になる場面では、ちょっとしたドキドキ感も味わえますよ。
新しくお目見えした身代わり卵の行き先が気になる終わり方でした。
その卵、うちにください!って立候補しちゃいそうです。
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かわいい手作り帽子屋さん
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投稿日:2012/10/24 |
親子そろってつちだのぶこさんの絵本のファンです。
でも、この『カリカリのぼうしやさん』だけはまだ手に取ったことがなかったのですが…デビュー作だったんですね、失礼しました。
カリカリさんは、はりねずみの帽子屋さん。
お店はいつもにぎわっていて、カリカリさんは毎日大忙しです。
今日も注文された帽子を作っていたら、夜遅くなってしまいました。
布団に入ってうとうとしだした頃、お店にお客さんがやって来ます。
そのお客さんとは、なんとお月様で…?
カリカリさんが帽子屋さんの意地にかけて、お月様にぴったり合う帽子を作り上げるまでが楽しく描かれていました。
でもお月様って、細くなったり太ったりと忙しいでしょう?
そんなお月様のために作られた帽子、工夫が凝らされていてとても可愛かったです。
先に読んだことがある『マニマニのおやすみやさん』も絵がポップでとても愛らしいお話だったのですが、このお店屋さんのお話がシリーズ化されないかなぁとひそかに期待してます。
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