「子どもがお風呂嫌いで毎日困っています……」というご家庭にオススメの一冊が出版されました。 絵本を読んだお子さんは「ぼくの(わたしの)ことだ!」と、すごく共感することでしょう。
ぼく、お風呂入らない。 だって、体洗うのめんどうだし、すりむいたところがしみたら嫌だし。 それにそれに、目をつぶったら何にも見えない。 うしろにおばけとか何かがいたらどうしよう。
それなのに、お姉ちゃんに「おふろひとりではいるの、こわいの?」って聞かれたから、つい「こわくない!」って答えてしまいました。
意を決してひとりでお風呂に入るぼく。 こわくないように大きな声で歌を歌いながら頭を洗っていると、 「ん? だれのこえ…?」 目を開けてみたら、湯舟にいたのはなんと、カッパ! ビューッ!! 水でっぽう攻撃です。
作者の山田美津子さんはイラストレーターとして活躍する傍ら、2018年に『かぜかぜかぜ』で絵本作家としてもデビュー。優しく脱力系のイラストがクセになる作家さんです。 子どもたちの「あるある!」を絵本にした『ぼくんちのおふろ』が気に入った方は、ぜひ、エッセイマンガ『お母さん、だいじょうぶ?』(大和書房)も手に取ってみてください。こちらは子育て中のパパママが「そうそう、あるある!」と共感すること請け合いです。
(絵本ナビ編集部)
ぼくはお風呂に入らないと決めている。理由はたくさんあるけれど、一番は、目をつぶった時がこわいからだ。それなのに、お姉ちゃんにあおられて、つい入ってしまったぼく。目の前に現れたのは⁉︎ ゆかいで湯加減最高のものがたり。
編集者コメント お風呂嫌いには理由がいくつもあるようです。めんどくさかったり遊びを中断したくなかったり。ましてや一人で入れる年頃と周りに思われてからの、自発的ではない入浴は苦行そのもの。本作の主人公、ぼくもまた…なのですが、湯船に現れた、思いもよらないゲストとの、驚くようなけれど心おどる交流体験が、ぼくをほぐしていきます。心身ともにカチコチかたまりそうな時、「ぼくんちのおふろ」に浸かってゆるゆるさせてみませんか。
おふろ嫌いな男の子がかっぱと出会って、いっしょに水鉄砲したり、泳いだり……。そのうちに気づけば大好きなっちゃう、とってもゆかいな絵本です。
こんな楽しいかっぱがいるなら、うちにも来ないかなあ〜。娘たちもかっぱが見たい!いっしょに遊びたい!と、大はしゃぎでした。
絵も味わいがあって、ストーリーにとっても合っているなと思いました。
気楽でノリで楽しんでいるうちにどんどんはまるってこと、ありますよね。そういう体験をたくさん子どもたちにしてほしいですね。
(サニーふうさん 40代・ママ 女の子8歳、女の子6歳)
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