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世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

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のはらなずな

ママ・40代・東京都、男11歳 男6歳

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ひとこと
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のはらなずなさんの声

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自信を持っておすすめしたい 読む人を広い海原に連れ出す本  投稿日:2008/06/03
チムとゆうかんなせんちょうさん チムシリーズ 1
チムとゆうかんなせんちょうさん チムシリーズ 1 作・絵: エドワード・アーディゾーニ
訳: せた ていじ

出版社: 福音館書店
この絵本は、もうすぐ10歳の長男に、数年前サンタさんがプレゼントしてくれた本です。ストーリーもドラマティックで、絵もさすが、アーディゾーニ!長男によると、小さい頃から今まで読んだ本の中で、この本が一番好きなのだそうです。

「やあ、ぼうず、こっちへ こい。なくんじゃない。いさましくしろよ。わしたちは、うみのもくずと きえるんじゃ。なみだなんかは やくにはたたんぞ」

チムは冒険の旅に出て危機に瀕します。その時心の拠り所となるのは父でもなく、母でもなく、“ゆうかんなせんちょうさん”、この物語の中では、両親はあくまでも脇役。これってまさしく子どもの成長を暗示しているように思えませんか。なんだか寂しいけど、そうやって子どもは親離れするのかも、と思いました。

親の庇護から離れ、外の世界を少しずつ歩み始めた頃の子どもの心をグッとつかむ、そんな物語です。
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自信を持っておすすめしたい 私もおねがいしてみたくなりました。  投稿日:2008/06/03
ゆうびんやさん おねがいね
ゆうびんやさん おねがいね 作: サンドラ・ホーニング
絵: バレリー・ゴルバチョフ
訳: なかがわ ちひろ

出版社: 徳間書店
遠くに住んでいるおばあちゃんに「ぎゅっ」とだきしめることを届けたい…そんなコブタくんの想いに応えて、いろいろな動物がHUGのリレーをしていきます。届けてもらったおばあちゃんばかりでなく、届けるゆうびんやさんたちも幸せな気持ちに・・・読んでいる側も思わず笑顔になってしまいます。

もうすぐ10歳になる長男は、HUGを伝えていくこのお話をどんな風に受け止めるかナ?と、実は、読む前ちょっと思ったのでした。『ぎゅっ』とだっこにそろそろ照れが出始める年頃ですし。(HUGの習慣は異文化ですしね。)
でも、とてもいい表情をして聞いていて、読み終わった後「すてきなおはなしだね〜」と言っておりました。一番ウケていたのは、ヤマアラシさんがHUGするところ!痛くないかな〜などと言いながら、声をあげて笑っていました。

最後のページにはHUGが届いた後の、その後のストーリーが絵で語られていてそれがわかった長男は、にっこり。

おばあちゃんを想う「気持ち」という形のないものがHUGのリレーとして伝わっていく…実際には難しいでしょうけど、実現するとHappyだろうな!私もお願いしてみたくなりました。
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自信を持っておすすめしたい 真面目な科学絵本というわけではなく…  投稿日:2008/06/02
シロナガスクジラより 大きいものって いるの?
シロナガスクジラより 大きいものって いるの? 作・絵: ロバート・E・ウェルズ
訳: せな あいこ

出版社: 評論社
4〜5歳から楽しめて、小学生への読み聞かせにもよく、大人もへぇ〜!と発見のある絵本です。守備範囲(対象年齢)広し!

エベレストを100こ積み上げても、地球からみるとちょっとひげがはえたようなもの…というようにさらなる「大きいもの」が比較対象として登場し、どんどんスケールが大きくなっていきます。
この本は、でも至極真面目な科学絵本というわけではなくあちこちにユーモアがあって、そこがまた好き。子どもをぐいぐいひきつけていきます。
先にあげた“エベレスト山を100こ積み上げたもの vs 地球”の対比は、ヒゲ、というよりも、「サザエさんちの波平さんの髪の毛」に見えてしまって、読んでいた私も、ぷぷっと笑ってしまいました。

「大きいもの」のことを考えると、なんだかぐ〜んと背伸びをした時のように気持ちまでゆったり大きくなっていくようでした。
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自信を持っておすすめしたい オーストラリアの森を舞台に  投稿日:2008/06/02
もりのびょういん
もりのびょういん 作: 渡辺 鉄太
絵: 加藤チャコ

出版社: 福音館書店
日焼けしたコアラにアロエの汁を。運動不足のウォンバットにはヨガを。傷だらけのエミューにはキンセンカのクリームとユーカリあぶらを…。もりのびょういんのさるのコイコイとチャイチャイは大忙し!ところがそんな森に、大きな事件が起こります…。

この絵本、次男が大好き。ごっこ遊びで次男はコイコイになり、私はチャイチャイか患者の動物に任命されます(笑)。次男が特に好きなページは、病院の準備で、いろんな器具がずらっと机の上に並んでいるページです。

でもこの絵本では、実際診療が始まってみると、アロマオイルを使ったり、ヨガをやったり、と自然治癒力を引き出すような療法をとられるお医者さん・看護婦さんのようです。「ちちんぷい、いたいの とんでけ!」としてみたり、世間話をしたり…。とってもあったかい感じのびょういんなのです。

オーストラリアの森の物語。遠いかの地からひとわたりの風が吹いてきたような読後感です…。
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自信を持っておすすめしたい バートンが描くもの  投稿日:2008/04/15
ちいさいおうち
ちいさいおうち 作・絵: バージニア・リー・バートン
訳: 石井 桃子

出版社: 岩波書店
この絵本の描くもののひとつが「時の流れ」。朝・昼・夜、春夏秋冬、そして十年百年という年月。そしてこの本自体、子どもの頃これに出会った人が大人になって自分の子どもにまた読むほどの、歳月を重ねています。

その時々いろいろなことを感じさせたりしてくれる本、
『ちいさいおうち』は、まさにそんな絵本です。
たとえば、年月を経るにともなう道路や建物といった環境の変化や、ちいさいおうちの表情の変化に着目してみたり…。
あるいは、絵本の構成に着目すると…絵だけでなく文章まで全体が調和のとれたレイアウト(溜め息…)。 そして、もちろん自然破壊というテーマで読んでみたりすることも。

原書ではちいさいおうちは「She=彼女」で表されているそう。擬人化されたちいさいおうちのこと、私には「こども」を比喩しているように思えるのです。
人工物に囲まれて、昼夜もなく季節も感じられなくなっていく…そんな環境から、再び自然のもとに戻してあげたい、そんなメッセージに思えるのは、私の職業柄(保育士)かもしれませんが。
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自信を持っておすすめしたい 次男にとって、最初の「文学体験」  投稿日:2008/04/05
ちいさなねこ
ちいさなねこ 作: 石井 桃子
絵: 横内 襄

出版社: 福音館書店
この絵本の中で、ちいさなねこはひとりででかけて、子どもにつかまえられそうになったり、大きな犬に遭遇したりします。まだ2歳だったと思います。読んだ後の次男が目にいっぱい涙をためていました。ちいさなねこと一緒になってどきどきし、そしてホッと安堵の涙だったのでしょうか。この絵本は次男にとって、最初の「文学体験」となりました。
こんなにも心を寄せることができるんだ、とびっくりし、次男がいとおしくもなったのであります!

ああ、おかあさんねこの堂々としていること!
1963年こどものともが初出です。まわりの背景…走っている車などはさすがにレトロな感じになっておりますが、おかあさんねこのちいさなねこに対する愛情は少しもぶれず、見据えるような表情にもそれが感じられます。

小さい子ども向けのおはなしにありがちな甘ったるさはなく小気味よい語り口。そこには、石井桃子さんの幼い人に対する敬意が感じられる気がしました。
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自信を持っておすすめしたい 素朴で温かな、とてもすてきな絵本  投稿日:2008/02/07
特急キト号
特急キト号 作・絵: ルドウィッヒ・ベーメルマンス
訳: ふしみみさを

出版社: PHP研究所
★が6つ欲しいくらい、私も息子たちも大好きです。

特急キト号はアンデスの山あいから、山を下り、
ジャングルをぬけ海辺の街まで走る長距離特急。
そんな特急キト号に「ダダダダ!」しか言えないペドロが
乗り込んでしまったから、さあ大変!
またペドロが乗ったオタバロにもどるまで、
数日間かかってしまいます。その間、車掌さんは、
オロオロしながらも親身になって世話をします。

カカオ豆をかわかしているグアヤキルの街の様子は、「まち全体が
おいしい朝ごはんのようなにおいがします。」と表現されています。
他にもステキでユーモアあふれるいいまわしがたくさんあって、
どんどんおはなしにひきこまれていきます。

『マドレーヌ』でお馴染みのベーメルマンスは、南米エクアドルを旅し、
この絵本を作ったとか。
茶色一色ですが、濃淡があるためか 絵に深みがあります。

車掌さんとのラストシーンが、とても印象的です。
エクアドルを去る時のベーメルマンスも、
こんな気持ちだったのかな、と思ってしまいました。
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自信を持っておすすめしたい 歌声が聞こえてくるよ  投稿日:2008/02/01
ふゆめがっしょうだん
ふゆめがっしょうだん 文: 長 新太
写真: 冨成 忠夫 茂木 透

出版社: 福音館書店
冬芽のおもしろさにスポットライトをあてただけなら、ただの科学絵本。
(十分これだけでもユニークな絵本だと思いますが。)
この絵本がスゴイ!と思うのは、やはり長新太さんの文章。
“ふゆめ”を“がっしょうだん”に見立てている点です。

表紙はふゆめがっしょうだんが舞台に並んでいるよう。
パッパッパッパッのコーラスが、絶妙!

詩のような文を読みながらページをめくり、写真を見ていた時、
“ふゆめソリスト”たちが1フレーズずつ歌っているように思えて。
その歌声が聞こえた気がしました。
凛とした歌声、ちょっと緊張気味の歌声、かわいらしい歌声…

一回目は普通に読んで、二度目はメロディーをつけて
それらしく歌ってみたら、なお楽しそう。
我が子にだったら、ちょっと調子はずれでも許してもらえますし。
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自信を持っておすすめしたい 暖かな色があふれる絵本  投稿日:2008/01/24
おひさまパン
おひさまパン 作・絵: エリサ・クレヴェン
訳: 江國 香織

出版社: 金の星社
表紙をめくると、そこには雪が舞う空の絵。
雪の結晶の絵(コラージュ?)はとっても美しくて、
思わず指でなぞってしまいました。

動物たちは寒さのあまり、浮かない顔だったり、けんかしていたり。
でも、パンを焼くところから以降のページは
暖かな色彩であふれてきます。
おひさまパンが焼きあがるところは、おいしい香りまで漂ってきそう。
そのうち、本物のおひさままで顔を出して…。

鮮やかな色彩と、やわらかな筆運び。文章も弧を描くように置かれて。
それにしても、まんまるってなんて心を柔らかくしてくれるんでしょう。
時々登場する丸く縁取られた絵のページも素敵です。

読み終わった後は、ひなたぼっこしたみたいに、ほっこりした気分に。
それから、確実にお腹がすきます!
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自信を持っておすすめしたい 温かな心と豊かな文化  投稿日:2008/01/22
せかいで いちばん つよい国
せかいで いちばん つよい国 作: デビッド・マッキー
訳: なかがわ ちひろ

出版社: 光村教育図書
“大きな国”の大統領は“せかいじゅうの人びとをしあわせにするために”
“いろんな国へ、せんそうを しにいきました。”
たちむかった国は、ことごとく“せいふく”され、
残ったのはたったひとつ、“小さな国”。
ところが、小さな国にはへいたいがいないので
戦争にならなかったばかりでなく、へいたいたちをお客のように歓迎して…。

作者はイラク戦争に憤り、この絵本を作ったとか。
といっても、戦争のシーンはほとんどありません。
へいたいたちにめずらしい石けりを教え、昔話や歌を
聞かせ料理をふるまう、“小さな国”の人々。
“小さな国”の穏やかさが印象的に描かれていて、
それが、逆に考えさせられました。

9歳の長男には作者の言わんとすることが伝わっていました。
比喩するところも理解できるのは小学生以上かな、と思います。

温かな心と豊かな文化が世界を“せいふく”しますように。
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